僕の転機
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■ 第10章 究極の飴と極限の鞭7

 唇を離した昌聖が、2人の奴隷に注意する。
「これでおあいこ。仲違いは許さないよ…。それと、意地悪も…」
 最後は、美咲に言い放つ。
 シュンとした美咲の頭を右手で撫で、左手で佐知子を引き寄せ、両方の腕で2人を抱え
「お前達は、そんな事に労力を使っていちゃ駄目だろ?」
 [はい昌聖様…]ウットリとした顔で、昌聖の胸に顔を埋める。
 昌聖が何かを思い出すと、玄関に放置した荷物を美咲に取りに行かせる。

 佐知子は、一人リビングで昌聖の胸に顔を埋める。
 その豊満な身体を、昌聖はまさぐり弄ぶ。
 佐知子は、股間を開き[ここもお願いします]とばかりにさらけ出し、熱い吐息を漏らす。
 昌聖は、佐知子の望み通り、股間に指を這わせる。
「昌聖様〜あぁ〜気持ち良いです〜…。ただ触れられるだけで、こんなに気持ちの良いのは、初めてです〜」
 甘える佐知子に、昌聖が頬に手を添え
「そうか…、こうやって甘える佐知子も…凄く可愛いよ…。許される時は、思い切り甘えなさい…」
 優しく笑いかける。
「はい、有り難うございます〜。佐知子凄く嬉しいです〜。昌聖様に褒めて頂いて…、こんなに優しくされて…。こんなに甘えさせて頂いて…、幸せです〜」
 佐知子が蕩けるような、笑顔で昌聖に答える。
 その顔は、童女のように無邪気だった。
(そう、許される時はね…。次第にこれと罰の落差に、心が縛り上げられる…。思考が絶対の服従を選ぶしかなくなるんだ…)
 昌聖は、佐知子に見えない場所で、サディストの笑みを浮かべる。
 玄関から戻ってきた美咲は、昌聖のそんな笑みを見つけるとゾクリと身体の芯を熱くさせる。
(昌聖様…。ドンドン加速して宗介さんに、近づいてる…。やっぱり昌聖様は、真性のサディストなのね…)
 熱く成る自分の身体をキュッと小さく抱き締める美咲。

 昌聖に言われたとおり、鞄を持って横に戻ってくる美咲は、鞄を主に差し出すと正座して待機する。
 昌聖は、鞄の中から有る物を取り出す、それは美咲も佐知子も見た事の有る物に似ていた。
 皮の細いベルトが付いた、柴犬の尻尾の形に似た、奴隷用の尻尾。
 長さは、50pぐらいで、柔らかい芯が通っているのか、フサフサの尻尾は緩やかな円を描き、ユラユラと揺れている。
 そして、その先端にはアナルバイブとも違う、アナル栓にしては、太い物が付いていた。
「これは、お前達のトレーニングに作った、尻尾なんだ」
 昌聖がニヤリと笑い、尻尾の説明を始める。
「これは、アナルの括約筋をコントロールするために使うんだ、ここを見てごらん」
 昌聖がバイブ部分を指差すと、長さ15p程のバイブの根本3p位の所に、直径6p程で半透明の胴体の中に、太さ5p程の筒が通っている。
 そこを指で、輪を描くように掴み、締め付けると、半透明の部分がムニュっと潰れ、指からはみ出し、さらに力を加えると中の筒もドンドン潰れる。
 そして驚いた事に、それに連動してバイブがクネクネと動き、尻尾もピコピコと跳ねている。
「これはね、基本の太さは5pで、それより緩めると尻尾が下がり、バイブが蠕動して、締め付けると尻尾が跳ね出し、震動が加わる」
 そう言うとクイクイと指を動かし、動作を繰り返させる。
「これを付けて訓練すれば、お前達のアナルは、自由自在に動かせるように成る…。どう?」
 昌聖は悪戯っぽく笑うと、2人の反応を楽しむ。
「凄いです!こんな道具を造れる昌聖様って…。尊敬します…」
 佐知子が呆然と、素直に感想を答える。
 美咲は、言葉より先に身体を動かした。
 お尻を突き出し、尻タブを開くとアナルを晒し
「昌聖様!是非、美咲を犬にしてください!試させて下さい」
 膝でバックして、にじり寄る。

 美咲の勢いに、苦笑しながら
「まあ、これは美咲に作った物だから、お前に着けてやる。佐知子も欲しいか?」
 そう言って佐知子の方を見ると
「はい。是非!お願いします!」
 喜色を満面に浮かべ、力強く答える。
「佐知子は、どんな尻尾が良いかな…。大きなお尻が映えるように、フサフサなのにしよう」
 昌聖の言葉に、佐知子は
「はい!私もそれが良いです…。あの…、いつ作って貰えますか…」
 待てを掛けられた犬のように、全身を振るわせて答える。

 焦らすように、腕組みした昌聖は
「明日には作ってあげるよ…」
 笑いながら答えると、佐知子は両手を胸の前で合わせ、感謝の言葉を示す。
 そんな2人の会話に
「昌聖様…。あの…」
 美咲がお尻を左右に振る。
「あぁ、そうだった。今、着けて上げるよ」
 美咲のアナルに差し込み、ベルトを留める。

 美咲は、お尻に柴犬の尻尾を生やした。
 その格好は、美咲の容貌と身体のラインから、とてもキュートで愛らしかった。
「美咲様、可愛い〜!凄くお似合いです!佐知子も早く欲しいー!」
 美咲の姿を絶賛し羨望する佐知子。
 しかし、当の美咲は着いた尻尾を確認できず、不満顔である。
「どうした?美咲。何処か痛いのか?」
 昌聖が美咲の顔を自分の作った物に対する、不具合からと思い、心配そうに聞く。
「違います…。これは、全然不満じゃないんですが…。自分では、見えない…」
 美咲が最後の方は呟くように言う。
「後で鏡を見なさい…。それより、尻尾の具合はどうだ?少し締めて見ろ」
 昌聖の言葉に、[はい]と返事をしお尻に力を入れると、尻尾がピコピコと跳ねてジーと音がする。
「はう〜ん…!あぁ〜っ。これ、凄い気持ち良いです!振動も良いですけど、跳ねるのが凄い…。イキそうになります…」
 美咲は、腰を左右に振り、その感触を楽しむ。
 そんな、美咲を見る佐知子は
(嫌〜ん、美咲様、すっごく可愛い!ギューってしたい…)
 目をキラキラと輝かせ、昌聖は仕掛けの完璧さに、ご満悦だった。
 その後、2人は昌聖の身体を2人で舐め、奉仕を始める。
 昌聖は奴隷達に身を任せ、好きなように奉仕をさせる。
 3人の関係は、まだまだ始まったばかりで有った。

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