売られた少女
横尾茂明:作

■ 能動的な快感4

 政夫は耳元で囁いた「お父さん」の現実的な声に少し怯んだ・・幼気な少女の体を買い・・養子にして、お父さんと呼ばせる・・神をも恐れぬ鬼畜な所行、そんな声が何処かから聞こえたような気がしたからだった。

「お父さん!」
 政夫は我に返り・・この少女となら・・地獄に堕ちても悔いはないと・・このとき心に決めた。

 少女に「お父さん」と呼ばれペニスを柔らかく締められた・・無邪気に微笑み胸で甘える少女・・再度亀頭を締められて「お父さん・・もう一度・・して」とはにかむ仕草に・・近親相姦の震えにも似た・・別の快感が政夫の背筋を貫いた。

「お父さん・・今度は美由紀がしてあげる」

 美由紀はヌルっとペニスを抜いて花紙を性器にあてがい、可愛く息んで精液を始末し、政夫の足下に跪いた。

「お父さん・・今度は美由紀がお口でしてあげる」

「お父さん」の言葉は政夫の脳を痺れさす・・本当の我が娘が跪き・・ペニスに頬ずりしながらこちらを向いて微笑む・・??
「お父さん・・美由紀が気持ちよくしてあげるね」

 錯覚・・倒錯・・実の娘の赤く濡れた柔肉を嬲り、性のオモチャにして快楽を貪る鬼畜な父親・・そんな脳を焼尽くすような痺れにも似た震えが政夫の亀頭の一点に集中する。

 美由紀の口腔で大きく怒張するペニス・・陰嚢をなぶられ、蟻の戸渡りを絶妙に刺激され・・また陰嚢とモモの間を優しく愛撫されて政夫はとろける。

 緩急をつけたフェラチオの技に心が溶け出した頃、美由紀は急に逆向きになり政夫の好きな美麗な性器と肛門を見せつけた・・・。

「ァァアアァァー」
 政夫のふぬけた声が漏れ・・射精の前兆の亀頭の膨らみを感じたとき、美由紀は体勢を引き上げ、政夫のペニスの付け根を指で強く締め馬乗りになり、一気に腰を落とし膣内に発射寸前の怒張をくわえ込んだ。

 美由紀はペニスの付け根を強くを締め付けたまま政夫の上で激しく上下に動く、締め付けた指が腰を打ち下ろすたびにクリトリスを刺激し・・もう限界と感じたとき、美由紀はお乳を揉みながら「おとーさーん・・」と叫んでみた。・・美由紀は何故かすごく鬼畜な気持ちになり腰奥に弾けるような快感が訪れた。

「あぁぁぁー・・・」
 美由紀は締めていた指を離す。・・政夫の亀頭が膨張した瞬間「シャー」と音が聞こえそうなほどの勢いで精液が子宮を叩いた・・。

 二人は共に悲鳴を上げる・・この快感は一体なに?・・むず痒さに似た強烈な快感に二人は悲鳴を上げて驚喜する・・。
「アアァァァー・・オォォォォー」

 二人はガクガクと体を震わせ貪欲に性の快感を追求する・・非倫理におののき密かな悦楽に身を焦がす教徒の如く・・・。

 その夜の秋風はガラス戸をガタガタと激しく震わせた・・。

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