Midnight Hunter
百合ひろし:作

■ 第二章 伝統8

そして校内の見回り―――。外も当然注意は必要であるが、中は外以上だった。
というのは、校舎内には外の音が殆んど入って来ない為かなり静かである。昼間は中の音、つまり生徒や教師の話声やその他の音でかなり騒がしいが、それが無ければ静寂である。つまり、外ならば車の往来等外来の音によって消される音も中では全て響いてしまうのである―――。
理彩はそんな中でもかなり音を消して移動した。葵も真似をして壁伝いに移動していたが、どうしても音を立ててしまう。
「もっと静かに―――、目標に気付かれずに近付け無いわよ」
理彩は耳元で注意した。葵は、
「……はい」
と小さく返事をした。


こうやって教室やその他の部屋1つ1つチェックしていった。そして最後に残ったのが職員室―――。理彩は葵に番号を教えた。葵はその番号を打とうとしたが、その必要は無かった。というのは扉が僅かに開いていたからだった。そこで見たものは―――。
「新倉先生―――!??」
思わず声に出しそうになってしまったが懸命に抑えた。葵はこの間ここで覗いていた男子生徒の様に生物教師の新倉美幸のオナニーの現場を覗いてしまったのだった。
どうやら始めたばかりの様だった。美幸は胸を擦りながらブラウスのボタンを外し、ブラジャーを露出させた。その後ブラウスを脱ぎ捨てて椅子に座り直し、胸を愛撫しながらもう片方の手はスカートの中へと伸びた―――。そしてスカートを捲り上げてから股間―――マ●コを擦り始めた。
暫くそうしていた後、スカートとストッキングも脱いで下着姿になり、片足を机の上に乗せて足を大きく開いた。
ブラジャーの中に手を入れて乳房を愛撫しながらブラジャーを押し上げて乳房を出し、パンティに手を突っ込んで膣をもてあそんだ。
「あん、あああん、あっ、あっ、ああん」
美幸は甲高いあえぎ声を出しながら快感に身を任せてウネウネと動き始めた。
一旦その動きが止めると美幸は椅子から下りて床に仰向けに寝そべり、左足を椅子に乗せて足を開き、さっきと同じ様にオナニーの続きに入った。
「ああっ、あん、ああ、……君、気持ち―――いい!ブラ外して!ああっ、マ○コに―――指、ああん、指3本入れて。あああん、あっ、あっ」
美幸は快感に体をよじらせながら叫ぶように求めた。背中を反らすと同時に乳首を愛撫してた手を素早く後ろに回して片手でホックを外した。ブラジャーは乳房の上半分をまだ覆っていたが、滑り落ちて首に引っ掛かってるのみになり、役目を果たさなくなった―――。
それから生徒の1人と肉体関係を持つ妄想をしながらパンティは勿論床まで濡れる程激しい愛撫をし、体を限界までそらしたり足を目茶苦茶に開き、横から指を突っ込んだりして膣をかき回していたが、快感の極地に到達して叫び声を上げると同時に勢い良く痙攣して果ててしまった。
葵の位置からも美幸の濡れ具合いは半端で無い事が分かった。パンティは勿論脱いだブラウスやスカートの上でオナニーに耽っていたのでそれらもグチョグチョにして、パンティに手を突っ込んだままビクッ、ビクッと痙攣していた。
そのまま暫く動かずにいたが、痙攣が止んで暫くすると再びパンティに突っ込んだ手を動かし始め、落ちた足をもう一度椅子に乗せてオナニーに耽り始めた。

結局葵は美幸が3回イクのを見た―――。最初だけでなく後の2回も快感の極地に達し、甲高いあえぎ声と共に激しく痙攣して新たに愛液を床に溢し、もうそこに水溜まり―――いや、愛液溜りを作りそうな程だった。「水も滴るいい女」では無く、さしずめ「愛液も滴る淫乱女」といった所か―――?
美幸は3回目にイッた後、激しい痙攣の後は動かなくなった。まるでプールに入ったかの如く愛液でビショ濡れになったパンティに手を突っ込み足を椅子に掛けて開いたままの状態で、そのまま寝てしまった様だった―――。


理彩と葵は全て見回りを終えてから、小屋の前の渡り廊下の下に戻って来たが、葵は職員室での出来事―――美幸の激しいオナニーを見てしまった後は一言も話さなかった。葵はその光景が頭にこびりついて離れなかった―――。
元々、憧れの理彩に下着姿を見せている時点で葵の心は性的に興奮し始めていた。更に小屋から外に出て下着姿を人に見られるリスクを冒した上に最後に美幸のオナニーを見せられたならば―――。要は葵にはこれら一連の事は刺激が強過ぎて我慢の限界を越えていたのであった―――。
「先輩……、お願いがあります」
葵は口を開いた。理彩は、
「何かしら?」
と聞いた。葵はカラスマスクに手を掛けてゆっくりと外し、それから真っ赤な顔を理彩に見せた。
「わ、私―――。我慢……出来ません……」
葵は理彩から目をそらして言った。理彩は黙って聞いていた。葵は、
「オ……オナニーさせて……下……さい」
と顔を赤くしたままうつ向いて言った。理彩はそれを聞いてふぅ、と息を吐いた。やっぱり耐えられなかったか―――と、そういう気分だった。初めてでこれだけ刺激を与えたらおかしくなるのも当然だった。しかし葵がオナニーをしたくなるのはあくまで理彩の想定の中ではあった―――、というか、自分がついてあげてるうちに好きなだけオナニーすれば良い、理彩が卒業して葵が1人になればそれは大きな隙となるのだから今のうちにそういった刺激には慣れておけ―――と。
「いいわよ。但し、ミッドナイトハンターの掟は忘れてないよね?」
と聞いた。葵はコクリと頷いて解ってる事を見せる様にパンティを直した後でカラスマスクを付け直した。それを確認すると理彩は、
「ついてきなさい」
と言ってある所に案内した。そこは校舎の裏にある、職員の駐車場にある小さな小屋だった―――。そこは、木に囲まれていて昼でも注意していないと見付けられない用務員の小屋より更に小さい、休憩所みたいな所だった―――。理彩は、
「私は外で見張るから好きなだけやりなさい」
と言った。葵は、
「はい……」
と返事をした後、その小さな小屋の扉に手を掛けて開けた後、両手を背中にやった―――。

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