鈴宮ハルキの憂鬱
なぎぃ:作
■ ハルキ編4
ずぷっと鈍い音が響く。
キョンの性器はハルキの奥まで達した。
ハルキの表情から快感は見れず、むしろ激痛に耐え苦しんでいる。
だが、抵抗することはなかった。
ハルキの中で愛液が溢れ、繋がった部分からじゅぷじゅぷと淫らな音が聞こえる。
荒くなった息も、ハルキの喘ぎ声も、淫らな音も、暗い部室棟で共鳴した。
前から後ろ、また前へと、激しく突けば突くほどハルキは腰を揺らした。
いつしか理性は飛び、止まることを知らず、二人は揺れ動いている。
時々挿入したままクリ○リスを刺激してみたり、乳首に吸い付いてみる。
そのたびに聞こえるハルキの喘ぎ声は、今まで以上になく愛らしい声色だった。
「あっあぁぁう.......あぁぁぁんっ」
二人は、一緒に頂点へと達した。
その後二人はしばらく沈黙を続けた。
ハルキはとっくに制服に着替えていて、今まで来ていたメイド服を鞄に詰めると、黙ってそのまま去ってしまった。
残されたキョンはというと、その場からすぐ立ち去ろうとはせず、ただ星を見ている。
すぐに行って、ハルキに追いついてはいけない気がしたからな。
後日、やはりみくるのコスプレ大会は開催された。
そこに居るハルキはいつものハルキであり、特に変化はなかった。
ただ、キョンと目があったときだけ、何故か視線を逸らしてしまう。
今までとは違って、なんだか頬が赤くなっている気もする。
ハルキ。
あの時のお前は、本当に可愛かったぞ。
「ん?」
ふいにこちらを見られたので、若干動揺してしまった。
見られただけではない、睨まれているのだ。今、現在も
「何よ」
と、眉をしかめ寄ってくるのはいつものハルキだった。
そしてその一瞬から、また俺の、今までと同じ普通の生活が再開された。
■つづき
■目次
■メニュー
■作者別