僕の転機
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■ 第9章 新たな日常7

 歩美の鞄を口に咥えさせ、昌聖が校庭を突っ切って行く。
 まだ薄暗い校庭を歩美は、下半身丸出しで、お尻を振りながら昌聖の後に付き従う。
 校舎の入り口に着いた昌聖は、[立て]と短く命じ、前後のスカートを下ろす。
 入り口から下駄箱までは、防犯カメラで記録されているからである。

 歩美にブラウスの前を押さえさせ、靴を履き替えさせると、そのままカメラの撮影範囲外まで進ませる。
「歩美そこで良い…。脱げ」
 昌聖の命令に、服をその場で脱いで行く歩美。
 畳ませた歩美の制服を受け取ると、無造作に鞄に突っ込み、廊下を進んで行く。
 白い裸身をくねらせ、鞄を咥え、涎を垂らしながら、歩美は昌聖に引かれて学校内を犬のように歩く。

 昌聖は、ポケットに手を突っ込み、リモコンのスイッチを入れ、乳首と尻尾に振動を加える。
「はがっ」
 歩美は、その時初めて、鞄の持ち手の下から声を漏らした。
 お尻の尻尾は、身体を動かしてもいないのに左右に揺れ、乳首の鎖はチリチリと小刻みな、澄んだ音を響かせる。
 動きの止まった歩美のリードを強く引き、上から見下ろす。
 歩美は、ペコリと頭を下げまた歩き出す。
 昌聖は、ペナルティーとばかりに速度を早める。
 必死になって、それについて行く歩美。
 歩いて5分程の道程だが、10分近く掛かって、生徒会室に着いた。
 昌聖は鍵を開け扉を開くと、歩美のリードを外し中へ入る。
 生徒会室に入ると、昌聖は入り口の横に鞄を下ろし、生徒会長の椅子に座る。

◇◇◇◇◇

 歩美は中に入ると、生徒会室の扉の前で平伏した。
 鞄は、咥えたまま歩美の顔の下に有る。
「鞄を置いて、こっちへ来い」
 昌聖が歩美を呼ぶと、歩美は鞄を入り口の側に置き、四つん這いで腰をくねらせ、お尻を振り尻尾を動かしながら、昌聖の足下までやって来る。

 足下に辿り着いた歩美に、靴を履いた足を差し出す。
 歩美は、恭しく靴を脱がそうと手を添えるが
「そのままだ」
 昌聖が歩美を制止し、そのまま土足を舐めるように指示した。
「解りました御主人様」
 歩美は、何の表情の変化も見せず、命令に従い靴を舐める。
(宗介さんに言われたけど…。僕にはまだ解らないな…。歩美は変化したのかな…)
 昨日の夜、昌聖の携帯に宗介から電話があり、歩美の調教状態を見極めろと指示されたのだった。
 その為に深夜、宗介の家に戻り、調教道具も取りに行った。
 そんな事を思い出しながら、注意深く見るが、靴の裏まで舐める歩美は、相変わらずの無表情だった。

 しかし、そんな無表情は、歩美の有る仕草から虚勢だと解った。
(あれ、こいつ…。オシッコでも我慢してるのか…?いや、違うな…。この動き方は…、こいつ感じてる…)
 モジモジと太股を擦り合わせ、正座する足を組み替える。
 昌聖は、空いている左足で両膝の内側を小突き、足を開くように指示する。
 すると、初めて歩美の表情に動揺が走った。
 躊躇う歩美に、次は少し強めに小突くと、舌を這わせながら、チラチラと上目遣いに、昌聖を見る。
 昌聖が歩美の瞳を正面から覗き込むと、歩美は観念したように膝を開く。
 昌聖は、左足を歩美の股間に差し込むと、つま先を上下させ歩美のオ○ンコを革靴の先で叩く。
 革靴の先からは、ピチャピチャと明らかに湿った音が聞こえてくる。

 左足を抜き、右足の変わりに歩美に差し出し。
「何だこれは?何故、僕のつま先が、こんなに濡れてるんだ…」
 歩美に向かって質問する。
「それは…。それは…、あの…」
 歩美は、口ごもる。
「歩美は、感じてるんだね…僕にこんな風にされて…」
 昌聖は、ニッコリ笑って歩美の言葉を代弁する。
「は、はい…。御主人様の靴を舐めていて…、いつの間にか感じていました…」
 歩美は、真っ赤な顔をして俯く。
(ふーん…。少なくともこいつの身体は、変わって来たみたいだな…。後は、従属心か…。こればっかりは、追い込んで見ないと解らないな…)
 昌聖は、歩美に次のステップを要求した。
「よし、歩美。次は靴と靴下を脱がせて、直に足を舐めろ」
 昌聖の命令に、歩美が素早く動き、裸足にするとペロペロと舌を這わせ、口に頬張る。
「足の裏の硬くなってる場所を、お前の歯で刮いで綺麗にしろ」
 歩美は、言われたとおり前歯を使って、角質層の手入れを始める。

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