瑞希と悠希の放課後
木暮香瑠:作

■ 悠希の決心8

(いよいよ、これからがお楽しみね。その為にこの男たちに集まってもらったんだから)
 真莉亜は、絶頂に達した二人に熱い視線を投げ掛ける部員たちを見た。
「もう我慢できねえ。俺達にも犯らしてくれるんだろ?」
 部員たちは、目をギラつかせ裕司の許可が出るのを待っている。
「オレ、瑞希先生がいいな」
「俺は悠希! 悠希と犯らしてくれ」
 部員たちは、いよいよ俺たちの番だとばかりに聳り立った一物を取り出している。未だ股間を貫いている怒張と頭の上で釣られた腕でやっと支えられている瑞希、隆の胸に凭れ掛かり至福の余韻を味わっている悠希に飛び掛りそうな勢いだ。すでにズボンを脱ぎ捨て、下半身を裸にしているものもいた。

「まあ待て。どっちもだめだ。お前らが犯るのは……」
 裕司はゆっくりと振り返り、真莉亜に視線を向けた。裕司の眼は、お前らが犯すのは真莉亜だと言う意思を帯びていた。
「えっ?」
「んっ?」
 真莉亜と部員たちは一瞬、驚きに動きが止まった。
「まさか……、真莉亜を犯れる……?」
 部員たちも裕司の考えを計りかね、お互いに顔を見合いながら躊躇している。

「う、嘘でしょ。裕司……」
 確認する言葉にも視線を逸らさない裕司に、真莉亜の顔が驚きと恐怖に引き攣る。
「プライドの高い女ほど、そのプライドを守るためなら何でも言うことを聞くぜ。そうだろ? 真莉亜、恥ずかしい思いを人に知られたくないよな」
 裕司は、部員たちに言って躊躇を取り除く。
「知られてまずい、恥ずかしいことなんて何も無いわ、わたし」
 後退りしながら言う真莉亜を、部員たちが取り囲み追い詰めていく。
「これから作るんじゃねえか。なあ、みんな。真莉亜は秘密にしてくれるはずだぜ」
「いやよ、そんなっ。嘘よね、幼馴染じゃない、わたしたち……」
「鬱陶しいんだよ、昔から指図ばかりで。お嬢様面しやがって……」
 年下の女の指図に閉口していたが、父親の雇い主の娘と言うことで我慢していたのだ。裕司の本心を知った部員たちは、もう何も躊躇することは無かった。裕司が『犯れ!』と顎を突き出した。瑞希と悠希のSEXを見せ付けられ溜まりに溜まった欲望が、無言の命令で解き放たれた。

「いやっ、いやあ……」
 呟きながら後退る真莉亜を、部員たちがジリジリと追い詰める。そして、遂に部員たちが真莉亜に向かって飛び掛った。
「キャアーーー」
 真莉亜の上げる悲鳴が部室内に響き渡った。
「いやっ、やめてよ! あなた達、何してるか判ってるの!?」
 最後の自尊心で抵抗するが、真莉亜の衣装はビリビリと破かれていく。
「だ、だめっ!! いやっ、赦して!!」
 どんどんと露になっていく肌に、真莉亜は赦しさえ請う。

「うひょーーー。胸、結構でかいぞ」
 服の上から胸を鷲掴みにした男が、奇声を上げる。
「オイ! 股開け! お前、そっちの脚、押さえろ!」
「手が邪魔だ!! 手、押さえとけ!」
 部員たちは、思い思いに怒声を上げながら真莉亜に襲い掛かった。両側の男に股を大きく開かれ、真莉亜の柔布に包まれた股間が露になる。その布に包まれた柔肉ごと鷲掴みにされ、パンツが引き裂かれた。
「いやあああああ……」
 悲鳴を上げる真莉亜の瞳に、キラッと光るものが写る。ビデオカメラのレンズだ。セックスをしたいと逸る気持ちで放り出されたビデオカメラを、いつの間にか悠希が拾い上げ構えている。官能の余韻によろける身体で、しかし、レンズはしっかりと襲われる真莉亜を狙っていた。
「すげえマン毛だな。まるでジャングルじゃねえか」
「み、見ないでっ!! いやあ……」
 恥毛を貶され、四肢の自由を奪われた真莉亜は顔を真っ赤にし切なく腰を揺する。

 瑞希は予想してない展開に、何が起こったのかとキョトンとした表情で眺めている。その横で裕司がポツリと呟いた。
「守るものがあ無けりゃ、怖いものも無いのにな」

「入れるぞ!」
 真莉亜の股の間に身を覆い被せた男が、先走り汁を滴らせた亀頭を縦裂に宛がう。
「だめっ! やめて、それだけは……」
 性欲に支配された男には、真莉亜の悲鳴も凌辱を飾るBGMであった。まだ濡れていない秘孔目掛けて、一気に腰を進めた。
「……うぐっ!!」
 威かり起った怒張をその縦裂に押し込まれ、くぐもった悲鳴を部室に響かせる真莉亜をビデオカメラのレンズが捕らえていた。

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