百花繚乱
百合ひろし:作

■ 第18章 亜湖 vs 香9

香は亜湖の髪を掴んだ。亜湖は起き上がったが意識が半分飛んでいる状態で気付いていなく、スラップを直したから大丈夫だと思っていた。
香は鉄柵内に亜湖を引きずって来てリングサイドに亜湖の頭を叩き付けた。亜湖は横に崩れ落ちたがその時、肩からストラップが抜け、完全にノーブラになってしまった。
リングサイド下で片膝を立てて仰向けに倒れてる亜湖の腹の上にピンクの可愛いブラジャーは落ち、腹の上から更に滑り落ちた。
香はブラジャーを拾い、
「二つ目ね」
と言って拾った亜湖のブラジャーで軽く汗を拭い、自分のコーナーに投げた。

パンティ一枚になった亜湖をカメラはアップで捉えた。巨乳では無いが弾力があり形の良い乳房をしっかりと映した。汗で濡れていたがその汗一つ一つを余すこと無く―――。

「セ、センパイ!! ……酷すぎる……」
さくらはモニターを見ながら怒りで机を叩いた。美紗は茶を飲みながら表情一つ変えずに見ていたが、さくらが感情的になったのを見て、
「亜湖は前にも香にやられたよな? お前の大事なセンパイはやられっぱなしなのか? それでいいと亜湖は思ってるのか?」
と目だけさくらの方に向けて聞いた。さくらは下を向いた後目をきつく閉じて首を振り、
「センパイは香さんに裏切られたと思ってショック受けてました。今日勝ちたいって言ってました……」
と答えた。美紗は、
「ならまだ力尽きて無いし大丈夫だろ」
とモニターに視線を戻しお茶をすすった。

一方良とプルトニウム関東は、美紗がいるので騒いだりしなかったが、
「今回だけはナイス」
と言ってガッチリ握手していた。


香は亜湖の髪を掴んで起こした。亜湖はパンティを直した後ブラジャーも気にしたが……無い。また香にパンティ一枚にされてしまった事に気付いた。恥ずかしかったが気にしてたら試合が出来ないので胸を隠したりしなかった。
香は亜湖の腹に膝を入れた後、リングに入れた。やっとリング内に戻って来た。香は亜湖の背中に組つき胴をクラッチして後ろに放り投げ、ブリッチした。ジャーマンスープレックスだ。
「ワン、ツー」
亜湖は自分の股間を見る体勢から足を振り上げて返した。香は直ぐに起き上がり、横向きに倒れている亜湖をうつ伏せにさせて足をロックした―――。さっきに比べると亜湖の動きは鈍く、簡単に腰の上に膝を乗せて顎をロックできた。そのまま後ろに倒れ、弓矢固めを決めた。
「ああっ、あああーっ!」
亜湖は声を出したが最初の時より枯れていた。香が下から突き上げるように揺すると亜湖はそれに合わせて声を上げ、胸も良く揺れた。
逆さでもブラジャーしてれば結構揺れ抑えてくれたんだ―――。
香は正直そう思った。
汗で滑り亜湖を解放してしまったが直ぐに立ち上がり、亜湖の髪を掴んで起こし、コーナーに振った。亜湖が背中から激突するとその瞬間香はボディアタックで押し潰した。亜湖は反動で前に一歩出たがその瞬間香に捕まり、首を香の左脇に決められた。香はそのまま後ろに倒れた。DDTが完全に決まった―――。

亜湖は両膝、顔をマットに埋め、手はだらりと下げ、尻を突き出した状態―――分かりやすく言うと四んばいから顔を床に落とした状態―――でビクッ、ビクッと痙攣した。更に左膝が崩れ、体が傾いた。香はレフリーが制止する前に亜湖を軽く蹴飛ばして仰向けにした。
レフリーは進行を止めて亜湖の意識があるか確認したがレフリーが握る手に反応を示さなかったのでレフリーは水を要求した。
1カメと2カメが亜湖を捉えた。1カメは亜湖の表情を―――。カメラの方に顔を向けているが前髪と横髪が掛り、半分くらいしか見えなかったが、目を閉じ、軽く口を開けていた。
一方2カメは亜湖の体を―――。最初は1カメの逆側から亜湖の髪から後頭部、うなじを収めた。ボブカットの髪は完全にグシャグシャに乱れ、汗でゴワゴワになっていた。うなじの短い毛も汗で首にベタッとついていた。
そこから少し下に移動して肩を映した。更に下に移動して胸。ブラジャーから解放された弾力のある乳房が汗で輝いていた。そして痙攣に合わせてプルン、と細かく揺れ、大粒の汗はその振動で胸から脇の下、背中へと落ちていった。
下半身側へと2カメは移動し、胸を再び捉えた。亜湖の激しい呼吸に合わせて上下していた。そして足の方に移動し、靴から映した。黒のスニーカーからピチッと綺麗に穿いている赤の靴下へ行った。靴下も上へ行く程汗が染み込み、その関係で段々色が濃くなっていた。そこから股間へと移動しピンクのパンティを穿いてる股間と両太股に移った―――。
両太股共汗で輝き、そして痙攣によって時々汗がマットに滴り落ちた。太股の付け根側の一部はパンティに染み込み、逆に膝下側の一部は靴下に染み込んだ。腰を中心に痙攣しているので、先程映した胸よりも激しくはっきりとビクッ、ビクッと動いた。
そして中心―――。ピンクのパンティの模様がはっきりと分かる位にピントを合わせて映していた。所々汗で濡れて少し濃くなっていた。後ろ―――尻側はマットに落ちた汗を吸い濡れ方が激しかった。
前側もそれなりに濡れていたが、上についている赤いリボンは濡れていなかった。
ビクッ
一回特に激しく痙攣した。腰が激しく動き、ほんの少し右足が持ち上がりまた落ち、その時ベシャッと音を立てた。そしてパンティの向こう側に見える腹から二つの山―――乳房が遅れて揺れた。
カメラはそこで少し止まった。亜湖のその超ローアングルは視聴者サービスになっていた。
可愛いパンティを穿いた股間と太股、そしてその向こうに見える腹と胸、今回はノーブラで乳房が丸出しなので更に興奮度アップだった。その胸の更に向こうには頭―――大抵は顎か耳と髪しか見えないが―――が見えた。
カメラはそこから移動するのは惜しかったが、最初とは逆側に移動した。今度は体の横からの視点で足先から膝、太股、そして腰を飛ばして胸をアップで映した。そして再び引いて、横腹に移動し腰で止まって再びアップになった。
パンティのサイドは2センチ位と細目でそこからフルバックの形になっていた。

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