人妻の事情
非現実:作

■ その時は妻であらず4

「勿論特注品だから、こんなのよりもっとゴージャスなのにするつもりだよ」
「貞操帯……したら、私生活とかどうなるのかしら……」
「ホラホラ、この解説読んで御覧?」

田崎さんの指の先へと視線を送る。
(ぁ、おトイレの説明?)

「貞操帯はねぇ〜〜何が一番大変かっていうと、やっぱりトイレなんだよ?」
「はぁ……」

確かにトイレに関しては相当不安だった為、生返事のまま目を走らせて行く。
どうやら貞操帯に関しては相当詳しく書かれている本らしく、その解説は至極解り易いものになっていた。

(オシッコの場合は…… ……っ……ホントなんだコレ……。
貞操帯の前張りの鉄部分に細かい無数の穴があり…ぇえと、そこからっ垂れ流す?。)
「腰からオ○ンコを隠す前張りの測定はね、ホントにギリギリに測定してるんだ。
小指すら入らない程、ガッチリと押し当ててる位にフィットするんだよ?。」
「そ、そんなに…?」
(ぇええっと……大をする時は……後ろの食い込んだゴム革を移動させてす…る)

田崎さんが説明したとおりだ。
先程、快楽の坩堝のままで測定が決まらなくて本当に良かったと心から思う。

「ちゃんとね錆びないような素材で作ってもらうからねぇ。
施錠は、勿論南京錠にするつもりだよ〜〜金かなぁ〜。」
「よ、よろしくおね…がいします……」
「あとね後ねぇ、オプション付けようと思うんだ」
「ぇ……へ?」

田崎さんが後ろのページを高速で捲りだす。
流石に私は値段が気になりだした頃だが、田崎さんはノリノリだ。
ドックイヤーされた箇所で手が止まる。

「ん、どう?」
「ぇと」

どうと聞かれても言葉苦しい。
ただ、こんなのされたら……もう私は私生活でもイキ続けてしまうのではないかと思う。

「コレ、いいでしょぉ〜〜〜」

開かれたページはオプション的な要素。
そして田崎さんの指差すオプションは、オ○ンコに当たる小さいスペースが開閉出来るようになっているようだ。
普段は前張りの鉄に2つのベルトで施錠されているが、施錠を解けばオ○ンコだけが丸見えになる仕様。
そして誰がこんな事を考えたのと疑う程にその機能は卓越している。
その2つのベルトの丁度オ○ンコに直するベルトにはローターがスッポリ入るような形でえぐれているのだった。

「ネ、ネネ〜いいでしょいいでしょぉ〜〜?」
「すぅ……ぅ…… ……すごぃ」
「あとネェ〜〜コレ、ちょっと辛いかもしれないけど、ね?」
「?」
「理沙ちゃんの貞操帯……10キロ位にするつもりだから?」
「ぇ…… ……ぇえっ!?」

情けない話であるが、私は買い物で買い物袋を両手で2つ以上は持ち上げる事が出来ない。
かなりの虚弱体質である。
一度に買いだめが出来な為、買い物は頻繁に出かけざる得ないのだ。
それなのに……腰に10キロの負担。

「そ、そんな……」
「ゴメン、本当にゴメンね……だけど、日常でも僕を感じて欲しいんだ。
食い込むウエスト、食い込む尻穴に、抑えつきえられるような前張りも、そう。
理沙ちゃんに……羞恥と管理と露出の快楽、感じて欲しい、よ。」
「…… ……田崎さん」

何も言えなくなる。
背徳の感情は消えずとも、田崎さんは己が為だけに行動をしていない。
私に気を使ってくれている、お金を使ってくれている。
契約は新たに結ばれた。
双方納得のゆく形で。
新たな快楽と羞恥とプレイに私達は悪への道へと進む。
だけど私は願う…… …… ……。
地獄へと堕ちたとしてこの裏切りの快楽、それが続きますようにと。

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