僕の転機
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■ 第11章 奴隷達の関係4

 しかし、美由紀はそれに対して鋭く反応する。
「え〜っ!昌聖様のってそんなに凄いの…佐知子でそんなだったら…私なんてどうしたら良いの…」
「何…美由紀…それは、どう言う意味?…私が感じたら可笑しいって言うの?」
 佐知子が美由紀の言葉に、怒りを覚える。
「もう!いい加減にしなさい!貴女達今のこれがどう言う意味か解ってるの?昌聖様の命令なのよ!」
 2人の遣り取りに、美咲が怒り出した。

 ビクッと身体を震わせ、2人は同時に謝る。
「まあ、良いわ…今ので大分リラックスしたみたいね…美咲そろそろ、大きく動くわよ…佐知子の言うとおり…昌聖様のはこんなモンじゃないわ…」
 そう言いながら美咲は次第にピストン運動を加わえ、美由紀の声を快楽に染めていく。
「はぁ〜ん、凄い…凄いの…きもちいいです〜。あぁ〜これ、癖になりそうです…」
 しかしその言葉の後、美由紀の嬌声が一段高くなる。
 後ろの佐知子が、美咲に合わせ腰を動かし出したのだ。
(駄目だわ…これ、息を合わせたぐらいで…どうにかなる物じゃない…昌聖様〜)
 美咲が絶望に、その思考を支配された時、美由紀は2度目の絶頂を迎える。
 そして、この時から3人の理性は、吹き飛んでしまった。
 3人がそれぞれ、乳房や腹を愛撫しながら、お互いを絶頂に押し上げてゆく。

 1時間が過ぎた頃、もう誰が誰の乳房に触れているのか、誰に口づけしてるのか、解らなくなっている。
 そんな中、美咲一人が薄れ行く意識の端で、誰がイッたかのカウントを取っている。
 調教部屋の床に寝転がり、モゾモゾと蠢く3匹の白い裸身。
「ひゃーひもひ…いい…らめ…ひんひゃふ…」
「うう〜ん…いや〜…もう…らめれふ…れきまへん…」
「らめよ…まさせいさまに…2じはんつづけろっへ…いわれはれひょ…」
 3人の奴隷は、とうに限界を超えていた。
 生み出される快楽に、狂気の縁まで追いやられる。
 そんな中、道具部屋の扉が、静かに開いた事に誰も気付かない。
 静かに、3人の奴隷が横たわる所まで歩いて行くと、奴隷達を見下ろす。
 しゃがみ込んだ昌聖は、その手を奴隷に伸ばした。

 昌聖は、美由紀の髪の毛を掴み引き上げると、先程と同じようにサディストの雰囲気を漂わせ。
「今からお前は、僕の奴隷だ!生涯契約を守り抜け!」
 正面から美由紀の目を見据え、麻痺した頭の中に、叩き込む
「はい、まさせいさま…けいやくをまもりぬきます…」
 昌聖が、美由紀の髪の毛を放すと、クタッと人形のように崩れた。

 次に佐知子の髪の毛を掴み、引き上げると
「良くやった!これからも、僕に尽くす事を忘れるな!」
 同じように正面から、目を見据え、麻痺した頭にすり込んでゆく。
「はい…まさせいさま…しょうがいつくします…」
 髪の毛を放すと、佐知子も崩れ落ちる。

 2人の奴隷を放置して、美咲のベルトを外し、バイブを引き抜いて抱き上げると、そのまま抱き締める。
「美咲。良くやってくれたね…お前は僕にとって特別な奴隷だ…頑張ってくれて有り難う…」
 雰囲気をころりと変えて、優しく微笑む昌聖に
「昌聖様…。美咲に試練を与えて下さったんですね…。これからも、一生懸命頑張ります。だから、美咲を導いて下さい…」
 従順に服従を誓う美咲に、優しく口づけをし、舌を絡ませる。

 それだけで、美咲の身体はビクビクと震え、絶頂を示す。
「美咲キスだけでイクなんて…可愛いな…これからも僕を一杯感じなさい…」
「はい昌聖様…私は昌聖様の所有物です…私の全ては、主の望むままに…」
 昌聖の腕の中に抱かれ、恍惚の表情を浮かべ、目を閉じる美咲。
 興奮した吐息はやがて、安らかな寝息に変わっていった。

 奴隷3人から、それぞれ器具を外すと横に寝かせ、道具の整備を始める。
 まだ起きない奴隷達を尻目に、先程の作業を再開する。
 一心に何かの工作をする昌聖の頬は、クーッと吊り上がり、とても邪悪な笑みを浮かべているようだった。
 暫く夢中になって居た昌聖が視線を感じ、そちらに目をやると、美咲が昌聖の作業をジッと正座して見ている。
「気が付いたのか…?どうした…」
 昌聖が美咲に微笑み掛けると、美咲は頬を赤らめ[いいえ]と首を振る。
 昌聖は黙って見詰めていた、美咲に愛おしさを感じ、股間を指差し
「咥える?」
 ニヤリと笑って美咲に聞いた。

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