晴美携帯電話調教
はなまる:作

■ 6

 晴美の拒絶は受け入れられず、カチリ、と腰の辺りで金属音が鳴る。貞操帯の鍵が閉まった音だ。
 同時に膣と菊座の中に入り込んだモノが蠢き始め、陰核に当たる部分が振動を始める。
 膣内のモノは、螺旋を描くように膣内をかき回す。先端や側面にある突起が回転のたびに襞をめくる。
 菊座のモノは、ドリルのように回転しながら腸内を前後に掻き乱す。異物を排出しようと菊座は絞まるが、許さぬとばかりに力強く攻め立てる。
 陰核で震えるモノは、小さな波だが的確に晴美を責める。それは快楽の波となり晴美の体を大きく震わせた。
 晴美は貞操帯をはずそうとするが、指を入れる隙間すらない。強引にちぎれそうな強度でもない。
 そうこうするうちに電車は晴美の学校の駅に着く。
 痴漢たちはこれ以上拘束する気はないのか、晴美から手を離し満員電車の中に溶け込んでいる。
 逃げるように晴美は電車から降り、人の視線から逃れるようにトイレに駆け込む。個室に入り込んで鍵を閉めた。崩れるように便座に座り込み、太股をきつく閉じる。

「あああっ……! 熱い……アソコと、オシリが……壊れる……!」

 それでも体を走る淫らな熱は収まりそうになかった。

『ご主人様』からの携帯電話が鳴る。メールではなく通話のコール。
 淫らな熱による呼吸の乱れを隠そうともせず、晴美は電話に手を伸ばした。

『やァ、お姉さん。ボクの命令は聞いてくれたようだね』

 電話から聞こえてくる声は、いつもと変わらぬ軽い声。

『電車の中でイッちゃうなんて、恥ずかしいメスだ。そんなに痴漢が気持ちよかったかい?』
「……! まさか、あの痴漢……!」
『うん。ボクが教えたんだ。この時間に下着を着けないコが入ってくるって』
「貴方……! 貴方が下着を着けないように命令したくせに!」
『はっはっは。でもよかったんでしょう? 最後にいいモノつけてもらったみたいだし』
「この貞操帯も……貴方の仕業……!」
『もちろんさ。結構高かったんだよ。気に入ってくれたかな?』
「気に入るわけないわよ!」
『へぇ。なら外せばいいのに』
「それができるなら……!」

 貞操帯をはずして捨てることができるのなら、とっくにそうしている。
 材質は皮製だろうか、切り裂くにはハサミのようなものがいる。
 そんなものは持ち歩いていない。駅員か誰かに借りるという方法は、できそうにない。
 制服に白濁液を付着させ、前後の穴を攻め立てられているこの痴態を誰かに見られたくない。
 とにかく制服についた汁をふき取ろう。晴美がトイレットペーパーに手を伸ばしたときに『ご主人様』の声が受話器から響く。

『貞操帯を外すにはカギが要るんだけど、外してほしいのかな?』
「あ、当たり前です!」
『じゃあボクの質問に答えてもらえるかな? ただし、返事は全部「ハイ」だよ』
「……?」
『お姉さん、友達と話したりする?』
「……はい」
『友達とはセックスの話しかしないんだよね?』
「え? そんなことはない……やあぁ!」

 晴美が反論をした瞬間、膣内のモノの動きが増す。
 膣をかき乱す回転が速くなり、それ自体が振動を始めて肉襞を刺激する。

『返事は「はい」しかいっちゃダメだよ。それ以外の答えだと、バツを与えるからね』
「は……はい……!」
『セックスの話をしてオ○ンコ濡れ濡れのグチャグチャにするのがイイんだよね?』
「はい……」
『学校でも電車の中でもコンビニの中でもお姉さんのオ○ンコは濡れ濡れになるんだよね?』
「うう……はい……」
『そして人気がなくなったらこっそり隠れてオナニーするんだ。外でもお構いなしに!』
「あぁ……はい……!」

 やめて。そんな恥ずかしいこと質問しないで。私は、そんなイヤラシイ女じゃない……!
 質問に答えるたびに熱くなる体を自覚する。羞恥が体を熱くしてゆく。
 熱は理性を溶かし、まともな思考を奪ってゆく。晴美の手は無意識に胸に伸び、その乳房を揉み始めていた。
 
『だけど知ってる? それは全部見られてるんだよ』
「……はい……!」
『だけどそうやって見られているのがもっと気持ちいいんだよね。見られながらのほうが感じるんだよね! お姉さん変態だから!』
「はい……っ!」

 貞操帯に性器を弄られながら、質問に答えるたびに晴美の意識は絶頂に向かっていく。
 その限界は近い。こんなことでイキたくない。いいえ、早くイカせて。晴美の心は大きく揺れていた。
 その限界間近、快楽に負けるように弓なりに背をそらした晴美の視線は天井を向く。
 隣の個室から晴美の痴態を覗き込むようにデジタルカメラがあった。
 今まで見られてた。そして今も見られている。そしてこれからイクところもみられる……!

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