僕の転機
MIN:作

■ 第13章 僕の転機10

 そして、パックリ開いた大淫唇の奥をグネグネと動かし、パクパクと自在に膣口を開閉する。
 それを見た一同は、驚きの声を上げる。
「あ、歩美…それ、どうやって憶えたの…」
 昌聖の質問に
「私の膣壁は、触覚が敏感に成るクスリを塗られ感覚を鋭くした後、膣内に玉を入れそれを出す調教をして憶えました」
 歩美がその姿勢のまま、昌聖に答える。
「初めは2pぐらいの玉を20個程入れられ、一つずつ出し。次に玉の大きさを小さくして行き、それが終わると指定された数を出す。そんな調教です」
 歩美はごく当たり前のように言ってのけたが、人体の構造上相当の修練が必要である。
「それが終わると、どんな態勢でも同じように、指定された数を出す調教を受け、今では掌のように動かす事が出来ます」
 歩美の告白に一同驚きを隠せない。

 美由紀が怖い物見たさで、歩美に言い出した。
「ねえ、ねえ…じゃぁ、出すだけじゃなく吸い込んだりも出来るの?」
 歩美は当然の事のように[出来ますよ]と答え、辺りを見回しリードのチェーンを持つと。
「これを使ってお見せしても宜しいでしょうか?」
 昌聖に質問する。
 昌聖は言われるままに、頷き承諾すると
 歩美は自分の膣口の直ぐ近くの床に、留め金具を置くと腰をクイッと操作し、膣口を床にくっつける。

 金具を膣が咥えると、腰を戻し良く見えるようにして、モソモソと膣口を動かす。
 するとリードの鎖は、一つずつ歩美の膣内に飲み込まれてゆく。
 数分後、歩美はリードの取っ手の部分を残して動きを止める。
「こんな感じで引き込んでゆきます」
 歩美は平然と言ってのける。
(スッげーっ!人の身体って…ここまで出来るんだ…いや…ここまでするのが調教なのか…僕に出来るか…)
 昌聖は感動と共に、自分にそれが為せるかを問うた。

 佐知子が興奮して歩美に質問をする。
「じゃぁ、じゃぁアナルも同じように仕えるの?」
 佐知子の質問に歩美は
「えっとですね…アナルは奥が直腸ですから、自在に動くのは肛門だけです…ですからこれぐらいしか、お見せするような物は…」
 そう言いながら四つん這いになり、腰を突き出してアナルを晒すと、驚く事に歩美のアナルはスッと5p程まで広がった。
 その光景を見ていた全員が、ビクッと驚き声を失う。
 歩美はその後そのアナルの大きさを自在に変えてゆく、そんな歩美を見ていた美咲が、スッと前に出て
「歩美もう良いわ…もう良いのよ…貴女は…私達の大切な友達…一生の仲間よ…」
 そう言いながら身体を起こさせ、きつく抱き締めた。

 佐知子も美由紀も美咲に習い、歩美を抱き寄せる。
 歩美はその輪の中で、心地よさそうな微笑みを浮かべている。
 歩美の過酷な調教を肌で感じ、充分な償いをしたと考えた、美咲達の行動だった。
 昌聖が新しい仲間がうち解けた事に、心の荷を下ろす。
「みんなでこれからも…一緒に年を取ってゆこうな…」
 昌聖が何処かで聞いたフレーズを言うと、3人が[はい]と答えたが、歩美は泣き出した。

 自分が何か変な事を言ったのかと思った昌聖は、歩美に問い掛ける。
「どうした?僕、何か変な事言った…」
 歩美は、泣きながら、必死に謝り[何でもありません]とひたすら涙を詫びた。
 昌聖が最終的に命令して、歩美の涙の理由を聞く。
「私は…皆さんと同じように、年齢を重ねる事が出来ません…」
 歩美はそれだけ言うと、嗚咽を漏らす。

 歩美は暫く嗚咽を続け、数分経ってようやく泣きやむと、その重い口を開く。
「私は組織の奴隷として加工されました。その項目の中には、奴隷の維持と言うのが有ります」
 歩美は身体を縮めながら、話を続ける。
「奴隷の存在は、その容姿と性技を維持していかなければ成りません…その為に私は、老化抑制剤と言う薬を投与されました。これは、通常の1/5の速度に老化を抑制し、同じく投与される感覚剤を維持する働きがあるらしいです」
 歩美はそこまで一気に話すと、一つ大きく息を吸ってゆっくり吐いた。
「でも、この老化抑制剤は半年に一度、再投与しないと体内で強い毒性を放ちだし、細胞組織の結合を破壊するそうです。つまり…半年に1回薬を打たなければ、私の身体は溶け崩れて行くんだそうです」
 歩美の告白に一同が息を飲む。
「そして、この薬の投与限界は60回が平均で、最高でも65回だそうです…だから私はこの後30年で6歳しか年を取らず、その時点で死ぬしかない身体になりました…これが組織の見えない鎖だそうです…」
 歩美は膝を抱えて震えだした。
 それを見守る昌聖も、握った拳を振るわせている。
(酷いよ…酷いよ宗介さん…これが組織なの…人の命をなんだと思ってるんだ…)
 怒りに震える昌聖と
(お兄ちゃん…お兄ちゃん…許さない…許さないわ…こんな事絶対に許さない!)
 それ以上の怒りに震える美咲。
 2人の怒りはメラメラと組織とその幹部2人に向けられた。

◇◇◇◇◇

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