瑞希と悠希の放課後
木暮香瑠:作

■ 生徒会長は虐めの標的4

「おい、まだかよ……。待ちくたびれたぜ」
 突然、男性の声がトイレの中にこだまする。悠希はその声に驚き、恥辱に苛まれた。入口で見張りをしていた高田裕司が、時間を持て余し女子トイレに入ってきたのだ。
「いやあああ!! み、見ないで……、あ、あっち行って!!」
 屈辱的な姿を強制されている悠希は、男性の出現に慌てた。同性に見られるだけでも恥ずかしいのに、男の視線が羞恥心をさらに増長させた。顔がカーッと熱くなり、頬が真っ赤に染まった。

「み、見ないで! 見ちゃイヤ!! 見ないで……」
 悠希は、股間を閉じようと太腿に力を入れた。肢体を捩じらせ拘束から逃れようとする。しかしその行為は、悠希の脚を拘束する美帆と麻貴の腕にさらに力を入れさせた。
「なに暴れんのよ!! 大人しくしなさいよ!!」
 悠希の脚は、美帆と麻貴によってさらに大きく開かされた。背後から羽交い絞めしている澪に身体を押され、股間を突き出すような姿勢を強要される。
「おおっ、いい眺めだね。生徒会長さんのマ○コ開帳かい?」
 裕司の冷たい視線が、恥辱に火照った恥丘に突き刺さる。
「だ、だめっ!! ううっ、み、見ないで……、ううう……」
 悠希の股間では、呻き声に合わせるように亀裂から顔を覗かせたボールペンがピクッ、ピクッと揺れていた。

「ねえ、裕司。処女を試してみる?」
 ニヤニヤと悠希の股間を眺めている裕司に言った真莉亜の声が、硬く瞳を閉じた悠希の耳に届く。悠希は、目を大きく開いた。
「えっ? だめ、だめえ……。そ、そんな……」
 今まで誰にも見られたことのない恥所を見られた上に、純潔まで散らされるのはあまりにも辛い。悠希は、驚愕に口をポカンと開き言葉を失ったまま裕司の顔を見た。
(ここで犯されるの? ゆ、裕司さんに……?)
 しかし、裕司の言葉は意外なものだった。
「趣味じゃねえな、こんなションベン臭い子供のマ○コは……。今日は止めとくよ」
 裕司は、悠希には興味無さげに悠希の股間から視線を逸らした。
「ひどい……。」
 最悪の事態は逃れられた。しかし、裕司の言葉は、悠希の心情に小さな傷をつけた。思春期の男性なら興味を示さずにはいられない状況を無視された。
(悠希は子供なの? 男性にとって、興味の無い対象なの?)
 処女を守れて悦ばなくてはいけない筈なのに、なぜか虚しさが芽生えた。

 裕司は悠希には興味ないと言った後、見張りをするため外に出た。再び、真莉亜たちの虐めの続きが再開された。
「次は何を入れてみようか? どれくらいまで入るかな?」
 真莉亜は、悠希のバックの中から適当なものを探した。
「これなんか良いんじゃない?」
 真莉亜が取り出したのは、直径3センチ程もある清感スプレーだった。

 それを見た悠希の顔から、血の気が引いていく。
(あんなもの入れられたら……、ど、どうなるの? こ、怖い……)
 悠希の怖がる表情を見た美帆たちは、お気に入りの玩具を貰った子供のような歓喜の表情になった。これから始まる悠希の災難を面白がっている。
「悠希の初体験は、BANってことね。可哀そう、男も知らずに処女喪失なんて……」
「本当、可哀そう……。でも、好きでもない男に犯られるよりマシなんじゃない?」
「そうね。真莉亜さん、早く大人にしてあげようよ、子供みたいなオマ○コの生徒会長さんを……」
 美帆の言葉に少女たちは、からかいながら笑っている。
「いやっ、や、やめて……。そ、そんなの、い、いやっ……」
 悠希の懇願の悲鳴が室内に響く。
 スプレー缶がじわじわと亀裂に近づいてくる。
「いやっ、いやっ、いやあ……」
 悲鳴を無視し近づいてきたスプレー缶が、悠希のぷっくりと盛り上がった柔肉に触れた。
「ひいっ!!」
 アルミ缶の冷たさに、悠希の腰がピクンッと跳ねた。
「いやっ!! やめて!! ゆ、許して、言うこと聞くから……」
 悠希の口から、伏従の言葉が漏れた。
 真莉亜は、確認するように悠希の顔を覗き込んで言った。
「どう? 私達の言うこと聞く気になった? 何でも言うこと聞く?」
 真莉亜の問いに、悠希は戸惑いながらも頭をコクリと縦に動かした。

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