明の復讐
あきよし:作

■ 明の過去5

(もう死んでしまいたい。)
遥はそんなことを考えた。そんなことを考えてしまうほどの痛みだったのだろう。注射された液体はオリジナルの興奮剤のようだった。その証拠に遥の乳首とクリトリスは突起しているし、秘部からはさらにドロっとしたものが溢れていた。
「へへへっ(^_^) そんなに濡らしちゃって遥ちゃんは変態だな。」
誠による屈辱的な言葉で遥の心は犯され始めていた。
(酷い。そんなこと言うなんて。でも………。何なの? この気持ち。)
驚いたことにこの時遥に奴隷女としてのM気が芽生えたのだった。その後も暫く男たちの言葉攻めが続いた。
(いや、そんなこと言わないで。でも、いい気分。私ってひょっとして変態なのかな?)
遥は自分が変態女になりつつあることに気づいた。ふと自分の秘部に目をやると、そこはもう大洪水だった。次から次へと恥ずかしい自分が出てくるのを抑えられなくなってきて顔を赤らめていた。
「あん。いいわ。恵子もっときて。」
声が聞こえると遥は目線を隣に移していった。
(あっ。)
遥は今の自分が見てはならないこうけいを見てしまった。そう、恵子と絵里はまだレズプレイの真っ最中だった。それもいつの間にか69の体位になっていたのだ。もちろん遥には69が何なのかはわからない。けれども、その体位に凄い衝撃を覚えたのは間違いないだろう。
(すごい!!)
遥はよけいに興奮していた。暫く夢中になっていると、恵子たちはその行為をやめ、明の前に立った。「明君。起きて。」
絵里が明の耳元で囁いた。
「んー。はっ。ここはどこだ?」
「あら忘れちゃったの? 今からみんなでいいことしようとしていたのよ。」
(そうだ。遥は? は、遥!! あんなに濡らしちゃって。こんなことなら遥の初めて貰っとくんだったな。)
明は後悔していた。なんだかんだで遥と付き合いだしてからの日々を楽しんでいたのかも知れない。明はそう思っていた。

そんなことを考えているうちに明の瞳からは涙がこぼれ出た。
「どうしたの? 何か悲しいことでもあった? あ、そっか遥ちゃんのことが気になるのね(^o^)だったら来なさい。」
明は絵里に言われたとおりに遥のそばまできた。その瞬間悲鳴が聞こえた。ふと目線を下にすると健史と遥が繋がっていたのだった。そのこうけいに明は呆然とした。ただ見ることしかできない。そんな切ない気持ちが頭を過ぎる。いや、切ないというよりも悔しいという気持ちだったのかもしれない。
「痛っ!! やめて。動かないで!! いた〜い!!」
よっぽど痛かったのだろう。数分もの間、遥は『痛い』という言葉を何回も連呼した。いくら濡れていたといっても健史はペ○スを挿入するとすぐさまピストン運動を始めた。遥の秘部からは愛液と悲劇を物語っているかのような赤い液体が垂れ流れている。
「可愛そうに痛かったかい? 彼氏が早く貰ってくれたらこんなことにはならなかったんじゃないかな? いや、どっちにしろこうなっていたか。はははっ(^o^)」
健史の言葉が明と遥の胸に響く。そして二人は思った。『どうしてこんなことになったんだろう』と。

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