ボクの中のワタシ
羽佐間 修:作

■ 第5章 カラダ4

 竜之介は周りの様子をうかがいながら、橋本の席に向かった。

「橋本チーフ、、、 よろしいでしょうか?!」

「ん?!」

「あのぉ、、、 チーフの、、、 精液、、、 飲ませてください、、、」

 竜之介は、橋本の耳元で囁いた。

「ふふん。 直ぐにか?」

「あぁぁぁ、、、 はい、、、」

「悪いが少し待っててくれるか?! ん? 辛抱できないのか?!」

「あ、いえ、、、」

 橋本の邪魔くさそうなじらす言い方に竜之介は顔を真っ赤にして自分の席に戻る。

 昼となく夜となく、オフィスの中での橋本のいたぶりは日ごとにあからさまに行われるようになっていた。

 スタッフ全員がオフィスに居るにもかかわらず、許しが出るまで胸を肌蹴させらることもしばしばで、倉庫に呼び出され胸を揉まれながらフェラチオを強いられ、精液を飲まされる日が続いている。

 そして今日は『精液が飲みたくなったら自分からオネダリしろ』と命じられていた。 もちろん飲まない選択など許されていない。

 命じられているにしろ、自らの願いとして口にした時、叫び出したいほどの恥辱を感じ、やっとの思いで口にしたその言葉を、橋本にわざらしく待たされる屈辱に思わず涙がに滲んだ。

 橋本はそんな竜之介に更に追い打ちをかける。

 咳払いをして竜之介を振り向かせると、胸をはだけるように合図を送ってきた。

 竜之介は隣の席を確認し、ボタンを外し橋本の方へ向かってそっと胸を肌蹴る。

 橋本はその姿を一瞥してニヤリと笑い、外線をかけ始めた。

――あぁぁ、、、 ひどい、、、

 竜之介は周りの様子を気にかけながらじっと橋本を見つめ、シャツを直せという橋本のサインを待つ。

 オフィスの中でイヤラシイ下着姿をいつ見られるか分らないこの時間は目が眩むほどに羞恥心をかりたてる。

 竜之介は辱められるほどにペ×スの先からカウパー腺液がおびただしく分泌している身体の反応がつらい。

 3分ほどしてようやく電話を切った橋本は、すっと立ち上がりいくぞと目配せを寄こした。

 竜之介は慌ててシャツを整え、橋本の後を追って地下の倉庫へ向かう。

   ◆

――あぁぁ、、、 くる、、、

 橋本への口腔奉仕を何日も続けていると、橋本の性感の特性を覚えてしまい爆発寸前なのが分った。

 舌をカリ首に這わせ、ペ×ス全体を吸い上げてその時を迎えようとしていた時、橋本が髪を掴んで竜之介を股間から引き離す。

「ふぅ〜、あぶない、あぶない。 出ちゃうとこだったぜ」

 身体を後ろに向けて橋本が何やらゴソゴソしている。

 正面を向き直った橋本のペ×スにはコンドームが装着されていた。

「ふふっ。 今日は尻マ×コに挿れてやる」

「いやぁ、、、 そんな」

 腰を抱きあげられ、あっという間に壁に身体を押しつけられてしまう。

「ああっ、ダメっ、、、」

 ア×ルに冷たいヌメリを感じた途端、橋本の指が割り込んできた。

「くくっ。 なるほどっ! 凄い締め付けだな、竜之介! みんなが掘りたがるわけだ」

 橋本はジェルをまぶした2本の指をジュボッ、ジュボッと淫らな音を立てていきなり肛孔に出し入れしだした。

「! ゥゥン! ン!! うぐっっっうぅぅぅぅ…………んぐっっっっっ!! ハァ…ハァ…」

「あははっ! もう感じてやがる」

 ア×ルに橋本のペ×スの先端が触れたのが分った。

「はあぁぁぅぅぅ…… だっ、だめぇぇ」

 一気に腰を打ちつけ、橋本のペ×スは何の抵抗もなくヌルリと竜之介のア×ルに穿たれた。

「ウフォ〜〜ッ! なんて気持ちいいんだっ!」

 フェラチオで逝く直前まで昂っていた橋本は、腰を叩きつけ一気にスパートする。

「あっ、いやぁぁ〜〜〜 あぁぁ…もうおかしくなっちゃう…ああっ」

 羞恥に喘いでいた竜之介も肛悦にたまらず腰を振り、橋本のペ×スを喰い締め、真っ白な世界へと堕ちていった。


   ◆

「ふふっ。 さすがにクソ臭いや。 本物のオマ×コみたいな匂いがするわけないなあ。 あははっ」

 橋本はペ×スから外したコンドームの匂いをクン、クンと嗅いでいる。

「竜之介。 お前も嗅いでみるか?」

 竜之介は床に倒れ込んだまま、イヤイヤと首を振る。

「いつまで寝てるんだ、竜之介。 いいかげん起きろ」

 橋本は、床に身体を横たえている竜之介の髪を掴んだ。

「ああぁぁぁ、、、」

 竜之介は物憂げに身体を起こす。

「口を開けろ。 お前の大好きなご馳走だ」

 竜之介の目の前には精液がたっぷり溜まったコンドームが揺れていた。

「零すなよ、竜。 ほれ、あ〜〜ん」

 竜之介は跪き、橋本がかざすコンドームを見上げた。

「舌をだせ。 もっと、、、 もっとだ」

 あまりに惨めな仕打ちに竜之介の目に涙があふれ出てくる。

 そしてコンドームの中をツーっと伝い落ちている精液にゾクゾクし、舌を差し出した。

「ほ〜らっ、ケツマ×コが絞り出した俺の精液だ」

「あふっ ぅん……ん……」

 舌の上にドロリと橋本の精子が垂れてきた。

「あぁぁぁ、、、」

 橋本が意地悪くコンドームをブラブラさせるので、餌を求めるペットのように竜之介の口は精子が垂れるコンドームを追う。

「ふふっ。 そんなに好きなのか。 残念だがもうおしまいだ。 さあ、飲み込め」

 竜之介は口に溜まった精液をごくりと飲み干す。

「口の周りにもたくさん付いてるぞ」

 竜之介が手で拭き取ろうとすると橋本が制した。

「舌で絡め取るんだよ」

「あぁぁ、、、 はい」

 竜之介は舌で唇をペロリと舐め、精液をすくい取る。

「美味かったか? 竜之介」

 コクリと竜之介は頷く。

「ふふっ。 そうか。 それはよかった。 じゃあ早く戻って仕事しろよ。 速水プロジェクトリーダーさん」

 橋本は竜之介の足元にコンドームを投げ捨て、悠然と倉庫を出ていった。

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