明の復讐
あきよし:作

■ 明の過去3

「明君。明君!!」
ぱっ。俺は遥の声で目が覚めた。
「ここは……何処だ?」
そういいながら俺は周りを見渡した。真っ先に目に入ったのは遥の姿だった。遥はこの薄暗い部屋のベッドの四足に両手両足が固定されていた。両方の乳首にはまだローターがついており、全裸のままだ。
「遥。ここはいったい。」
「地下室みたい。」
遥は自分の裸を見られている恥ずかしさからか、小さい声で答えた。
「地下室? この学校に地下室なんかあったのか?」
「知らなかったの? まぁ無理もないか今日できたばかりなんだから。」
扉を開けて入ってきた先生が答えた。先生の姿を見て俺は固まった。なんと全裸だったのだ。
「先生その格好は。それに地下室って? もし本当にそんなものができたのなら校長が集会で言うんじゃ。」
「私がこういうことするために作ったのよ。秘密でね。この格好はね。私も気持ちよくなりたいと思ってね。明君かっこいいし。」
(この人何いってんだ。)
「さぁはじめましょうか。」
先生の言葉が合図となり、隠れていた男女が姿を現した。人数は男二人女二人だ。明の額からは汗が落ちてきた。
「遥!! 逃げよう。」
「無理よ。」
明の言葉にあっさりと回答した。でも遥は内心ではうれしかった。今まで自分にあんまり興味のなさそうだった明が自分のことを思ってくれたからだ。
「無理ってあきらめんなよ。お前は俺が守ってやる。」
「えっ? うれしい。」
二人はすっかりラブラブモードになっていた。
「あら、聞いてたよりもラブラブじゃない。」
先生は笑いながらいった。そしてゆっくりと近づいてきた。先生は遥の前でとまった。そして遥の額に口づけをした。ゆっくりと手を遥の大事な部分に持っていった。その行動に体が勝手に反応したのか俺は先生に体当たりをしようとした。が、男二人が先生の前に立ち体当たりしようとしている俺を吹っ飛ばした。
「ふふふ。この二人はねぇ。格闘技やってるのよ。あなたじゃ歯が立たないわよ。」
「く、くそっ。」
俺が観念したと思うが否や先生は遥の秘部の周りを撫で始めた。
「明たすけてぇー。」
俺の耳に遥の叫びが聞こえてきた。俺は情けなさのあまり瞳から涙が溢れ出した。
「あらあらかわいそうに。」
先生は手の動きを止めて、俺の前に立った。そして俺の唇に自らの唇をあわせた。先生の舌が俺の舌と絡む。これが俺の人生初のディープキスだった。しばらくして女の一人が声を発した。
「絵里いつまでそうしてるの。」
なにやら親しそうだ。先生は俺の唇を名残惜しそうにあとにした。
「もう、恵子ったらせっかちね。あっ紹介してなかったわね。この子は竹内 恵子(たけうち けいこ)で、もう一人の女の子は山下 多佳子(やました たかこ)あっちにいる男の子二人は内村 誠(うちむら まこと)と栗山 健史(くりやま たけし)みんな私の高校時代の同級生よ。」
先生は長々と説明をした。
「うふ。よろしくね可愛いぼうや。」
恵子と呼ばれた女が言った。俺は何がなんだかわからなかった。しかし、その謎が解けるのは以外にも早かった。しばらく4人の男女と先生が話しこんだ後、こっちに女二人が近づいてきた。遥のほうには男二人が近づく、遥の方に目線をやった。すると遥の意識はなかった。あまりのことで衝撃をうけたのだろう。なんせ俺もかなり心臓がバクバクになっていたのだから、その気持ちはわかるつもりだった。だが、俺と遥の違いはあまりにも意識を失っている少女にとっては大きすぎるだろう。その違いは失うものがあるかないかだ。俺には失うものはないだろう。逆に期待を持ってもいいかもしれない。恵子と呼ばれた女は、ほっそりとしていて顔立ちもなかなかの美人だ。多佳子と紹介された女は、かなりの巨乳だ。爆乳とでもいうべきか? この爆乳をか弱そうな体ではたして支えきれるのか? 俺はそんなことを考えてしまった。顔はというと恵子ほど美人ではないけれど、いけてるほうだと思う。こんなこと思っちゃいけないのだろうけど今意識がない遥より可愛いかもしれない。俺の心は恐怖から期待に完全に変わっていた。
「あら、何考えてるのかな?」
爆乳女多佳子が聞いた。はっ。俺は何を考えているんだろう。このときの俺は遥のことなどどうでもいいと思ってしまっていた。
「これからお姉さんたちといいことする?」
「はい!」
俺は即答で答えた。カチッ。先生が部屋の電気を消した。電気がついていても暗い部屋がさらに暗くなった。そして遥の最悪な一日となろうとしていた。

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