虜囚にされたOL
木暮香瑠:作

■ 罠に嵌ったOL8

 頭を揺すり官能の渦に漂っている麻希の太腿の間に、太田は手を忍び込ませる。
「ああっ、いやん……。そ、そんなところ……」
 麻希は、ぎゅっと太腿を閉める。しかし、力の入らない締め付けは、太田にとっては心地よいものだ。
「熱いね。どうしたのかな? ここはどうかな?」
 太田はパンストに包まれた柔らかい太腿の感触を楽しみながら、ゆっくりと掌を股間に移していった。
「だ、だめぇ……、そ、そこは……」
 愛液に濡れていることに気付いている麻希は狼狽した。誰にも知られたくない痴態を知られてしまう。麻希は、胸を隠していた両手を下ろし太田の手を押さえた。胸が曝されることも忘れ、両手で太田の手首を掴んだ。

 麻希の非力な抵抗では、太田の手の侵入を拒むことは出来なかった。それどころか、太田が手を進めるため太腿の間で腕を揺すると、麻希の肢体は波に漂う船のように揺れた。両手の支えを失った豊乳が、ブルンブルンと揺れる。麻希の意識も、身体と一緒に靄に包まれた波の中を漂っていた。

 差し込まれた指先が、麻希の股間に達する。
「おやっ? パンティが濡れてるぞ! どうしたのかな?」
「あ、暑いんです。……あ、汗です。汗で濡れてるんです」
 愛液がパンツを濡らしているなんて、恥ずかしくて口に出来ない。麻希は、そう答えるしかかなった。

 太田は、グリグリと指先で秘裂をなぞった。
「ううっ、いやっ、いやっ……、ああっ……」
 喘ぎ声を上げ、麻希が首を振った。はらはらと揺れる絹髪が汗に濡れた頬に貼り付く。恥辱に震える唇から喘ぎ声が漏れるたび、淫唇からも夥しい愛蜜が漏れ出した。

 指先が濡れるのを確認し、太田の顔が緩む。
「こんなに濡れたパンティーを穿いていたら、風邪を引くよ。暑いんだろ? 脱ごうね」
 そう言って腰に絡まっているワンピースの裾を捲った。
「ううっ、だ、大丈夫です。ぬ、脱がさないで……」
 麻希は、必死で抵抗した。これ以上、辱めに合いたくない。その一心で身体を捻り、太田に背を向けた。

「マスター、手伝ってくれ。店で病人を出すわけに行かないだろう?」
「そうですね。お客さんのためですからね」
 二人の会話に、麻希は振り返った。
(えっ? 犯される? こんな所で嬲られるの? この二人に……)
 麻希は、怯えた視線を投げかけた。唇がブルブルト震えている。媚薬と羞恥心に支配されている麻希にも、これから始まるだろう陵辱を想像することは容易い事だった。

 太田はにやけた視線を、マスターは相変わらず冷たく冷静な視線を麻希の背姿に投げかけていた。
(いやっ! いやあ! 助けて、亮輔さん……、助けて……)
「いやあああ……!!」
「そんな大声を出したら、他のお客さんに迷惑だよ。それとも、皆さんに見ていただきたいのかな?」
 麻希は口を瞑り、イヤイヤと首を振った。

 マスターが、麻希の両手首を後ろ手に取り締め上げる。そして背中に押し当て、強く押した。顔を胸をソファーに強く押し付けられ、麻希はお尻を太田に向かって高く掲げるような格好を強いられる。
「大声を出しても無駄ですよ。ここは、カップルがHをするためのバーですから。少々の声には誰も驚きませんよ」
 マスターが冷血な声で告げる。麻希はイヤイヤと顔を揺するたび、座面に強く押し付けられた胸が擦れジンジンと痺れた。

 太田はワンピースの裾から手を差し入れ、パンストごとショーツに指を掛けた。イヤイヤと揺する腰の動きにあわせ、太田はショーツを脱がせていった。
 ショーツの下からは、染み一つない艶々の双臀が現われる。
「想像通りのケツだ! 会社で合うたび妄想してたんだ。このケツを撫でるのを……」
 太田は、丸く張りのある肉球に掌を宛がい、グニュグニュと揉む。ひとしきり柔肌の感触を楽しみ、ショーツを一気に膝まで下ろした。

「ううっ、むうう……、ううう……」
 ソファーに顔を押し付けられた麻希が、くぐもった声を漏らす。太田の罠に嵌ってしまった自分が悔しくて、麻希の瞳が潤む。溢れ出した涙が、頬を伝いレザーのソファーを濡らした。
 太田は、肉付きのいい太腿の間に現われた恥丘に鋭い視線を投げかけていた。こんもりとした肉を縦に割る亀裂が愛液を湛えていた。

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