瑞希と悠希の放課後
木暮香瑠:作

■ 悠希の決心4

 真莉亜は、ラグビー部員の一人に目配せをした。男は真莉亜の合図に、用意していたビデオカメラを構え、悠希と隆をレンズに中に捕らえる。カメラに狙われる中、悠希は隆の前に跪いた。
「たかしさん、気持ち良くなって下さい」
 そう言うと悠希は、隆のズボンのチャックに手を掛けた。
「悠希君、だめだ! やめるんだ!」
 ジジッ、ジジジーーーとチャックの滑る音が瑞希にも届く。
「ゆ、悠希! やめるのよ、やめて……」
 隆と瑞希の叫び声が部室に木霊する。
「隆さんに……気持ち良くなって貰うの……」
 悠希によって取り出されたは隆の男根は、すでに半起ち状態だった。
「もう起ってるじゃない。恋人の妹の裸見て感じてるんだ、この男。はははっ」
 真莉亜が硬度を増していく隆の男根を見て、からかうように瑞希に言う。

 悠希は一度、吊られた瑞希を見上げるように視線を送った。そして、衆人環視の中、恥ずかしさに朱に染まった顔をゆっくりと垂れていく。そして、遂にはその唇が隆の亀頭に触れる。
「だ、だめよ、そんなこと……」
 瑞希の願いも虚しく、隆の肉根に悠希の舌が這っていく。隆の肉棒が太さと硬さを増していく。
「だめえ! や、やめて!! やめるのよ、悠希!!」
 瑞希は、吊られて不自由な身体を揺すり叫んだ。
「うるせえな。これでも咥えて大人しくしてろ」
「な、何するの? やめっ、うっ、うむむ……」
 裕司がボールギャグを瑞希の口に押し込む。
「ううっ、ううふぁ……。うふぁふうう……」
 必死で止めようとする瑞希の叫びは、ボールギャグに開けられた穴から吐息となって漏れる。頭の後で固定されたボールギャグは、吐き出そうとしても叶わない。瑞希は、涎と智に情けない息を吹くことしか出来なかった。
(だめっ、隆さん、隆さんにそんなこと……)

 悠希の舌が肉棒を這うたび、隆の身体がビクッ、ビクと震える。悠希は、裕司に教えられたテクニックを駆使し隆に快楽を与える。裏筋からカリの括れに舌を這わしていく。
「ううっ、だめだ。悠希君……、だめだ……」
 隆の切羽詰った呻き声が瑞希の耳に届く。居た堪れない切なさから目を瞑っていても、心を抉る様に耳に突き刺してくる。

 恋人の瑞希にさえして貰えなかったフェラチオを、恋人の妹・悠希に施されている。実の妹のように可愛がっていた悠希の舌に、快楽を感じ始めていた。カメラのレンズに捕らえられ、恋人の瑞希に見られていることは判っていても、迫り来る快感を押さえ込むことは出来ない。
「あうっ、ゆ、悠希君……、やめてくれ。あっ、うううっ……」
「気持ち良いですか? わたしの舌……。もっと……気持ちよく、なって……」
 悠希は虚ろな瞳で隆を見上げた。視線を落とすと、悠希の唾液に濡れた肉根がヒクヒクと蠢いている。先端のスリットは、淫靡な期待を求め涎を流している。悠希は、透明な先走り汁をぺロッと舌先で掬い取る。そして口を大きく開け、その唇を亀頭に被せた。悠希の頭がゆっくりと下がっていくと、そそり勃った肉根がテカテカと輝く柔唇に消えていく。

 悠希は、棹に舌を巻きながら頭を激しく上下に振った。頭の角度を変えながら、棹全体に刺激を加えていく。隆の陰毛が鼻を擽るのも厭わず、喉奥深くまで咥え込んでいく。
「あうっ、ああ……、ううっ……」
 隆の口から、甘美な刺激に耐える声が漏れる。
 ズポッ、ズポッ、ズポッ……。
 悠希の唇と肉棒が小気味良いリズムで淫猥な音を奏でる。そして隆の喘ぎ声が、瑞希の心を締め付ける。
「先生の彼氏、悠希の口で感じてるみたいね。男なら誰でも感じる瑞希先生とお似合いの彼氏ね、恋人の妹の口であんなに感じちゃって……」
 真莉亜は、いい気味だと言わんばかりに瑞希の耳元で囁いた。
「はふぅ、ふぁふうう……」
 瑞希の悲鳴が、ボールギャグに阻まれ吐息と化す。
(だめっ! だめよ、隆さん……。悠希で感じないで! 悠希はわたしの妹なのよ、まだ子供なのよ)
 瑞希の硬く閉じた瞼から、一筋の涙が頬を伝った。

 どんどんと膨れ上がり硬さを増す肉棒……。その力強さを唇に感じながら、悠希の頭を振る速度が速くなる。
(隆さん、感じて……。私で感じてる……)
 悠希は、怒張の裏筋を舌で擽りながら吸った。
「うっ! あっ、ああううう……!!」
 我慢できなくなった隆が、身体を激しく振った。ガタンと椅子が音を立て、怒張が悠希の口から外れる。その先端からはザーメンが激しく迸った。そして、悠希の火照った顔に、瞼から頬にと降り注いだ。
「ああ、隆さんのミルク……。私で感じてくれたのね……」
 悠希は虚ろな瞳を隆に向け、指で顔に掛かった白濁液を拭う。
「……嬉しい」
 悠希は微笑を浮かべながら、その指を口に運び白濁液を舐め取った。

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