売られた少女
横尾茂明:作

■ ケモノたちの宴3

「今お茶を入れますからね、中に上がって下さいな」

 美由紀は卓袱台の横に座布団を置き、久三に座るように勧めて台所に消えた。

 久三は部屋の中を見回す、部屋の両壁には真新しい高級な家具が並び、大きな鏡台の横には電話も置かれ、窓辺には可愛い鉢植えが所狭しと並んでいた。

 まるで新婚家庭を想像させる佇まいに、久三は若旦那の美由紀への入れ込みが如何ばかりかと、思わずほくそ笑んだ。

「はいおじさん、お茶です・・・」

「美由紀・・なかなかの若奥様ぶりじゃねーか、どうよこの色気・・ちょっと見ねえ内に脂がのって、この肌の艶なんぞ・・んー若旦那も体がもたんわなーククク」

「もー義父さん!、旦那様はそんなんじゃありません」

「ところで美由紀・・若旦那のテクはどうよ・・クククク」
「もうお前も若旦那のチ○ポでいけるようになったんかい?」

 美由紀の頬は赤く染まり、そして恥じらうように俯いた。

「なっなんだ・・まだなのか?、まっ・・おまえの体を知り尽くした俺みたいにはいかんだろうが・・まっそのうち気持ちよくなるなるわさ」

 美由紀は久三に心の内を見透かされたようで・・さらに顔が赤らむのを感じた。

 美由紀は政夫とのSEXで最近は痛みはもうなくなり・・もう少しで快感が引き出せるところまで来ていた。

 先日は軽いオーガズムが体験出来た・・本当はもう1回して・・と、おねだりしたかったけど・・とても恥ずかしくて美由紀には言えなかった・・・
コンドームをそっと零れないように抜き・・口で政夫のチンポを綺麗にした。いつもは・・コンドームの臭いが口の中にいっぱい広がり・・吐き気を感じたが、その日はおじさんのチ○ポがいとおしくて何時までも舐めてた。

 しかし久三に仕立て上げられた美由紀の体・・体の内からこみ上げる性への渇望には耐えられず、政夫が帰ったあと・・久三にされた幾多の淫靡な手管を思い出しながら・・
一人指で慰め、炎を消していた。

「美由紀・・若旦那は今日は来ないようだから・・どうよ! 久々にきつーいの一発」

(・・・・・)

 美由紀は久三が来たときからこの気配を感じとっていた・・久三がご機嫌伺いだけで来るはずもなく、自分の体を弄びに来たことは分かっていた。

「でも・・・旦那様に悪い・・もの」

「なーに言ってやがる、お前が黙っとれば誰にもわかりゃーしねーよ」
「お前だって俺のマラが恋しいはずだぜ、この硬いチ○ポの手触り・・忘れたーとは言わせねーぜ・・てめー口にくわえて何回泣いた?」
「震えるくらい気持ちいいことしてやろーって言ってんだよ!」

 久三は俯く美由紀の顔を下からのぞき込み、肩を抱きながら美由紀のあごに触れ・・唇を指で開いて舌を挿入した。

 久三のこの行為は、美由紀の幼心の潜在下に埋め込まれた催眠術のごとく、悦楽のプロローグであり・・どうしても抗えず、体を開かざるをえない合図でもあった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊