明の復讐
あきよし:作

■ 明と遥5

「大丈夫? まさか明君があんなことするなんて。」
「いいの。私が柳生君を呼んだのがいけないの。」
「呼んだってなんで?」
「だって遥突然倒れちゃうんだもん。」
「そっか。ごめんね。私のせいで。」
「ううん。いいの。ちょっとシャワー借りていい?」
裕美は立ち上がりお風呂場へと向かった。裕美は絵里が遥に使ったのと同じ興奮剤をシャンプーやリンスの中に混ぜた。少し体を濯いで裕美はお風呂場を出た。
「遥。私そろそろ帰るね。」
「わかった。ばいばい。」
(まさか明君があんなこと……。そうだよね。私なんかじゃ満足できないよね。裕美スタイルいいし。おっぱいも大きいし。)
遥は泣きながら考えていた。裕美が帰って暫くたつと遥もお風呂場に入った。いつものように体を洗っていたのだが何かおかしいことに気づいた。体が妙に火照ってきている。
(どうしたんだろ。私。)
手は自然と石鹸で泡立っている胸へと持っていかれた。久しぶりの自慰だ。秘部はすでに愛液が溢れている。
(変態だな……私って。親友が犯されているの見て興奮しちゃったのかな。それとも明君がほかの女の人とHしたからかな。)
もちろん遥にはどうしてこんなに秘部が濡れているかなんてわからない。しだいに自慰はエスカレートしていき自らの膣内へと指を入れていった。
グチュグチュといやらしい音がお風呂場に響く。
「い、逝く。」
遥は絶頂を迎えた。お風呂場から出た遥は明と喧嘩したことを後悔していた。携帯を手に取り明に電話をかける。
「はい。」
「あ、明君?」
「何かようか?」
(やっぱり怒ってる。どうしよう。でも悪いのは明君なのに。)
「あの……。何であんなことしたの? やっぱり私じゃ不満だった?」
「ふぅ。またその話か。いい加減にしろよ。いつ誰がお前のことを不満だって言った。」
「じゃああれは。」
「誤解だよ。誤解。」
「誤解って何で本当のこといってくれないの?」
ブチッ
電話が切れた。
(怒らせちゃった。このまま終わっちゃうのかな。私たち。折角両思いになれたのに。)
遥はその日が終わるまでずっと泣いていた。

遥は目覚めると、昨日のことを考えていた。
(どうしよう。明君に謝ったほうがいいのかな。でも今更なんていえばいいんだろ。このままじゃ裕美に明君取られちゃう。)
決心した遥は裕美に電話することにした。
「もしもし。裕美?」
「どうしたの?」
「あのさ……裕美って明君の子と好きなの?」
「好きよ。」
あまりの解答の早さに遥は驚きを隠せなかった。
「さっき電話して告白しちゃった。」
「えっ? うそ……」
「本当よ。柳生君には口止めされてるんだけどね。遥のことめんどくさいって言ってたわよ。言い過ぎじゃない? って言ったんだけど正直あいつとは合わないって。もしかしたら新カップル誕生かも(^o^)」
遥は勢いよく電話を切った。動揺を隠し切れない遥は家を飛び出した。
(明君の馬鹿!! やっぱり私のことなんて見てないじゃない。私って騙されやすいのかな。)
行くあてもない遥はいつの間にか学校の前にいた。門には遅刻してくる生徒が登校していた。
(あ、しまった今日も学校だった。ま、いっか。学校行っても裕美になんて言えばわかんないし。)
遥の心は苦しんでいた。自分なんかどうなってもいいとまで考えていた。街をぶらぶら歩いていると男が声をかけてきた。
「お穣ちゃん。学校いかないのかい? じゃあ俺と遊ばない?」
逃げなければと思っているが今の遥にそんなこと考える余地はない。
「学校いくと気まずいんだ。彼氏……親友に盗られちゃったの。」
遥はナンパの男にそんなことを喋っていた。
「可愛そうに気分転換に俺と遊ぼうぜ。」
「ほんと? 何処つれてってくれる?」
遥は男についていってしまった。まず最初にいったのは買い物だ。遥は普通の女の子と同じで買い物が大好きなので時間がかかる。2時間たって買い物が終わると次は昼飯を食べに吉○家に行った。男は気前よく遥におごった。昼飯を食い終わると電車に乗って都会のほうに移動した。遥がたまに友達と来る街だ。そこで遥と男はパチンコ屋に向かった。
「私パチンコ屋なんて来るの初めてだ。」
「本当かい? そういえば名前聞いてなかったね。」
「あ、遥っていうの。」
「じゃあ遥ちゃんは2階のゲーセンに行って遊んでくれば?」
男はそういうと3千円を遥に渡した。それを受け取ると嬉しそうに2階へと向かった。意外にも遥は格ゲーが得意で何連勝もしていた。5時間くらいたった頃だろうか。遥は貰った3千円のうち2千を使っていた。
「遥ちゃんそろそろ移動しよっか。」
男もパチンコで調子がよかったらしく手には玉と交換した物を持っていた。

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