瑞希と悠希の放課後
木暮香瑠:作

■ 白昼の恥辱6

 大きく唇を開き、天を向く亀頭を咥えようとする。裕司の怒張が口を隙間なく埋め尽くし、張り出したエラが唇に引っ掛かる。
(大きい!! は、入るの? こんなに大きいのが……)
「歯を当てるんじゃねえぜ! 早く咥えてくれよ」
 裕司の低い声に、瑞希は顎が外れそうになりながらも口をさらに大きく開く。裕司は、急かすように腰を送り込んだ。
「ううっ! ううう!!」
 瑞希の喘ぎと共に、ズボッと音を立て亀頭が唇に吸い込まれた。

 牡臭が口いっぱいに広がり、頭がクラッとする。
(く、苦しい……、で、でも……、動かなくちゃ……。射精させなくちゃ……)
 口の中いっぱいを埋め尽くす裕司の肉根に苦悩しながらも瑞希は、必死で顔を前後に動かす。息苦しさといっぱいに開けた顎の痺れと苦闘する。

 肉根を咥えこみ、顔を前後に動かすだけのフェラチオ。舌を使うことも、強弱をつけて締め付けることも知らない幼稚なフェラチオだ。
(ひでえフェラだな。これなら手コキの方が、まだましだな)
 瑞希の稚拙なフェラチオに裕司は苦笑した。しかし、苦しさに涙を浮かべながらも必死で顔を動かしている瑞希のけなげさに満足感を味わっていた。そして、下手にテクニックを使わないがために、瑞希の唇の柔らかさを感じることが出来た。

「このままじゃ、いつまで経っても終わらないぜ。どうするんだよ、先生! 授業、始まっちゃうぜ」
 眉を苦痛に歪める瑞希を見下ろし、裕司はからかいの言葉で嬲る。
「うぐっ、ううう……」
 口径を肉根に埋め尽くされ、言葉にならない声を瑞希が上げる。僅かな隙間を見つけ染み出した涎が泡になり顎を伝った。

(これじゃあ、いつまで経っても逝けねえな。そろそろ逝かせてやるか、授業に遅れたら先生も困るだろうし……)
 裕司は、瑞希の頭を手で押さえ口から怒張を引き抜いた。その拍子に瑞希は、床に崩れ落ちる。
「だ、だめえ。く、口で出させて……」
 床に腰を落とした瑞希は、唾液で照かっている怒張に手を伸ばすが、裕司がその手を遮る。
「その内、口でも逝かせてやるよ」
 裕司はそう言って、瑞希の背後に廻った。

 瑞希は、背後から裕司に腰を掴まれ引き上げられた。お尻を掲げるような格好にされる。捲りあがったスカートから、垂れることなく丸く形を保った、それでいて脂の乗った肉球が覗く。隆起の合わせ目からぷっくりと搾り出された媚肉からは、愛蜜が滴っている。瑞希が崩れ込んでいた床には、愛液が水溜りを作っていた。

 裕司は、肉の合わせ目に怒張を突き刺した。
「あうっ、ううっ……」
 丸まっていた瑞希の背が反り返り、呻き声が上がる。

 ゆっくりと裕司が腰を動かすと、ジュブッ、ジュブッと秘孔に溜まっていた愛蜜が溢れ出す。
「ひいっ、ああ……、あうっ、ううう……」
 瑞希の口からは、淫肉を掻き毟られ喘ぎ声が漏れる。
「声は出さない方が良いぜ、誰に聞かれるか判らないからな」
 裕司は、抑えた低い声で忠告する。その忠告に瑞希は、慌てて両手で口元を覆った。
「うぅっ……、うぐぅぅぅ……」
 口を覆った指の間から声が漏れる。瑞希は、唇を強く閉じ漏れる声を噛み殺した。

 裕司が腰を送り込むたび、ジンジンとした痺れが腰に広がる。そして瑞希の理性を奪い取っていく。知らず知らず瑞希の腰がうねりだす。
(大きい……、熱いわ。それに……硬い……)
 裕司が強く腰を打ち付けた。怒張が瑞希の粘膜を抉り子宮を撃つ。
「うぐっ、ひいい……」
 瑞希の脳裏が真っ白になり、火花が飛び散る。
(こ、こんなにされたら……おかしくなっちゃう。昨日もこれで……、いやっ!!)
 昨日の痴態が思い出される。記憶が飛ぶほどの官能を与えられたのが、裕司の熱く逞しい肉体だったと知らされる。
「た、隆さん、助けて……」
 薄れゆく意識の中、瑞希は恋人の名前を呟いた。裕司は、バンバンと腰を脂の載った双臀に打ち付けた。



 姉と裕司が消えていったトイレを、悠希は窓から心配そうに見ていた。大きな木に阻まれ、よく見えない。白昼の、それも学園の中庭のトイレである。危ないことがあれば、姉が悲鳴を上げるはずだ。こんな場所で、危険なことは出来るはずないと思っていた。
「…………」
「えっ? なに、なに? お姉ちゃんの声?」
 中庭を駆け抜ける風音に混じり、何か聞こえた気がした。
「悠希、そろそろ行こう。次の授業、美術室だよ。遅れると先生、うるさいよ」
 クラスメートが声を掛けた。始業のチャイムまではまだ時間はあったが、教室移動と準備、口うるさい美術教師を心配して美術室へ行こうと誘う。
「う、うん……」
 姉と裕司のことを気にかけながらも、悠希は窓際を後にした。

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