人妻の事情
非現実:作

■ その時は妻であらず16

どうやら胸も乳首も丸見えらしい。
(これが……視姦プレイ……はっぁはぁ…はっぅ、だめぇぇン!)
興奮の坩堝、見られているという……しかも移動していないため、逃れる事も出来ずに見られるは始めての事だった。
ただただ、男性陣の目の保養として晒し続けられるというこのシュチュエーションに、更に羞恥心と興奮度が高まる。
(どっど、どうしよう……私ぃぃ〜〜〜っ!)
極端に布が少ないセクシーな下着は既にぐっしょりと濡れていて気持ち悪い。
ふと、携帯から目を離して正面を向くと……。
(ゃだぁぁああ……この人っ!?)
激しい空中戦を制したサラリーマンのズボンの股間が膨れ上がっているのだ。
(はっぁはぁはぁあっぁはぁはぁっぁ……はぁんぅ……私を見て……感じちゃった…のっぉ?。
こ、こっこ今夜のオカズに……しちゃうのっぉ?)
私の胸を見てこの人は感じている。
そう思うと……更に私は露出狂の精神で疼いてしまう。
突如、携帯がメールを知らせる振動を始めた。
(田崎さん?)
田崎さんは私が座る席のドアに立っているのだ。
急ぎメールを開く。

「やぁやぁ理沙ちゃん楽しんでいるようだね
結構結構、流石は僕が見込んだ露出奥さんだけあるよ〜〜。
じゃあ次の命令行くよ?。
次はね、不自然じゃない程度に足を開いてみよう、開き具合は任せるよ。
でもまぁ露出好きな奥さんの事だ、それなりにはやるんだよねぇ〜?。
あ、言っておくけどあくまで不自然じゃない程度だよ?。
見られたいというのも解るけど、程々にねぇ〜〜。
じゃあイかないように、頑張ってねぇ〜」
「…… ……」

丁度私の前の席も男性だ。
可哀想なくらい疲れているような初老のサラリーマンだが、目は血走っている。
視線の行方は無論、私のスカートのスリット部分らしい。
どうやら激しい争奪戦の第2番目は目の前の席のようだ。
(どっどうしよう……め、めっ命令だしっ!)
考えた末、私は眠ったフリをしてゆっくりとゆっくりと……足を広げていった。
その奥にある不自然な真っ赤な下着が「見えるように」あくまで自然に……。

私は突然の眠気に襲われた女。
両手を胸の下で組み、左手で携帯を持ったまま顔を真下にして、眠ってしまった演技をする。
そして演技の過程で……足を半開きにさせた。
深いスリットの入っているスカートは、座れば丁度膝小僧が丸見えになる程度。
ただでさえ不安定なピンヒールの震える足を必死で抑えた。
(向かい側から見る私……どう見えてるの!?)
それを考えただけで、食い込んだセクシー下着がジワリと湿度を加速させてゆく。
(何もされていないのに……こっこんなにも……ふっぅ……疼くっぅ!)
下を向いている私には解らないが、もっと開いたら想像上ではいえエクスタシーを迎えかねない。
(多分……見られてる、のっぉ? ……んくぅぅ……私の汚いパンツ……をぉ!?)
見られたという、見て欲しいという、卑猥な視線がもっと欲しいという、これ以上の卑猥な視線を向けられると……という。
背徳感と羞恥心が交じり合う感情の最中…… ……。
私は遂に自らの欲望に堕ちた。
それは不意に寝てしまった女という演技を通り越したもので、この化粧にこの衣服でこの行動はまず普通ではないという行為だった。
腰を何度か右に捩じらせて、座席シートを抑えに強引にスカートの布をずらした。
腰のホックで留まっているだけのスカートが半回転する。
眠っているとはいえ、我ながら普通ではありえない行動だと思う。
スリットの部分を股の中心まで移動させて、再び私は足を開いていた…… …… ……。
(こ…こ、これでどっぉ?)
通常腰まである深いスリット、そしてゆっくりと焦らしながら開いた足は凡そ45度以上。
下を向いている私の目からも、深々と入ったスリットが中央に位置し……その奥は見え易くなった下着。
私は露出狂なの。
見られてヨガって、快感を得る露出プレイが大好きな人妻。
ここまでやってしまうと…… ……何だか。
開放感さえ感じてしまう。
(いろんな人にヤバイとこ……見られてるぅぅ……はぁはっぁ……。
私を見てぇんンンぅ…ヌいちゃうのっぉ、ねっぇ!?。
感じちゃっぅ……駄目ぇ駄目駄目ぇっぇ〜〜視線感じちゃうってばぁっぁ!!)
視線を……確かに感じ取っていた。
男性の好色染みた視線、同姓の軽蔑の目。
ソレ全て、私は快楽の餌となる。
ブカブカのセーターの中の乳首は限界に近いほど突起している。

ブルルルルルッル、ブルルルウルウ……

胸下で組んでいた携帯のバイブだ。
無論、発信先は田崎さん。
携帯の着信でハッと起きる演技をして、メールを確認する私。

「いやいや、すんごいね〜〜〜奥さん……でも、ちょっとやり過ぎ。
でもねこれなら大丈夫、次のステージをかんがえてあるからね。
でもいい写真取れたから僕的にも満足満足〜。
で、だ……ちょっとこれから契約を確認したいんだけど良いかな?。」

このメールに、私は即答した。

「うんうん、理沙ちゃんな等は成し聞いてくれると思ってたよ〜。
じゃあね、お店で待ってるからネ」

そのメール……私は即答で返したのだった。

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