百花繚乱
百合ひろし:作

■ 閑話休題7

Sec. 2 小説化するにあたって

生徒会長「フフフフッ、面白かったね。変態ポニーとか。でさ、小説化するのに一番難しかったのは何?」
百合「色々あったね。キャラの差別化やイメージ、名前、丸紫の室内のレイアウト、丸紫と社長の設定、悪役と悪人の区別等」
社長「最初の差別化やイメージとは具体的には何かしら」
百合「顔ははっきりとはイメージ出来て無かった。大の字ばかりだったから。更に髪型は主役格に絞ってまとめると―――旧キャラで行きます」

キュッキュッ
亜希子:ロング
佐藤:ウェーブ掛ったセミロング
A子:お下げ(後ろ二ヶ所縛りで更に根本と先で縛る)
B子:ボブカットにウェーブ
伊藤:前髪で目を隠し、ロングの髪を後ろ一ヶ所縛り
ポニー:ポニーテール
片山:二つに縛るお下げ
片寄:ボブカット
亜湖:ボブカット
さくら:ツインテール(ツーサイドアップ)
ボニー三世:ポニーテール

百合「こんな感じでみんな地味なんですよ、主役は。因みに悪役やライバルは概して短髪」
生徒会長「前髪は?」
百合「みんな普通に下ろしてたよ。つまり額出しもいない。伊藤は極端に長くて目まで隠れた」
良「ホント地味キャラ。それをどうしたの?」
百合「更に真面目系。だから意味不でしょ? どう考えてもポニー三世以外は闇プロレスとは無縁な性格。嫌でも性格を作らなきゃいけなくなった」
香「亜湖とさくらは真面目じゃないの」
百合「そこは第1話がカバーしたわけ。香は第2話でね」
亜希子「私の大麻栽培―――」
洋子「器物破損の常習犯……」
栄子「バスケット部で大怪我、再起不能……」
生徒会長「私の生徒会長としての実績もそうかな(ニコニコ)」
百合「みんな差別化の為の設定だよ。更に亜希子を可愛らしくしたのはギャップだよね。こんな可愛い娘が大麻栽培なんて―――っていう」
亜希子「一気にハードになったのね」
百合「生徒会長をトコトン天然の天才肌に振ったのもそういう所」
生徒会長「嬉しいな(ニコッ)」
百合「亜希子や生徒会長を極端に可愛い方に振り差別化したわけ。更にA子の名前を亜湖に使わせたりして統合」
生徒会長「もしかしてフィニッシュ技もその一貫?」
百合「そう。技で個性をだしたよ。香は如何にも相手を叩き潰す感じで、亜湖やさくらは威力と美しさを追求したよ」
香「下着姿でブリッチ系なんてやらしいだけよ。臍投げバックドロップやジャーマンなんて」
百合「バレた? エへ」
生徒会長「でも大柄な体格、バックドロップ、痙攣って言ったらもうモデルは―――」
良「某エースだ!!」
かえで「もしかして2話に出てきた香が動画で見た『大柄なエースが悶絶』とかもその人??」
香「名前までは見てないから知らないわ」
百合「ご名答」
生徒会長「それであの前置きがあった訳ね」
亜湖「もう……恥ずかしすぎます……(両手で顔を覆う)」


社長「名前はどうかしら?」
百合「今までも何回か言ってるけど、『佐藤、伊藤』みたいに名字のみだったりしたキャラがいた。それだと不自然だからフルネームにしたって事だよ」
亜希子「ここさぁ(ボードを指差す)、亜湖、さくらって書いてあるの不自然じゃない?」
亜湖「え? 私はA子じゃないといけないって事ですか?」
亜希子「そういう事じゃなくて、亜湖とさくらは名字が無かったの?」
百合「目のつけ所がシャープだね」
亜湖「じゃ、じゃあ名前のみのキャラだったの? 私」
百合「そうだよ。でも主人公が名前だけってのはまずいから他の人同様名字を作ったってこと。読みやすい名字でね」
亜湖「そういう事……だったんですか」
さくら「確かに亜湖センパイ、読みやすいですね」
百合「生徒会長も実際出すとなれば名前を決めないとだから、ちょっと考えて『美恵子』にした」
生徒会長「適当なのかな?(ニッコリ)」
百合「いや、適当じゃないよ。読んでみてしっくり来なければ変えて、を繰り返したし(汗)」

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