夢魔
MIN:作

■ 第2章 浸食(弥生)10

 稔は腕の中で、グッタリとする弥生に
「上郷先生…僕にこう呼ばれる、今の気分はどうですか?」
 静かに弥生に問い掛けた。
 弥生はフルフルと震え、涙ぐみながら
「身が…心が…張り裂けそうです…や、柳…井…く…ん…」
 声を絞り出し、肩を抱きしめ泣き始めた。
 稔は弥生の頬に手を添え、顔を上げさせると
「泣いちゃ駄目ですよ…上郷先生…これは罰です…先生は甘んじて受けなければ、成らない物なんですよ…」
 稔はそう言って、優しく微笑むと、言葉を続ける。
「それが、隷属なんです…解りましたか? 上郷先生」
 稔の言葉に、弥生は涙を流す。
(ああ…罰を受けられるのは、奴隷だからなんだ…私が奴隷だから、罰を与えられる…辛いから罰…でも、それを受ける権利が有るのは、奴隷だから…私は、奴隷…それ以下でも、それ以上でもない…ご主人様の…奴隷…見放された訳じゃない…)
 弥生は至福の表情を浮かべて、そっと稔の腕に頭を預けた。

 稔は目の前の弥生に、隷属心が宿ったのを見極めると、ソッと手を股間に差し込む。
 弥生はその稔の行動に驚くが、稔が弥生の動きを、微笑みで制し、掌を湯船の中で、弥生のオ○ンコにあてがうと、密着させポンプのように動かし始める。
 すると、弥生のオ○ンコの中に、大量のお湯が流れ込み、子宮を満たすと、そのお湯をどんどん入れ替える。
 弥生のオ○ンコに入ったお湯が、子宮内を洗い、稔が放った精を湯船に漂わせる。
 稔はそれを繰り返し、自分の放った精を、弥生の子宮から洗い流すと、それを手桶で掬い集める。
 弥生は稔の動きを、ジッと見詰めながら
(何を与えられるんだろう…試練…罰…奉仕…苦痛…快楽…恥辱…何でも構わない…全て、喜んで頂く…)
 心の位置を、定めた。
 稔は弥生に手桶を差し出すと
「この中には、僕の精液と上郷先生の愛液が溶け込んだ、お湯が入っている…それを飲めます? 先生」
 稔は薄く笑いながら、弥生に問い掛けた。
 弥生は稔を見詰め、無言で頷いた。

 稔は弥生の顔に、手桶を近づけると
「口を大きく開けて、喉を開くんです…大きく開いて、呼吸は鼻でして、喉を鳴らさない…喉を動かすと、その分締まって咽せる原因になる…自分の喉を一本の管と思うんです…そうすれば、上手に出来ますよ…上郷先生」
 優しく説明する。
 弥生は無意識のうちに、飲尿スタイルを取り、大きく口を開け稔の行動を待つ。
 稔は手桶を高く上げると、細い水流を作り弥生の口に、お湯を注ぎ込む。
 弥生は稔に言われた通り、喉を拡げ一本の管にして、水流を胃袋に納める。
 稔の注ぐ量は、弥生の口を満たすが、決して溢れる事のない、量をキープし送り込む。
 そして、弥生は手桶一杯のお湯を、飲み込む事に成功した。
(ああぁ〜っ…ご主人様の精液を…頂けた…私の身体に…入ったんだわ…)
 大量のお湯を、溢す事無く飲み込んだ事より、精液を飲めた事を喜ぶ弥生。

 そして、弥生は更に、歓喜に震えた。
「牝犬弥生…良く出来ました…これで、トイレに成っても、溢す事は無いですね…。上手に出来たご褒美です…明日の朝まで、僕をご主人様と呼んで良いですよ…」
 弥生はこの言葉で、2重の喜びを得て、感謝の言葉を溢れさせる。
「あ、有り難う御座います…お気遣いを頂き…その上、ご褒美まで…。弥生は…弥生は幸せ者です…」
 フルフルと震え、涙を流しながら感謝し、稔の足に縋り付く。
 稔はそんな弥生の頭を、優しく撫でる。
(飴が甘い程、辛い鞭も鈍く感じる…これは、自明の理です…良いように、僕の手の中で踊って下さい…)
 稔は弥生を抱きしめ、自分の顔を弥生の視界から外すと、また仮面の表情に戻る。

 風呂場から上がった弥生は、その全てを解放した。
 良識や理性、慣習や良俗その他全てを取り払い、肉欲に溺れた。
 弥生は稔を主人と崇め、奉仕する事に最早何の、問題も感じなかった。
 弥生の認識の中で、年齢や立場それらを含む、全ての事が些末で、つまらない物に押しやられる。
「あふぅ〜ご主人様〜…弥生の身体をお使い下さい…。弥生はその全てを、ご主人様に捧げます〜ぅ…」
 弥生は身体をくねらせ、後ろ手に手を組ながら、大きな乳房をさらけ出し、稔に誓約する。
 稔はそんな弥生を引き寄せると、たっぷりと可愛がってやった。
 弥生は稔の腕の中で、2度失神し数えきれぬ程、潮を吹いた。
 ベッドの上で、頭の後ろで手を組んだ稔が、稔の身体を舐める弥生に問い掛けた。

「弥生…貴女は、薬学が得意ですね…」
 弥生は稔の身体を舐めていた顔を上げ、ニッコリ笑って答えを返す。
「はい〜っ…薬学では…博士号を2つ取りました…ここに戻る前は、製薬会社の研究部に所属していました〜っ」
 弥生は自分の得意分野を聞かれ、嬉しくなって某大手製薬会社の名前を上げ、自分の得意分野を報告する。
「弥生は媚薬を作れますか…? 勿論、副作用や依存性の無い物で…」
 微笑みながら、弥生に問い掛ける。
 すると、弥生は頭を傾げ
「媚薬と言いますと…ご主人様のご要望は、どの系に成りますか?」
 そう答える。
 今度は、稔が弥生の言葉に、頭を傾げる。
「どの系と言うと、そんなに大別されるんですか?」
 稔が問うと、弥生が答える。

「はい、効果と持続性と時間と用法でざっと区別すると、2百種位が有ります」
 弥生がそう言うと、稔の方が戸惑った。
 稔は考えながら、弥生に自分の求める、事柄を話す。
「はい、効果は感覚増大と精神抑制の興奮剤系で、効能は6時間程度の即効性で、飲用型ですね…」
 弥生はそう言うと、記憶を探り始める。
 暫くして弥生が、口を開くと
「ご主人様の、ご要望を満たす物は、大体30分程で調合出来ます…」
 ニッコリ笑って稔に答えた。
 稔は弥生の答えを聞いて、直ぐに弥生に作らせる。
 弥生は何の疑問も感じず、そのクスリを10包分調合した。
 それが、どういう結果になるか、弥生のあずかり知らぬ事だった。

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