僕の転機
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■ 第13章 僕の転機9

 晩餐はごく普通に、和やかに始まった。
 それぞれがテーブルを挟んで、食事を採っていたが、隣に座った美咲が
「これ、私の作った唐揚げなんです…食べて見て下さい」
 箸で取って差しだし、昌聖に食べさせた。
 すると、次は佐知子が
「この煮物は、私が作りました。お味は如何ですか?」
 箸を差しだし、昌聖に食べさせる。
「あ〜っ…この卵巻きは、美由紀が作りました。食べて下さい」
 美由紀は正面に座っていたが、回り込んで昌聖に食べさせた。
 この時点で、だいぶん統制が取れなく成ってきた。
「ちょ…ちょっと待て…そんなに、一遍に食べれないよ…それにそんな事言ったら、作ってない歩美の立場はどうなるの?」
 3人はシュンと成り俯いた。

 昌聖はその時、昔見た映画のシーンを思い出した。
「はい、じゃぁみんな、係を決めるね。美咲は唐揚げとパスタ、佐知子は煮物とグラタン、美由紀は卵巻きとハム、歩美は飲み物とサラダだ。僕が言った物を食べさせて。解った?」
 そう言ってクッションを抱え込み、ソファーに転がった。
「美咲唐揚げ…」
 美咲が擦り寄り、箸で昌聖に食べさせる。
 食べ終わると
「美由紀ハム」
 美由紀がニコニコと笑いながら、昌聖に箸を差し出す。
 まるで、マハラジャのハレムのような光景に、昌聖は満悦している。

 しかし、それも此処までだだった。
「美由紀グラタン」
 美由紀がグラタンを掬い、昌聖の口に入れると、まだ冷えていなかったため、グラタンを口から吹いた。
 歩美がすかさず、飲み物を口に運んだ迄は良かったが、歩美は昌聖が胸に溢したグラタンを食べたのだ。
「あーだめー!御主人様のお口に入ったの、食べちゃ駄目ー」
 美由紀が大声で叫ぶ。
 しかし、歩美は昌聖の胸の汚れを、舐め清める所まで終わらした後だった。
 美由紀の叱責に、平伏して
「誠に申し訳御座いません。咄嗟の事でしたので、反射的に取り除いてしまいました」
 この場合歩美は、全く悪くない。
 しかし、他の3人が面白く思っていないのは、明らかである。

 昌聖は奴隷達の仲が悪くなる事を恐れ、美由紀に言った。
「美由紀お前は何が食べたい…」
 突然聞かれた美由紀は、少し膨れながらも
「唐揚げです…」
 答えた。
 昌聖は美咲に唐揚げを要求し、口に含むと美由紀を手招きし、口移しで食べさせた。
 そうなると他の2人も黙っては居なかった。
「私は煮物を…」
「私はハムを…」
 美咲と佐知子が身を乗り出してくる。
 昌聖はそれに応えて、2人に食べさせる。
 まるで、その光景は親鳥に餌をねだる、雛鳥のようだった。
 何度も何度も、ねだる奴隷達の輪から外れ、歩美はぽつんと正座している。
「どうした?お前は要らないのか?」
 昌聖が歩美に聞くと、モジモジしながら
「私も頂けるのでしょうか…宜しければ、卵巻きを…」
 そう言ってにじり寄ってくる。
 ニッコリ笑って歩美に与える。
 歩美は真っ赤に頬を染め、美味しそうに嚥下した。
 奇妙な食事は、その皿の中身が全て無くなるまで続く。

 食事を平らげた、5人は思い思いにくつろぎ、話を始める。
 話の内容は、歩美のオ○ンコの動きについてだった。
 最初に話題を振ったのは、美由紀だった。
「ねえ、ねえ…あのさ…歩美のソコどうなってんの?ソコも改造されたの?」
 美由紀の質問に、歩美は[はい]と頷き認める。
「なに…どう言う事?」
 昌聖が質問すると、佐知子が
「私と美由紀は後ろから見ていましたが、別の生き物みたいに、オ○ンコだけが動くんです…」
 佐知子が思い出しながら、衝撃の事実を伝えるように話す。
「本当なの?歩美…ちょっとやって見せて…」
 昌聖が歩美に言うと
「お目汚しかも御座いませんが、どうぞご覧下さい」
 一礼して、足を大きく開き、腰を突き出してオ○ンコを晒す。

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