売られた少女
横尾茂明:作

■ 少年の性4

「光男君・・横に寝て・・」

 美由紀は反りが異常に深い光男のペニスが、先ほどから上下に揺れているのを見つめていた。それがたまらなく口に頬張りたくなり・・光男にシックスナインの形になるのを要求した。

 美由紀は光男の上になり、性器を光男の口にあずけて、自分は光男のペニスを柔らかく握り、まずは先から零れる透明な液を啜り味わい、そしてゆっくりと亀頭をくわえた・・。

 ペニスの形を楽しむように口中に滑らせ、また喉奥に亀頭を包み・・むせる感覚に男を感じ、身を焦がすような青い性感に美由紀は酔い痴れる。

(ペニスという一片の肉塊が・・どうしてこんなにも女を虜にするの?・・アァァー光男君のペニスなら・・毎日でも舐めていたい、なんて可愛い生き物なのかしら)

 少女には久三や政夫の凶器のような男根より、光男の無垢で清潔なペニスの方がいいと言うのであろうか・・。

 光男は美由紀の下で、下半身を少女の暖かで刺激的な口中粘膜に包まれとろけそうになりながら、少女の肛門を見つめながら柔らかな性器粘膜の感触を唇で舌で堪能する・・。

 いつでも弾けそうな性感を必死で堪えながら、光男は貪欲に少女の性を貪る。

 しかし少女の執拗なフェラチオに光男はとうとう限界を感じた・・。

「美由紀・・もう出ちゃうよー・・口から出して」

「光男君・・美由紀の口に出して・・」

「駄目・・ダメだよー・・今日はちゃんと性交したいんだ、自分の力で」

「光男君の好きなようにしていいからね、じゃあ部屋で・・しよ」


 美由紀はさも惜しそうにペニスを口から出し、そして頬ずりして立ち上がった。そして光男が起きあがるのを待って石鹸を手に塗り、「さー光男君のも洗ってあげる」と言い左手でペニスを持ち上げ右手で優しく陰嚢を洗う。
「あわあわわ」と光男の無様な悲鳴・・。
「バカ・・出ちゃうじゃないか!」と慌て声。
「お尻の穴も洗ってあげる」
・・
「バカ・・やめろ美由紀」
 風呂場は悲鳴と笑い声で陽気に木霊した。

 二人はお互いをタオルで拭きあい、また下駄を履いて庭へ、途中庭の小池の淵で佇み二人は秋風に吹かれて火照りを静める。・・裸で庭に遊ぶ開放感は新鮮な性感を多分に含んで・・二人は爛れる様に抱き合う・・。
「光男君・・今日はいっぱいしてね」と甘い少女の囁きに少年の心は淫らに濡れていった。


 敷き布団の上に美由紀が膝を抱えるように座っている。光男は引き出しをガサゴソ探し・・。
「あれー・・コンドーム確かにここに隠したんだが・・」

「光男君・・無かったらいいのよ・・生理は終わったばかりだから妊娠はしないと思うし・・」

「お袋のやつ・・また俺の部屋を物色したな・・」

 光男は頭を掻きながら美由紀の横に座る、美由紀はあごを光男の肩にのせ・・甘えるように耳を噛んだ。
「光男君・・私の裸・・綺麗?・・」

 美由紀は立ち上がり、濡れ縁の障子の前に行き、手を後ろに回し挑発するように立った。

「光男君・・見て」

 光男は美由紀の裸像を舐めるように下から上に眺め・・「ふー」とため息をついた。

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