瑞希と悠希の放課後
木暮香瑠:作

■ 濡れた肢体は凌辱を……2

 コックを捻ると、シャワーノズルから勢いよくお湯が噴出す。瑞希は、男たちの滴りに汚された顔を水流に向けた。瑞希は、後ろ手錠に拘束された身体を捩りながらシャワーを浴びた。心地よい暖かさの水流が、顔に胸に打ち付けられ汚れを洗い流していく。
「ああっ……」
 肌を打つ心地よい水流に、瑞希の口から声が漏れた。
「気持ちよさそうだな、先生」
 手を使えない瑞希に代わって、背後からゴツゴツの指を瑞希の顔に這わしザーメンを洗い流してやる裕司は言った。
「ええ、気持ちいいわ……。全てを流してくれるようで……」
「ザーメンを浴びてた時と同じ顔してるぜ」
 裕司の言葉に、瑞希の瞼が引き攣かせる。被虐の中の自分の表情を指摘され、記憶が蘇る。信じたくないが、恥辱に身体が火照っていたことを……。
「うっ、うそよ。そんなはず……ないわ……」
 瑞希は、顔を横に振りながらシャワーを浴びた。

 裕司の手が、顔を撫でながら瑞希の汚れを洗い流す。すっきりと通った鼻筋を、ぷっくりとした唇の感触を味わいながら、ヌメリを洗い流してやる。細い首筋、水の溜まった鎖骨の窪みを愛撫するかのように指を這わしていく。後ろから細い肩を抱きしめるように廻した手を動かす。この華奢な背中からは、裏側にある豊かな双乳の存在が信じられない。そのギャップを楽しみながら、洗う手を下ろしていく。そして遂にその手は、瑞希のたわわに実った双乳に達した。

 背後から抱くように這わす裕司の指が膨らみの裾をなぞると、瑞希は顎を上げ喘ぎ声を漏らした。
「うっ……」
 恥辱に燃えた官能の火種は消えていなかった。脳裏に向かって一気に背筋を駆けあがっていく。
(あん、だめ……、生徒の手で感じちゃあ……、ああ……)
「感じてるのかい? 俺に触られて……。でも、きれいに洗わなくちゃな!」
(なんてすべすべの肌なんだ)
 裕司は、想像通りの柔肌に熱い血潮をたぎらし手を動かした。
「ううっ、感じてなんかいないわ! あなたに触られて感じたり……、うっ、し、しないわ」
 必死で耐える瑞希を、裕司は嘲笑うかのように指先を動かしていく。隆起に指を強く食い込ませたかと思うと、スッと力を抜き優しく円を描くようになぞる。
「……」
 瑞希は、唇を強く噛み声を抑えた。胸がジンジンと熱くなる。シャワーのお湯の所為ばかりではなかった。羞恥に陶酔した官能が蘇ろうとしているのだ。

 じわじわと周囲から攻めていた指が、遂に隆起の頂に達した。クイッと先端に鎮座する突起を押し込む。瑞希の肢体が、ビクンッと跳ねた。
「ああっ、だめっ……。て、手錠を外してください。自分で……、洗います……」
 甘靡な刺激に負けそうになる瑞希は、身体を捩って逃れようとする。お尻が左右に揺れたことで、裕司の股間で反り返った男根が瑞希のお尻の縦裂に収まった。
「遠慮するなよ。生徒をよく知るためにも裸の付き合いも必要じゃないのか?」
 裕司は、乳頭を摘みコリコリと指の腹で転がした。瑞希は、濡れた髪が頬に張り付いた顔をイヤイヤと振る。しかし、潤んだ瞳は視点が定まらず宙を泳いでいる。
(ああ、だ、だめえ……。感じちゃあ……、生徒の指なんかに……)

 瑞希のお尻の割れ目に収まった裕司の怒張が、ビクンッ、ビクンッと息衝いている。瑞希には見えなくても、その大きさをお尻の柔肌は敏感に感じ取っていた。
(大きい……、大きいわ……。あんなものでされたら……)
 恥辱に酔った瑞希に妄想が襲い掛かる。
(いやっ、なに考えてるの、わたし……)
 瑞希は、シャワーのお湯に上気した顔をさらに朱くした。

 瑞希の意識がお尻に行っている間に、裕司の手はさらに下に下ろされた。裕司の指が、ザーメンを洗うという名目で瑞希の柔肌を這い回る。片手では胸を揉みながら、もう一方の手は瑞希のお腹を摩る。引き締まった腰から、弛みのないお腹へと掌を這わし、その中央に刻まれた臍の窪みへ指を差し込む。

 シャワーの飛沫と相まって、何本もの指が身体中を這い回っているように感じる。
「ああっ、へんなの……。み、みんな……、やめて……」
 瑞希は、いるはずのない生徒達に懇願していた。妄想の中、瑞希は部室でのストリップショーの続きを演じていた。顔に浴びているシャワーでさえ、生徒達に浴びせられたザーメンと区別がつかないでいた。
「いやっ、もう浴びせないで……。ど、どうして先生を虐めるの……。やっ、やめて……」
 瑞希は妄想と現実の区別のつかない中、何者からか逃れるよう肢体をくねらせた。

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