母はアイドル
木暮香瑠:作

■ 危険な愛戯8

 龍一はまさみの腕を取っていた浮浪者を剥がし、続けざまに二人の顔面に握り拳を叩き込んだ。三人の浮浪者が、重なるように地面に倒れ込んだ。
「このやろう。ふざけた真似しやがって!!」
 リーダー格の男が立ち上がり、龍一に怒声を浴びせ飛び掛ろうとする。しかし、龍一の前蹴りが男の顔を蹴りつける。がっちりとした体格の浮浪者でも、180cmを超える龍一との体格差と若さには如何ともしたく、再び地面に這い蹲り気を失った。横たわる男を心配そうに他の二人の浮浪者が寄り添っている。リーダー格がいとも簡単に倒され、歯向かう気を失って……。

「せっかくのソフトクリームが台無しだ」
 地面に落ちで形を崩したソフトクリームに目をやり、チェッと舌打ちする龍一。まさみには、白馬の王子様のように心強く感じた。
「大丈夫か? 何かされたか?」
 龍一は呆然とするまさみの後ろに回り、身体をギュッと抱きしめた。
「ううん……」
 まさみは顔を横に振ると、龍一の胸板に背中を預けそっと瞳を閉じた。

 浮浪者三人が佇む前で、龍一は強くまさみの身体を抱きしめた。
「身体が熱いな。感じてたのか? こいつ等に見られて……、犯されると思って……」
「ううん、違う、、龍一さんに助けてって……、ずっとお願いしてた。そうしたら……本当に龍一さんが助けてくれた……」
 浮浪者の手から逃れられた安心感が、強張っていたまさみの身体から力を奪っていた。うっとりとした表情で龍一に身を任せるまさみ。龍一はまさみの腰を抱きしめていた手を胸に移動させた。そして強く揉む。
「少しだけお前等にも拝ませてやろう。俺の自慢の彼女のボデーを……」
 地面に佇む浮浪者たちにそう言うと、まさみのキャミの肩紐をずらした。胸元がはだけバストがブルンと弾み零れ落ちる。
「どうだ。おいしそうなオッパイだろ?」
 浮浪者たちに見せつけるように揉みしだく。十本の指が柔肉に減り込み、グニャグニャと波打った。そして指の間から飛び出した乳頭が、プルプルと震えている。
「あんっ、……だ、だめえ……」
 豊かな肉球が卑猥に歪み、まさみの口から甘い吐息が漏れ落ちた。恥ずかしさと恐怖から開放された安堵が甘く交じり合う。
「こっちもナ」
 キャミの裾を捲り上げると、本来見えるはずのパンティの代わりに黒い翳りが見え始める。龍一の手の影で、風に揺れる繊毛が露に濡れキラキラと瞬いていた。

 肩紐を外され、裾を捲くられたキャミがまさみの細い腰に危うく纏わり付いている。龍一はまさみの顎を引き、顔だけ振り向かせた。そして荒い息を吐くまさみの唇に自分の唇を重ねた。
「お前に辛い思いをさせたお詫びに、最高の快感を味合わせてやるぜ」
 そう言って、まさみの口の中に舌を差し込んだ。
「うン、あううン……、ううん……」
(待ってたの……、龍一さんが助けに来てくれるのを……。龍一さんの……)
 甘い吐息と一緒にまさみは、龍一の舌に自分の舌を絡めていった。

 濃厚なキスを浮浪者達に見せつけながら、龍一は指をまさみの亀裂に宛がわれた。そして龍一は、亀裂に埋めた指をV字に開き媚肉を浮浪者たちの目に晒した。サーモンピンクの襞とどこまでも深い膣口、そしてその上には皮を剥がれた淫芽が露に濡れ、真珠のピアスのように輝いている。
「どうだ? きれいなマ○コだろ? 俺の彼女……」
 今まで龍一に恐れを抱いて、項垂れた頭をチラチラと擡げまさみを盗み見ていた浮浪者たちは、目の前の女性器を面と向かって注視した。
「なんてきれいなんだ……」
「女を拝めるのは何年ぶりだ? ゴクンッ……」
 唾を飲み込み、浮浪者たちは自分の分身を取り出した。目を皿にし、まさみの女性器に釘付けになっている。そして、薄汚れた棹を泥に汚れた手で扱き始めた。先走り汁が早い手の動きに茶色く泡立ち棹を濡らしていった。

「おまえはこんな連中でも起たせるんだぜ」
 龍一に言われるまでもなく、浮浪者たちの行為はまさみの目にも映っていた。
(龍一さんが助けてくれなかったら……、あのチ○ポで……犯されていたんだわ……)
 もし龍一さんが助けてくれなかったら……。泥なのか垢になのか茶色く濡れた怒張に嬲られていたかも知れないと考えると、身の毛もよだつ思いがする。
「あンッ!!」
 まさみの嫌悪感を引き裂くように、龍一の指先が縦裂を押し開き亀裂の中に埋もれていく。
「いやんっ、だっ、だめえ……。み、見られちゃう……。見られてるう……」
 まさみの言葉は弱々しかった。感じるところを見られる恥辱と、見られる恥ずかしさにに興奮する自分、それに気付き恥ずかしく思うとより気持ちが昂ぶる。恥辱と興奮が渦を巻き、まさみの感情を掻き乱していく。
「感じていいだぜ。俺はいつでもお前を守ってやる。お前を感じさせる為なら……俺は何でもしてやる」
 耳元で囁く龍一の甘い言葉がまさみの中に染み込んでくる。
(そうだ、龍一さんに助けられたんだ……。今も龍一さんは私の為に……、私を気持ちよくする為に……)
 股間を弄られ、乳首を弄くられる痺れと龍一の囁きがまさみを見えない鎖で縛り付けた。まるで夢の中のように、ふわふわとしてぼんやりと霞んで見える風景。そして浮浪者たちの目も、まさみを感じさせるために龍一が用意した小道具のように感じる。
(あん、龍一さんの指……、私を気持ちよくさせようと……動いてる)
 しっかりと埋め込まれた指が縦筋に沿ってゆっくりと引き上げられていく。指の腹がずるずると亀裂の中で尖った陰核を擦り上げていく。クリ○リスを擦り上げられ、口を半開きのまま白い喉を仰け反らすまさみ。引き抜く寸前で指は、再び亀裂の中に姿を消していく。
「うっ、うウッ……、アンッ……」
 何度か縦筋を往復し、そのたびに白い喉を伸ばし短い呻き声を上げるまさみ。クリ○リスを転がしまさみの腰を蕩かした指は、秘孔へと吸い込まれていった。

「あン、ああン……」
 甘く切ない声が唇から漏れる。そして、龍一の指を貪るように腰が揺れる。指が秘口に埋められていくと、肉の解れを確かめるようにぐるりとなぞった。蠢く膣襞が龍一の指を舐めるように纏わり付いてくる。
「すっかり解れてるな。やっぱり見られながら興奮してたんだな」
「ううん……、あん……、ち、違う。龍一さん……だから、……感じてるの……」
「そうか? 指を入れたばかりだぜ? すっかり濡れてるぞ」
「い……、言わないで、恥ずかしい……。あ、あん……」
 龍一が乳首を摘み上げると、まさみは仰け反り悲鳴に似た高い喘ぎ声を上げる。
(も、もっと……。もっと強く……。もっと……太いの……)
 まさみの秘穴は、膣壁を嬲る指を締め付けた。もっと太いものを求めるかのように……。ぐちゅぐちゅと浮浪者たちに聞こえるくらいの水音を立てながら、まさみの腰が畝る。もう頭の中は真っ白な靄の中だった。まさみは、求めるまま腰を畝らせた。

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