中学生アイドル萌絵ちゃん
わたる:作

■ 4

その時、カメラマンがようやく動き、萌絵のパンツをとるのをやめた。

(よかった……もうパンツ撮られない……)
萌絵は少し安堵する。

カメラマンは今度は萌絵の真正面でしゃがんでカメラをかまえた。
羞恥心が消えた萌絵は無邪気に笑いかけてみる。

しかし依然としてスタッフたちは変な笑みを浮かべている。

「どうしたんだろ……?」
萌絵は首をかしげる。すると

「ふふ……いい眺めだね……萌絵ちゃん」

「えっ!? なんで……」
萌絵は疑問に思い……気づいた。

「きゃっ!!」
前屈をしているため、Tシャツの首もとから中が見えていた。
そこには白いブラと、汗まみれの見事な巨乳の谷間が……
しかも今の萌絵のポーズは、両腕で胸を寄せるセクシーなポーズだった。

「いやぁ〜! 見ないで!」
萌絵が叫ぶ。その様子を楽しむかのように、

「萌絵ちゃんは何を見られたくないの?」
などと聞いてくる。

「ブ……ブラジャー……」
萌絵は恥ずかしそうに答える。

「へぇ……萌絵ちゃんはまだ子供なのになんでブラジャーつけてるの?」
意地悪な質問をしてくる。

「む……胸が大きいから……です」
その14歳にしてのEカップは萌絵の自慢でもあったが、一番恥ずかしいところでもあった。

「胸なら俺にもあるよ? ちゃんと言うんだ」
さらにたたみかけてくる。

「おっ……おっぱいが……大きいからです……っ」
萌絵は羞恥に苛まれながらもそう言った。

「よく言えたね。じゃ、少し休憩にしようか。」
ようやく恥ずかしい撮影が終わる。

萌絵はとても喉がかわいていた。
ちょうどよく「好きなだけ飲んでいいよ」と1リットルの水が入ったペットポトルを渡される。

「はぁ……暑かった……」
ゴクゴクゴクゴク……
萌絵はほとんど飲み干してしまった。

「撮影って……こんなに恥ずかしいのかな……」
萌絵はパンツやおっぱいの谷間を撮られた羞恥を思い出す。
「アイドルになるんだもん、ガマンしなくちゃ……」
騙されているとも知らず、萌絵は無理やり納得する。
その後ろで……

「くく……萌絵ちゃんあの水全部飲んだぜ……」
「こりゃ面白くなるな……」
男たちはほくそ笑む。

「萌絵ちゃ〜ん、次は水着で撮影するから」
監督の声が響く。

「えっ……水着!?」

少女の心にまたも不安が広がる……

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