晴美携帯電話調教
はなまる:作
■ 9
膣内と菊座の異物が晴美を責め始める。
女陰からくる波が、晴美を官能の世界に流していく。
両手両足を押さえられた今、晴美にできることは首を振り自分を保つのみ。
それがどれだけ儚い抵抗なのだろうか。晴美自身にも分かっていた。
晴美の意思に反し、晴美の腰はもどかしそうに前後する。
もっと強く。もっと激しく。
「エロい動きだぜ。こんなものくわえ込んで腰振ってるぜ!」
「へっへっへ。あの皆川がここまで調教されてるなんて。高い金払ったかいがあったなぁ」
手足を抑える男たちが、晴美の痴態を見てそう喋る。
聞いたことのある声。確か同じクラスの……。
「気づいたかい? お姉さん。ここにいる人はお姉さんのクラスの人さ。
あと、水泳部だったっけ? お姉さんのクラブの人もいるんだよ」
『ご主人様』のうれしそうな声。
「お姉さんを犯したい人を募集したら、沢山人が集まってね。
すごい人気で驚いたよ。さすがお姉さん、て感心しちゃった」
沢山……人が……? クラスの人や、クラブの人が……?
目隠しの向こうにどれだけの男がいるのか、晴美にはわからない。
分からないからこそ、恐怖は増す。
そして恐怖に震える晴美の体に、男たちの手が伸びた。
「むぐぅ! むぅぅ!」
「一度触りたかったんだ、この胸。やわらけー!」
「足とかもすべすべしていいねぇ」
欲望を隠すことのない男たちの手の動きは、痴漢たちのような快楽を与える愛撫ではなく陵辱。晴美の体のことなどまるで考えていない力加減で晴美の体を責め始める。
突然の、しかもどこから来るか分からない男たちの暴行に晴美は悲鳴すら上げることができずに身をよじる。だが両手両足を押さえられた彼女に逃れることなどできるはずもない。
怖い……。晴美は嵐のような男たちの暴力に怯え、涙を流す。しかもそれが自分が知っている人間からされている行為なのだ。
誰かが力強く胸を揉み解し、誰かがもう片方の乳首を舐める。
ふとももを蜘蛛のような手つきで攻め立てられたと思えば、ナメクジの様に舌を這わされる。
体中を男の手と舌が攻め続ける。外からではない。彼女の膣内にある異物も容赦なく彼女を責め続ける。
ダメ……。イク……!
「そろそろ彼女イクよ。写真とか撮りたい人は用意したほうがいいんじゃない?」
激しい責めに消えかかっていた理性が、『ご主人様』の言葉で蘇る。
今まで以上に暴れ、拘束を振り払おうとするがそれも無駄な行為。
せめて陰部を隠そうと足を交差させようとするが、強制的に大きく開かされる。
ビクン!
パシャパシャパシャ……!
耳に響き渡るのは携帯電話のカメラの音。
目隠しをされているとはいえ、絶頂の瞬間を撮られたのだ。
羞恥が晴美を襲う。そしてその羞恥が、体を熱くする。
違う……。私は……。
否定の言葉はむなしく晴美の心に響いていく……。
絶頂が晴美を脱力させる。
彼女を抑えていた男たちにもそれは伝わったのだろう。両手両足を抑える力が緩まり、口に押し込まれていた布が取り除かれた。
唇が酸素を求めて激しく震える。呼吸のたびに震える胸が男たちを扇情する。
コツン。小さな金属音が、晴美の下半身を責める貞操帯から響いた。
「そういえば、貞操帯を取ってほしかったんだよね」
「うう…? ぅああ…」
そんな言葉と同時、晴美の陰部と菊座に入っていたモノが抜かれる。
もの惜しげな声が彼女の唇から漏れる。
女陰が見知った人たちの前に晒された。しかもイッたばかりの。
羞恥でアソコが濡れたのを、彼女自身はっきりと自覚した。
イヤラシイ体…。分かっていても体の変化は止まらなかった。
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