百花繚乱
百合ひろし:作

■ 第18章 亜湖 vs 香3

両手でゆっくりとお腹をさすりながら、段々と胸へ移動し、ブラジャーの上から胸をゆっくりと揉んだ。
「……ん……」
小さく声を出した。それから暫くその状態を続けた後、背中を持ち上げて手を回し、ブラジャーのホックを外した。
それからストラップを両肩から抜いて、ベルトを持ってスルッと胸から取り除くと、乳房が露になった。その瞬間、
「あ……っ」
と声を出した。そして眼鏡を外した後、うつ伏せになり枕に顔を押し付けた。
その状態で左手で乳首を弄り回しながら、右手は股間にゆっくりともっていった。パンティの上から触ると僅かに湿った感触がした。
少し尻を突き出す様に持ち上げ、右手で股間を愛撫し、乳首の愛撫もそこそけに左手も乳首から股間へと移動した。
「ん……んんっ、んっ」
香は今の自分の体勢が、今度の試合で亜湖が晒す姿だと妄想し、その妄想が手の動きを早めた。
そのうち、香のあえぎ声に嫌らしい音が加わり、絶妙なハーモニーになった。
「ん、んっ、んんっ、んんっ」
ヌチャヌチャピチャビチャッ―――。
―――顔を枕に押し付け、尻を持ち上げてるので首と背中が痛くなってきた。しかし、快感の世界にはまってしまった以上、そこからは抜けられない―――。
パンティのクロッチ部分は愛液が浮き出て光る程濡れ、一部は太股に伝わり、一部は陰毛からパンティの前面を濡らした。
左手でそれを確認すると、今度は仰向けになった。―――場外からリングへ無理矢理入れられ転がった時のように乱暴に―――。その為反動で少し体が揺れた。
「はあはあ……。あ……、あん……っっ」
声を出して大の字になった後、端に避けた掛け布団のうち薄い方を小さく畳んで顔に乗せた。
さっき枕に顔を押し付けたのも、今掛け布団を顔に乗せたのも声を殺すため―――、それと誰も見ていないのは分かっているのだが、表情を見せたくないからだった。
前は布団に潜ってたが布団が邪魔で自由に動けないのもあり、最近はこうするようになった。

片膝を立てて再び右手で股間の愛撫を始めた。手をパンティのリボンから恥丘、そしてグッショリと濡れてるクロッチへ移動させ、そこで手を止め、円を描く様に擦った。
指の圧力とパンティの布の摩擦がクリトリスを刺激し、香をより快感へ落としていく―――。
左手でパンティのサイドを握り右手で激しく擦った。
「あっ、あっ、あんっ、ああっ、あっ、んっ、んあっ」
声に合わせてお腹に力が入り、胸が揺れた。
さっきは伏せる体勢だったのでパンティの前面を濡らしたが、今度はクロッチを濡らし尽した愛液は後ろへ染みていった。
パンティ一枚でのオナニーにはまった香はどこまで濡らせるかという感じでもあった。
今度は右手をパンティの中に入れ、指で膣口をこねくり回した。その瞬間、突き抜ける様な快感に襲われ、背中を反らす様にビクッと反応した。
「あっ……、あんっ!」
その瞬間顎が上がり、顔に被さっていた布団は滑り落ちてしまった。香はハッとして左手を伸ばし掴んだ物―――、それは先程外したブラジャーだった。更にブラウスも手にとっていたのでブラウスで顔を隠した。
性格なのだろうか―――、グシャッと乱暴にではなく、きちんと畳んで―――。何を思ったのか、今度は滑り落ちないようにブラジャーを頭に巻き付けて頭の後ろ側でキュッ結んだ。
ブラウスで視界が塞がってるので実際は自分では見られないが、丁度ブラジャーのカップが前に来たので香はそんな今の自分の自分の姿を想像して呆れると同時にその変態性に興奮した―――。大学でも成績優秀で通っている自分の本性はこんなものだと。
今度はいくら体が動いても大丈夫なのでより激しく愛撫した。右手で再びパンティの上からクリトリスをこねくり回した。その度に、グチャ、グチャッと嫌らしい音を立て、更に膣からは愛液が溢れ出て来た。
右手をパンティの中に入れ、前から膣口を愛撫したが、手の平は陰毛に染みた愛液で、手の甲はパンティに染みた愛液でグッショリになった。
左手で左足を上げ、膝を高く立て、尻の方からもパンティの上から愛撫を始めた。
「ああっ、あっ、あんっ! ああーっ」
香は顎を大きく上げ、上体を反らして汗で濡れた乳房を揺らした。それでも股間への愛撫―――もう攻撃に近い―――はやめるどころか激しくなり、パンティの上から中から激しく攻めた。
「あ、あ、あ、あんっ、あ、あっ……イ、イクッ」
上体をより激しく反らし、尻が持ち上がった。
ヌチャヌチャグチュッグチュッ、と音も激しくなり、
「イクッ、イクッ! あ、―――んっ!!」
と言う―――叫ぶと同時に体は硬直し痙攣すると同時に崩れ落ち足を大の字に開いた。膣口にあてがってる右手の人指し指と中指は更に出てきた愛液で生ぬるく感じた。
「あ……あ……ハアハア……ハアハア……あ……」
激しい呼吸をしながら痙攣と共に声を出した。ビクッ、ビクッと激しく股間から腹までが揺れた。
右手をゆっくりとパンティから抜き、少し乱れたパンティを直した後その手を腹に乗せた。手は愛液をたっぷり含んで輝いていて、それが手から腹に伝わった。
左手で顔の上を覆うブラウスを固定する為に頭に縛り付けたブラジャーを解き、顔の上のブラウスを退けて二つともベッドの下に落としてそのあと乳首を覆うように押さえた。
その状態で暫くいた。満足だった。久し振りだったせいなのか、それとも、オナニーとは違うが亜湖がパンティ一枚姿でリング上又は場外で痙攣する姿を見られる日は近いと感じて興奮したからなのか―――どちらにせよ香は満足そうな表情を浮かべていた。

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