人妻の事情
非現実:作

■ 閲覧妻1

「あぁあっぁ……そ、そんな事ってぇっっ!」

カチリッ

これからの事を期待していた私には残酷な音が部屋に響いた。
生理により穢れた貞操帯は田崎さんの舌とウェットティッシュにより、再びステンレスの輝きを取り戻しピカピカとなっていた。
貞操帯の掃除が終わったら…… …… ……。
疼いて仕方ないこの身体を癒してくれる……そう思っていた。
だが田崎さんは有無も言わず、再び貞操帯を身体に取り付けてしまったのである。

「ひぃ…酷い……です、田崎さん」
「酷いと言われてもねぇ、貞操帯はこういうプレイで使う高級品ですからぁ。
もっともっと、理沙ちゃんが見られてしまうだけで達するまでお預けですよ。」
「うっ〜〜……はぁぁぁ〜〜〜んむぅ……」
「大丈夫大丈夫、理沙ちゃんは露出狂の素質を持って生まれた子だからサ。
それにねぇ、見られるだけでイク事が出来る……コレって最高だと思わない?。」

自然と両手が股間へと這いずり、自慰防止板の金網を指で弄る。
(ぁっぁ〜〜〜もぅ……我慢出来ないのにぃぃ……)
田崎さんの言葉が脳裏を駆け巡るのだった。
(み、見られているだけで……イクって…どンな感じ…ぃ……なの?)
考えただけでゾクゾクと身体が震え、8キロ程度の貞操帯を着けた腰が悩ましく動いた。

「それでね奥さん」
「は、はいっ!」

田崎さんの声でようやく私は我に返った。

「露出して感じるようになるにはヤッパリ経験が必要なんですよ」
「は……ぃ」
「残念な事に、僕は今もう1つの事業で忙しいです」
「あ、お伺いしてます……」

田崎さんは自ら入れてあったコーヒーを片手に持ち立ち上がり、ゆっくり時間をかけて言ったのだ。

「奥さん、1人で露出プレイ……出来ますか?」
「っえ!?」

頭の中でグルグルと思考が回った。
拒絶したらこの関係は無効?……でも私1人で出来るの?……貞操帯はどうなるの?。
これまでの露出プレイは合致した思想の元で、田崎さんが幾度もフォローしてくれていた。
とてもではないが出来そうにない。

「……ひ、1人では…流石に怖いです…で、でもっ!」
「で、しょうなぁ〜〜奥さんはチョット危う過ぎる点がありますからねぇ。
興奮しちゃうと警察とかに捕まりかねない行為もしかねない。」
「…… 〜〜〜」
「私とて関係は続けて行きたいし、この忙しいピークを乗り越えれば会える。
それに警察沙汰となれば、私達の関係おろか私達の家庭も壊れる……。」

ビクッと身体を震わせた。
確かにそうだ……。
何でそんな大事を最初に考えなかったのだろう……私は焦っていた。
愛する夫すら失いかけない重大な選択肢だった筈が、その場のやりきれない快楽を先に考えていた。
歩む田崎さんの足は、事務室にあるPCの前で止まった。

「こういうのを用意してみました」

そう言って田崎さんはデスクトップの液晶モニターをひっくり返したのだった。
キョトンとする私。
だが……液晶モニターに写る写真の数々…… ……

「ぇえ!!」

最初の逢瀬で隣町のラブホテルで撮られたヌード写真……。
オナニーを命じられて初めて使ったバイブを秘所に押し当てている写真……。
それはおかしい位に露出度の高い服を買って頂き、繁華街で撮られた写真……。
試着室での写真…… …… ……等等。
顔は映っていないものの、それは見紛うことなく私の痴態を記録した写真だったのだ。

「こ…こっ……コレは……?」
「HPというやつですよ〜奥さんだってよく見るでしょ〜こういうサイトのHP?」
「ぇ……わた……私……HP?」
「あっと心配御無用、作りはしたけどまだコレネットにはつないではいないからサ。
奥さんの同意が得た時点で、奥さんが見てるその場で登録するようにしてるから。」
「……はぁ…ぁ…… ……」

他人様のHサイトは毎日のようにお世話になってはいるものの、実際自らがというと実感が沸いて来ないものなのだろうか?。
田崎さんが一番上へとマウスを動かすと、そこには「人妻リァの貞操帯羞恥日記」と大きなタイトルロゴ。
そして左端に小さく顔をぼかした全裸に貞操帯の私の写真が貼り付けられており、自己紹介的なものが書き込まれていた。

「自己紹介文、奥さんの口で読んでみて?」
「ぇ?」
「ホラ!」
「ぁあ……は、はぃ…… ……えぇと……」


自己紹介
名前  リァ
性別  ♀
年齢  31歳
職業  貞操帯露出狂
サイズ 86・57・88

今年で結婚2年目まだまだ新婚ラブラブの人妻リァ、夫の事は愛しております。
ですが私の性癖と合うご主人様と出会い、今私は人妻でありながら貞操帯を着けて生活しております。
貞操帯の管理者は勿論夫ではありません。
露出という性癖を皆様にも見て頂きたくて、ご主人様にお願いしてこのサイトを立ち上げました。
これからもドンドンとリァの卑猥な写真や動画を投稿しますのでよろしく願いしますネ。


「リァって……名前……」
「一応ね、理沙ってのは結構珍しいと思ってねぇ〜無い知恵振り絞って考えたんだぁ」
「はぁ……」

田崎さんの言葉は左から右へと流れていっていた。
(それにしても……)
私はサイトに釘付けになっていた。
そして無意識にサイトを上下にと繰り返し、写真を大きくしては閉じている。
(それにしても……よく出来てる……よね?。
田崎さんって……ホント凄い……人?。)
その日撮ったのであろう写真一枚一枚に日付が付けられ、スライド上映みたく写真の中の私は生きているようだった。
そして、写真の出来事を鮮明に田崎さんの説明付きコメント。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊