瑞希と悠希の放課後
木暮香瑠:作

■ 妹に晒す倒錯8

 どれくらいの時間が過ぎたのだろう? 悠希が視線を向けると、ザーメンに塗れた瑞希の周りで、男たちが胸に股間に指を這わせていた。男たちの股間では、満足しきった肉棒がだらしなく頭を下げている。
「もうあなた達、満足したでしょ?」
 真莉亜の一言で、悲惨な凌辱劇は終りを告げた。
「へへっ、四回も出したぜ、俺」
「俺は三回。口で一回とマ○コで二回……」
「先公、何回逝った?」
 男たちは満足気に頬を緩ませ、自分たちの成果を自慢した。
「十回以上、逝ってるよな」
 顔を見合わせ、至福の笑みを浮かべている。

 その会話に真莉亜が割って入った。
「何回逝ったか記念に書いたら? オマ○コの周りに……。毛が邪魔なら剃っちゃいなよ」
 真莉亜は、油性マジックとT字剃刀を男たちに手渡しする。
「えへへっ、面白いアイデアじゃねえか」
 剃刀を受け取った新垣は、古田と織田に瑞希の脚を開くように命じた。

 何度もエクスタシーを迎えさせられた疲労からか、脚を開かされる瑞希に抵抗する気力は残っていない。古田と織田のなすがままM字に脚を開かれ、愛液とザーメンに濡れた茂みを晒す。
「これだけ濡れたらシェービングクリームもいらねえな」
 剃刀が恥丘に宛がわれ、スーッと引かれた。
 ジョリジョリジョリ……。
 見る見る白い柔肌が現われてくる。あっという間にツルツルの丘陵が晒された。

 男たちは、オマ○コの周りに正の字で回数を書いていった。瑞希を逝かせた自慢話と共に、正の字が完成していく。口で四回、手コキで二回、パイズリで三回、オマ○コで五回……。
「うひょーーー。瑞希先生、十四回も逝ってるぜ」
「仕上げはこれだ!」
 柔肌の下腹部、臍の下に『ザーメン便所』と大きく書き、矢印が恥丘の縦裂に向かって描かれた。
「記念撮影しようぜ! 先公囲んで……」
 男たちは瑞希の脚をM字に開き、凌辱のしるしの落書きが写る様にする。その背後で三人が、誇らしげにピースサインをしてた。真莉亜たちの手にした携帯のフラッシュが一斉に輝き、恥辱の屈辱写真が携帯に収められた。
「消すんじゃねえぞ! 明日、確認するからな。ちゃんと記念写真もあるんだからな」

 瑞希の部屋を後にする男たちに続いて、真莉亜たちも玄関に向かった。
「あんなに感じちゃあ、参考にもならなかったわね。テクニックも何も無いんだもん、ただ逝っちゃうだけで……」
「勉強にもなんないわ。本当の淫乱なのかもね、先生……」
 澪、美帆、麻貴の三人は、床に倒れこんで身動きも出来ない瑞希に聞こえるように大きな声で悪罵を言いながら帰っていく。最後尾を歩いて玄関に向かった真莉亜は、刺すような冷たい視線で瑞希を射抜くと、フンッと踵を返し出て行った。



 凌辱者たちのいなくなった部屋、呆然と悠希が見詰める中、瑞希は精液まみれの身体をゆっくりと起こす。
「よかった。悠希が無事で……」
 頭を俯かせたまま、ポツリと呟いた。しかし、視線を合わせようとしない悠希からは瑞希が思いも依らない言葉が返ってきた。
「良かったって、三人のチ○ポのこと?」
「えっ? 何言ったの?」
 瑞希には、悠希の言葉の意味が判らない。驚いたように見上げる瑞希に、悠希は言葉を続けた。
「逝ったんでしょ? 三人のチ○ポ、咥えて……。オマ○コでも口でも……」
 瑞希は、妹の悠希の言葉に愕然とした。か細い両腕で、やっと起こした上体をワナワナと震わせた。
「何言ってんの? わ、私は……、ゆ、悠希のため……」
 瑞希は、疲労感と身体の節々に痛みの残る身体を蹌踉めきながら立ち上がらせた。
「感じてたんでしょ? 昼間は高田さんのチ○ポで、さっきは三人のチ○ポで……。恋人がいながら、生徒のチ○ポを咥えて感じてたんでしょ? 隆さん……、可哀そう……」
 悠希は隆への秘めた思いを怒りに変えて、瑞希へ罵りの言葉を投げ掛けた。

「なんてこと言うの! 悠希!!」
 瑞希は、悠希の頬に手を振り下ろしてしまった。考えるより手が反射的に出てしまった。
「酷い、ぶつなんて!! 本当のことじゃない! 最低! 不潔よ! お姉ちゃんなんて!! 恋人がいながら他の男のチ○ポで感じるなんて!!」
 悠希は罵りの言葉を吐き捨て、自分の部屋に駆け込んでしまった。
「ゆ、悠希……」
 一人ザーメン塗れの裸体で取り残された瑞希は、悠希を叩いた手を見詰めていた。隆のことを言われ、カッとしてしまった。瑞希の心の一番痛いところを、悠希に突かれた。
「隆さん……」
 膝から床に崩れ落ちても、瑞希の瞳は悠希を叩いた掌を見詰めたままだった。見詰める掌に、ぽたりと雫がおちる。視界の滲む瞳から落ちる涙だった。

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