哀妹:芽衣
木暮香瑠:作

■ 湧き上がる淫欲6

 芽衣は、ドアに背を向け、対面座位で柴田の怒張に秘孔を貫かれていた。
「ああん、だめ、だめえ……。もう……、これ以上されたら、芽衣、壊れちゃう……」
「でも、オマ○コはもっともっとって締め付けてくるぜ。えへへ……」
 柴田は、結合部に手を忍ばせ媚肉を嬲りながら、腰をローリングさせる。
「うそ、うっ、うううっ、うそ……、あん、ああん……、ああん……」
 芽衣は、仰け反り喉を伸ばし虚ろな瞳を天井に這わしていた。

「すごいね、何回イったんだろ? 芽衣……まだ、イきたいみたい」
「ほんと。もう、十回以上イってんじゃない?」
 川田と岡本は、柴田と向い合い腰を振る芽衣を眺めていた。

「ああん、ああん……」
 芽衣の喘ぎ声が響く中、部屋のドアが開いた。ビデオを撮っていた真由美が振り返り声を掛けた。
「あっ、桂先輩。帰ってこられたんですか?」
 芽衣の恥辱シーンに現れたのは、桂だった。
「ああ、練習が終わり、ミーティングまでの時間に様子を見に帰ってきたんだ」
 官能の波に酔い、ドアの開く音に気付かなかった芽衣の耳に聞きなれた声が入ってきた。芽衣は、虚ろな表情の顔を振り向かせた。芽衣の瞳が、カッと見開かれる。虚ろな瞳の焦点があった時、瞳に映し出されたのは兄の姿だった。
「えっ、……い、いやあああああ……、み、見ないで、見ないでえええ……」
 その時、柴田は腰を突き上げた。怒張が秘孔の奥に突き当たる。指で芽衣の充血し飛び出したクリ○リスを擦り上げた。
「あっ、あ、ああ、だっ、だ、だめえええ……い、いい、イクううう……」
 芽衣の肩が、ガクンッと跳ねた。芽衣は仰け反り、そのままゆっくり後ろに倒れていく。砂の城が崩れるように、快感の波に飲み込まれてしまった。

「はあ、はあ、はあ…………」
 芽衣は、倒れこんだまま荒い息を吐いていた。桂が、床に転がり蹲る芽以を覗き込み言った。
「俺がいない間にお楽しみだな、芽衣」
 帰ってこないはずの兄の出現に、芽衣は戸惑った。ミニ合宿で、3日間、家には居ないはずだった。
「ち、違うの……、違うの、……お、お兄ちゃん……」
 芽衣は、弱々しく首を横に振る。しかし、次の言葉が出てこない。
(ど、どうして? ……どうしてお兄ちゃんがいるの? どうして?)
 芽衣の中にスペルマを放った柴田が、芽衣のパンティーで怒張を拭きながら桂に話し掛ける。
「桂先輩に貰った催淫クリーム、すごい効き目でしたよ」
「芽以ちゃん、何回もイきまくりですよ。腰振っちゃって……」
「15回はイったんじゃないかな? 指で一回、バイブで三回。俺にチ○ポでオマ○コ3回、口で3回……」
「俺のチ○ポでも、オマ○コ3回、口2回はイってますよ」
 柴田と藤原が、今日の成果を桂に伝える。
「催淫クリーム、もう一回塗れば、まだまだいけるんじゃないかな? 芽以ちゃん」
(えっ、催淫クリーム? なに? なんなの? 催淫クリームって……)
 芽衣は、川田がバイブにクリームを塗ったのを思い出した。それは、柴田が川田に渡したものだった。
(お薬のせいなの? この疼きも、快感も……)
 芽衣は、悲しそうな瞳を桂に向けた。
(おにいちゃん……、おにいちゃんがお薬を柴田君に? おにいちゃんが、芽衣をこんなに苦しめたの?)

 芽衣は、兄の顔を疑いの目で見上げた。
「おにいちゃん、どうして?」
 桂は、フフフッっと薄笑いを浮かべ言う。
「お前が女だからさ」
「どうして? わたし……、おにいちゃんの妹じゃないの?」
 桂は、ふっっ! と薄笑いを浮かべながら息を吐いた。
「血は繋がってないだろ。かあさんを抱くことも考えたけど、かあさんはとうさんの女だからな。 父さんの女を取っちゃあ、やっぱまずいだろ」
「そ、そんな。ひどい。本当のおにいちゃんだと思ってたのに……。好きだったのに……」
「お前だって、俺を男と見てたんだろ? だから抱かれたんじゃないのか? 血が繋がってたら抱かれたりしなかっただろ?」
「ううっ、ひ、ひどい…。ひどいわ」
 芽衣は、言葉を失った。兄以外の男と絶頂を迎えてしまった。絶頂を迎える瞬間を見られてしまった芽衣には、それ以上、言い返す言葉が見つからなかった。
「オレのときと同じように喘いでたじゃないか。男なら誰でも同じように喘ぐんだろ?」
 桂は、芽衣の傍でしゃがみ込み、芽衣の股間に視線を這わした。
「よく濡れてるなあ……。クリームだけじゃあ、こんなに濡れないぜ! すけべな芽衣ちゃん」
「……」
「柴田君たちにも、何か御礼をしなくちゃな。俺の計画に協力してくれたし、何より、芽衣を気持ち良くさせてくれただからな」
 そう言って、桂は柴田達の方に振り向いた。信頼していた兄の言葉は、芽衣の心を砕いた。

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