狂喜への贐
非現実:作

■ くたびれた街4

訳ありでここに転がり込んで来た五反田には文字通り高校生程度の小遣いしか与えていない。
最も住む場所を提供する代わりに家事雑用一切を取り持つ、という契約なのでこれはこれで間違いではない。
目黒が思う限りでは劣悪な環境なのに、よく付いてくるものだと感心してしまう。
丁度良い温度になったコーヒーを口に持って行ってゆき、手元の資料を眺めた。
(修行には持って来いの依頼だな・・・)
若干早とちりする所がある五反田だが要領は決して悪くないし、かなりいい大学に出てたほど頭も良い。
慣らしておけば仕事でも十分使えそうだ。
(どうせこの依頼はここまでだろうし、な)
残ったコーヒーはそのままに、ようやくコートを脱ぎ捨てて目黒は隣の寝室へと足を向けた。

「あ、オヤスミナサイっす」
「お前ももう休めよ?」
「あいっす」

ちなみに五反田のベッドは来客用のロングソファーである。
それでさえ文句一つも言わないのだ。
(ホント変わった奴だよ・・・ ・・・)
仮にこれが目黒の立場だったら1日も持たずに逃げ出しているだろう・・・。



その行為は貪るもの。
お互いが正に必死に感じ合い、ただただ摺り寄せる。
ギシギシとベッドは激しく音を立て、不定期な淫靡なる吐息が漏れる。
男女はその行為に耽る。
上になる男は腰を振るい両手で揉みしだく。
下の女は身を委ねるとは程遠く、結合部分が離れないように男の腰の動きに対して激しく同調させる。
逞しい男の両手で揉みくちゃに変形する乳房の先端を自ら摘み、更なる刺激を求める。
それを意図した男は口で先端を弄ぶ。
舌でコロコロと転がし・・・甘噛みでジワジワと弄り・・・吸い・・・。
其の度に女は激しく声を上げて自らの感情を高ぶらせてゆく。
男の腰の動きが更に激しさを増した・・・それはまるで壊れた機械のように・・・。
荒い息と肌と肌がぶつかり合う乾いた音が早くなる。
迸る汗と様々な体液で2人は濡れまくる。

「っぉ!?」

途端、男がビクビクと痙攣するように震え・・・ ・・・ゆっくりと体がお倒れ、女の体へと崩れ落ちた。
まるで糸が切れたマリオネットのようだ。
下になったままの女はゆっくりと左手を動かし、男の頭を撫でる。
息切れ気味の男が目を瞑り幸せな表情に変わった。
それは母性を感じる行為であり、いくつ年を重ねても男というものは女の乳房を欲しがるもの。
だが、間もなくそれも「また」終わる。
女の右手が動く。
見えないものを探り、探り当てる。

「ぅく!」

男がビクッと再び波打つように動いた。
女の右手は、先ほどまで中に入っていた男根が握られていた。

「またしよ・・・?」
「はぁはぁはぁ・・・ふぅっ、はぁはぁ・・・す、凄いね君、ホントに高校生?」
「ふふふ、こんな淫乱な高校生・・・嫌い?」

女・・・少女は、右手を優しく男根に添えながら耳元で囁いた。

「嫌いじゃないさ・・・でも、ちょっと疲れたよ、オジサンは・・・」

少女の右手がゆっくりと男根を上下に擦る。

「フフ、ココはまた元気になっちゃった、み・た・い・よ?」
「はぁはぁはぁ・・・やれやれ、こんな可愛らしい女子高生にはもう少しお仕置きが必要かな」
「してぇ」

甘えるシナはとても女子高生には見えないほど官能的で・・・ ・・・。
男根は再び臨戦態勢へとなる。
男が両腕で体を持ち上げて、もう何度目となる濡れた少女のソコに自らのを挿入させた。

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