瑞希と悠希の放課後
木暮香瑠:作

■ 自ら受けた口辱3

 悠希の眼の前には、裕司が椅子に浅く腰掛け大きく股を開いていた。
「さあ、始めてくれよ。今から時間をカウントするぜ」
 裕司は腕時計を確認し、フェラしやすいようにさらに腰を前にずらした。

 悠希はなかなか動き出せない。
(えっ? どう、どうすればいいの?)
 裕司は椅子に反り返るように座り、眼の前で跪き、目を泳がせてる悠希を見下ろしている。
「どうするんだい? 止めるのか? 時間はどんどん過ぎてくぜ」
 戸惑う悠希の背を押すように言う。
「どうすればいいの? 判らないの……」
 悠希は、悔しいが裕司に助言を求めた。
「まずズボンを脱がしてもらおうか。チ○ポを出さないと始められないぜ」
 悠希は悔しさに眼が潤んでくる。憎むべき男に、まるでヘルス嬢のようなことをさせられようとしている。それも、自分で選んだことなのだ。

 悠希は、裕司のズボンのチャックに手を掛けた。そしてゆっくりと下ろしていく。V字に開いていくズボンの奥から、トランクスが盛り上がっているのが見えてくる。まるで、小動物が隠れているかのように膨らんでいる。

 トランクをずり下げる。裕司も、少し腰を挙げ、下げやすくする。
「ひっ!!」
 悠希は思わず声を上げた。褐色の大きな肉棒がだらりと垂れ下がってきたのだ。
(こ、こんなに大きいの?)
「なに驚いてんだ? 止めるか?」
「や、止めないわ! 二十分で射精させたら……、もうお姉ちゃんには……絶対、近寄らないで!!」
(お姉ちゃんの為……、隆さんの為だもん、絶対、射精させてやる!)
 悠希は、ズボンと一緒にトランクスを一気に足首までずり下げた。

 始めて見る大人のペニス、不気味な肉根が開かれた太腿の間にだらりと垂れ下がっている。悠希は、肉棒にそっと手を添えた。その時、ビクンッと肉棒が跳ねる。
「いやっ!! なに? なんなの?」
 まるで生き物のような動きに、悠希は驚く。
「お前でも反応はするみたいだな」
 裕司の言葉で、ペ○スが勃ち始めたことに気付かされる。

「まずは先端にキスしろよ」
 フェラチオの仕方なんて何も知らない悠希は、裕司の言うことに従うしかなかった。そっと寄せていく唇、近づくにつれ臭って来る淫臭……。悠希は、眉を曲げた。そして、意を決して、肉根の先端にチュッと唇を触れさす。
「これでいいんでしょ。次はどうすればいいの?」
 今さっき肉根に触れた唇から、怒りの篭った言葉を吐き出した。

「ソフトクリームを舐めるように舌を這わすんだ、全体にな。お前の唾をチ○ポ全体に塗るんだよ」
 裕司は、余裕の笑みを浮かべ悠希を見下ろしている。悠希は、キッと鋭い視線で睨み、そしてゆっくりと視線を落とし舌を伸ばした。
 悠希の柔らかい舌が、肉根を這っていく。ナメクジが這った後のように唾液をその表面に塗りながら。
「美味いか? 乙な味がするだろ」
「く、臭いわ。嫌な臭い……」
 裕司のバカにしたような台詞に悠希はムッとして言い放った。
「そうか! お前の姉ちゃんのスケベ汁の味はまずいか? 瑞希先生とやった後、拭いてなかったからな」
 悠希が、キッと下から睨み上げる。
(酷いわ。どこまでお姉ちゃんを蔑めば気が済むの……)
「その顔、結構いいぜ! チ○ポに舌を這わせながら見上げる表情がスケベで。ハハハ……」
 悠希の怒りさえ愉快と思えるほど、裕司は余裕があった。そして、二十分間我慢する自信があった。

「カリの裏側も忘れるなよ。裏筋もな……。意外と感じるんだぜ、ここは……」
 たどたどしく舌を這わす悠希にアドバイスする。悠希には、裕司の言葉を信じるしかなかった。男の感じる場所など知らない。悠希は、裏筋からカリの裏側へと自分の塗った唾を抉り取るように伸ばした舌を這わせていった。

 肉根に添えた手に、ドクンッ、ドクンッと脈動が伝わる。
(感じてるんだ、わたしの舌で感じてるんだ)
 大きくなるペニスは、絶望に淵に立たされていた悠希に僅かな光明が見えた気がした。
 舌が這うたび、悠希の唾液にペ○スが濡れていく。添えた手まで持ち上げられるような力強さで角度を増していく。
(えっ? えっ? ええっ? ……)
 まるで悠希の唾液を吸い込んで大きくなるかのように、一舐めごとに太さを増す肉根。添えた手を押し返すように膨らんでくる。そして、硬さを増してくる。
 必死で舌を這わせていた悠希は、指が肉根に廻らなくなっているのに気付く。悠希の瞳が大きく見開かされる。
(大きい! これを咥えるの?)
 眼の前の怒張は、恐怖心さえ抱かせるほど膨らみ反り返っている。
「ほら、勃ってきたぜ。これが俺の本当の大きささ」
 裕司は反り返り天井を向いた怒張で、ピタピタと自慢げに悠希の頬を叩いた。
「どうだ? 俺のチ○ポは……」
 そそり勃った怒張を、悠希の目前で揺すってみせる。
「し、知らない。どうだって言われても……」
 悠希は、頬を真っ赤にし顔を横へ背けた。
「どうせ始めて見るんだろ、男のチ○ポってヤツを……。そりゃあ、比べようもないな」
 裕司は、フフッと嘲笑を漏らした。

「咥えろよ。その口で俺のチ○ポを咥えろよ。咥えなきゃフェらは始まらないぜ。やっと準備が出来たところだぜ」
 裕司の催促に、恐る恐る悠希の唇が鈴口に触れる。そしてゆっくりと口をO字に大きく開き、先端を包む。しかし大きく開いたカリ首が引っ掛かる。
(は、入るの? こんなに大きいのが……わたしの口に……?)
 唇を押し広げる肉塊に、改めてその大きさを知らされる。

「歯を当てるんじゃないぞ!!」
 裕司の怒声に、悠希は顎に痛みを覚えるほど口を大きく開いた。裕司は、少し腰を前に進めた。
 ズボッと音を立て、亀頭が悠希の口の中に消える。
「うっ、うぐっ……」
 悠希のくぐもった短い呻き声が漏れる。口一杯を占領する肉根に、それ以上の言葉が発せられない。

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