拾った女
横尾茂明:作

■ 恥の喪失2

しかし女は…その言葉をまともに受け取った。
慌てた剛の制止の言葉も間に合わず…女はスカートのホックを外し…下に落とす…。

「ここです…」
女はパンストとショーツを太腿まで降ろして横を向き…腰骨を見せた…。

剛は信じられぬ女の行動を…ぽかーんと口をあけて見つめてしまった…。

女は怪訝な顔で正面を向き…剛の言葉を待つ仕草をする…。

正面に陰毛の薄い性器を見せて佇む美女…。
ふくよかな恥丘の下辺に、綺麗な大陰唇に縁取られた深い亀裂がまともに見れた…。

「ぁ…ああ…分かった…青あざが出来ちまったな…」
剛は干からびた喉から絞り出すように応え…目を擦った…。

女はもう一度青あざ見て…ショーツを上げる…。
その自然な仕草に剛はあっけにとられた…。

(この女…恥も一緒になくしちまったようだな……こりゃーいい)
(こうなりゃついでだ…試してみるか…)

「お…おい、一緒に風呂に入るか、体…洗ってやるよ…」

「ハイ…ありがとうございます…じゃぁ…私をここにおいてくれるんですね…」

「う…うん、お前が居たいだけ…いればいいさ、どうせ女房もいないことだし…」

「奥様はお留守なんですか…?」

「んん…わかれたのさ…」

「じゃー何かとお困りですね…私でよければ…お手伝いさせて下さい…」

「そ…そーするか…」

「じ…じゃー風呂に湯を張ってくるから…ちょっとここで待ってな…」

剛は女を残し…階段を降りバスルームに向かう…。
(クーッ…こんな事が有っていいんか…あんな美女と風呂に入れるなんて…)
(言ってみるもんだ…こりゃー俺にも女運がむいてきたぜ…)
(しかし…あの女、いい女だった…あれほどの美人、ちょっといないぞ)
(あのオマ○コといい尻といい…クーッたまらん! …あんな真っ白でウブい肌…)
(見たことないな…さぞ柔らかいんだろうなー…)
(……ついでに…SEXもさせてくれたら…最高なんだが…)

剛は蛇口から出る湯を手で確認し、適温状態と感じて部屋に引き返す…。

女は剛のベットに座り…ボーッとカーテン越しに見える外の風景を寂しげに見ていた。

「もうすぐ入れるが…お前…下着がないなー…」

「エエ…でもすぐに洗いますから…その間は…何か羽織るものを貸して下さい…」

「そ…そうか…じゃあ後で一緒に買い物にでもいこうな…」

「ありがとう…ございます…」

剛は新婚当時を思い出す…(女房も…あの頃はこの女のように従順だったのに…)

「さー入るぞ…」
剛は女を手招きする…女は笑顔で立ち上がり剛の手を握った…。

(エ…エエ…この女は…なんなんだ…)

階段を降りる…女は手を強く握ってくる、その細く柔らかな指に剛は痺れた…。

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