瑞希と悠希の放課後
木暮香瑠:作

■ 姉は妹のために肌を晒す7

「しゃあねえな。ここで止められたら、みんな納得しないぜ」
 ステージに上がってきた裕司が、瑞希の両の手首を掴み上げ強引に起たせた。
「な、何するの? や、止めて……」
 裕司の手には、手錠が握られていた。素早く手錠を瑞希の両手首に掛け後ろ手に拘束した。
「いやっ、そんな……。だめえ……」
 下着だけを身に着けた後ろ手の瑞希が、ステージ上で身を捩る。それだけで、観客は興奮した。細い腰がクネクネと捩れ、量感のあるバストが大人の女性の魅力を振り撒きながら揺れる。
「先生が脱げないなら、俺が脱がしてやるよ」
 裕司は、後ろから瑞希の両胸に手を廻した。
「いやあ、許して……。恥ずかしいの、これ以上は……」
 瑞希は、観客の面前でバストに手を掛けられることに頬を染めた。それも教え子である生徒に胸を弄ばれることが、よりいっそう恥辱を煽った。

 裕司は、観客には聞こえないように瑞希の耳元で呟いた。
「いいのかい? 悠希がこの場で脱ぐ羽目になっても……」
 こんな恥ずかしいことを悠希にさせるわけには行かない。裕司は、瑞希の姉としての責任感を擽る。瑞希の選ぶ道は一つしかなかった。
 そして裕司は、みんなに聞こえるように声を大きくしていった。
「先生が望んで脱ぐって言ったんだろ? そうじゃなかったか?」
 瑞希は、コクリと頷いた。

 後ろ手に拘束された瑞希は、自分ではランジェリーを脱ぐことは出来ない。拘束されていなくても、恥ずかしくて脱ぐことはできないだろう。瑞希には、裕司にお願いするしか出来なかった。
「ぬ、脱がしてください。わたしの全てをお見せします……」
 瑞希は、震える小さな声で教え子である裕司に頼んだ。

 裕司は瑞希の背後から、両の掌を瑞希の胸に被せた。鷲掴みにするように指を柔肉に食い込ませる。そして、膨らみを毟り取るように開いた。フロントホックが弾け飛び、指に絡まったブラジャーが毟り取られた。
「ううっ、ひ、酷い……、こんな脱がせ方……」
 ブラジャーの支えを失っても垂れる事の無い双乳が、ぶるんと揺れている。まるで砲弾のように突き出した肉丘が、瑞希の荒い息に大きく上下する。

「お金を払って見に来てくれた客へのサービスだ」
 裕司は、剥ぎ取ったブラジャーを、観客に投げ入れる。一斉に観客がブラジャーに群がる。運良くブラジャーを手に入れた生徒は、カップの中に顔を埋めて大きく息を吸った。
「み、瑞希先生の臭いだ」
 まだ暖かいブラジャーの中の空気を、目一杯吸った生徒が恍惚の表情で告げた。
「いやっ、臭いなんて嗅がないで……」
 お金を払って生徒たちが自分を見に来ている。さっきまで自分の身を包んでいた下着の臭いを嗅いでいる。そして、喜びの表情を見せている。瑞希は、自分が娼婦に落ちたように感じた。

「はあっ、いやっ……。はあ、はあ、はあ……」
 恥辱に息が荒くなった瑞希の胸が、吐息に合わせ大きく上下している。その先端には、小さ目の乳輪の中央でピンクの乳頭が頭を擡げていた。
(思ったとおりだぜ。もう感じてやがる)
 裕司は、瑞希の背後からニヤリと微笑んだ。

 普段の授業中から、瑞希はその盛り上がった胸を隠すように教科書を抱えている。恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、その胸は大きく揺れていた。裕司は、その人並み外れた恥ずかしようを見てマゾッ気があるのではと疑っていた。
「見られると感じるんだろ?」
「そ、そんなこと……ない。は、恥ずかしい……だけ……」
 しかし、瑞希の言葉とは裏腹に、身体が芯からジンジンと熱くなってくる。そして乳首が、卑猥に乳輪ごと盛り上がりを見せていた。

 裕司が乳首を指先で弾く。
「ああっ! いやっ……」
 瑞希の肢体がビクンと震える。充血した乳頭は、ビリビリとした疼きを乳房全体に広げていった。
(やっぱり感じていやがる。きっとマゾだぞ、この女。見られて感じる……)
 それは、瑞希自身気付いていない性癖だった。

 瑞希は、身体をブルブルと震わせた。寒いわけではない。得体の知れない恐怖心が瑞希を襲っていた。
(ど、どうしたの? な、なに? この感覚……)
 裕司に乳首を弾かれて感じた正体の判らない感覚……。オナニーの経験が無いわけではない。もう、処女というわけでもない。人並みに男性経験もある。しかし、こんな感覚を味わったことは、今まで無かった。視線に晒され敏感になった神経は、刺激を増幅させ乳房全体に広げて行った。

 ついに裕司の指がショーツに掛かる。桃の薄皮を剥くように、薄布を捲っていく。
(ああ、全部見せなくちゃいけないのね。最後の一枚も脱がされちゃうのね)
 ショーツが捲られ、その陰から恥丘を飾る翳りが現れてくる。観客たちの視線が、一斉にそこに注がれる。
(ああっ、あアン……、暑い、暑いわ……)
 上気させた顔を上に向け、瑞希は大きく息を吸う。

 はあ、はあ、と声にならない吐息を吐く瑞希に、裕司は耳元で呟いた。
「意外に濃いマン毛だな。姉妹でも違うもんだな。悠希と大違いだ」
「ゆ、悠希のことは言わないで……。み、みんなに知られてしまう……」
 瑞希は、首を捩じらせ裕司に言う。観客には聞こえていないが、瑞希が顔を捩じらせる姿は恥辱に酔う様に見える。裕司は、太腿に絡まる瑞希のショーツを一気に下ろした。

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