夢魔
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■ 第2章 浸食(弥生)12

 主人に貫かれ媚薬に侵されながらする、オナニーする快感は、弥生を一挙に絶頂へと導く。
 しかし、稔に指示された、30回のストロークまでは、程遠く弥生はそれを、必死に押さえつける。
(これ…つらい…うあぁぁ〜…だめ…やよい…がまん…するの…まだ…18かい…よ…)
 弥生の唯一の救いは、初めてのアナルセックスが痛みを与え、快感を拡散してくれる事だけだった。
 そして、弥生は最初の30回を向かえる。
「さ、30…ふぁあああ〜っ…イク〜ッ…」
 弥生は全身をビクビクと震わせ、絶頂を迎え稔の上に、突っ伏した。
 稔はそんな弥生の乳首を摘むと、握りつぶし
「休まないで…僕はまだイッてないよ…次は、口です…」
 冷たく弥生に言い放つ。

 弥生はアナルから、チ○ポを抜き、稔の横に正座すると、アナルに指を入れ、舌で掬い取ってチ○ポを口に導くと、頭を振る。
 絶頂の余韻が、残る身体は少しの刺激で、激しく官能を呼び覚まし、弥生を追いつめる。
 弥生は頭を素早く動かし、2度目の絶頂を迎え、チ○ポを口から放す。
 そして、弥生はとうとうオ○ンコに、稔のチ○ポを納め、奉仕する。
 オ○ンコを掻き回していた手を、チ○ポに添え、自分の空いたオ○ンコに、咥えて行く。
(ふあ〜ああああ…や、やっぱり…す、すごい…ごしゅじんさまの…おちんちん…おおきくて…へんになっちゃう…)
 弥生は稔のチ○ポを、根本までオ○ンコに飲み込むと、その大きさに打ち震える。
 そして、動き出して直ぐに、2度の絶頂で高まった性感は、媚薬の効果と相まって、弥生を責め始める。
 そればかりか、アナルに咥え込んだ指が、弥生に快感を与え始め、意識を奪おうとする。
(あ、ああ〜…だめ〜っ…ア、アナルも…きもちよく…なってきた…ひゃん、は〜ん…ああ〜っ…きもちよくて…だめ…がまん…できない…ごしゅじんさま…もう…ゆるして〜…)
 弥生は朦朧とする、意識の片隅で、それでも必死に命令を守ろうと、回数を数えた。

 しかし、稔はそんな弥生に、更に試練を与える。
 稔は手を伸ばし、弥生の両の乳房を揉みしだき、乳首を指で愛撫し始める。
 弥生の快感は、最早止めようもなく、細かく痙攣を始める。
 稔はそんな弥生を、楽しそうに見詰め
「回数をこなさずに、勝手にイッたら…お仕置きですよ…。そうですね、全裸に剥いて…ロープで縛って、校庭に放置しましょうか…」
 命令を守れなかった時の、罰を嘯く。
 弥生はその姿を想像し、更に被虐心を刺激され、快感を膨れ上がらせる。
(ああああ〜…そ、そんな事されたら…もう…がっこうに…いられない…はあ〜ん…ううん…このまちに…いられない…)
 弥生はズンズンと大きくなる、オ○ンコの快感と、それを増幅する乳房の快感に合わせ、廻りからヒタヒタと押し寄せるような、被虐の快感を加えられ、弥生は追いつめられる。

 そんな時、稔が悪魔のように優しい声で、弥生に囁き始める。
「弥生…罰を与えるのは、もう止めて上げます…、もう貴女は失敗しても、罰を受ける事は有りません…。その代わり、僕も居なくなりますけどね…、僕の命令に従えない奴隷は、僕には必要有りません…。だから、僕はもう君に触れる事もしません…」
 弥生はこの言葉を聞いて、背筋を物理的な刺激に近い、寒気に襲われる。
(い、いやー! それだけは、それだけは、お許し下さい! ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい! 絶対に守ります〜!)
 弥生は細かく震えながら、大きく目を見開き、心の中で絶叫した。
 今の弥生は、投棄処分という名の谷に掛かった、隷属という名のカミソリのように鋭い綱を、ドンドン重さを増やす快楽と言うバランス棒を持って、綱渡りをしているような、状況になった。
 足を踏み外せばもちろんの事、留まっても、その身を快楽と言う重りに、押しつぶされる。
 残された道は、身を刻む隷属の綱を渡るしかない。

 弥生の精神は追いつめられ、何も考えられなくなり、只快感に身を焼きながら、命令に従う。
 何度目かのアナルに咥えた、稔のチ○ポが弥生の絶頂に併せて、その精を放出した。
 そして、その精の放出は、弥生が一生忘れられ無い物となった。
 稔が精を放った瞬間、それを受けた弥生は、今迄、溜に溜めた弓を、一挙に解き放ったかのような快感が、子宮の奥から脳天を貫き、全身の快感を震わせ共鳴させるような、絶頂を向かえた。
 更にそんな、肉体的な快感が走り抜けた後に、その穴を埋めるように、精神的快感が後を追う。
 弥生はその一度の放出で、全ての快感を満たしたのだった。
 弥生はかろうじて、後始末をすると、稔に礼を言い、崩れ落ちるように、眠った。
 弥生の寝顔は、全てを満たされた、陶酔感でとても穏やかな寝顔だった。

 次の日の朝、弥生はベッドで一人目覚める。
 弥生は目覚めて直ぐに、隣にいる筈の主人を探した。
 しかし、いつものように、隣には誰の姿も無かった。
 弥生はいつもの朝以上に愕然とし、肩を落とす。
 一人涙を流しかける、弥生はその痛みに気が付く。
 慌てて弥生は、鏡を見て肩をはだける。
 そこには確かに昨日の夜が、夢では無い証が残っていた。
 稔が弥生に付けた、歯形がクッキリと首筋に残っていたのだ。
 弥生の瞳から、先程とは違う涙が溢れ始めた。
「夢じゃ無い…昨日のあれは…夢じゃ無かった…」
 弥生は鏡の前で呟き、ポロポロと涙を流す。

 しかし、直ぐに涙を拭って、弥生は辺りを見渡す。
(そ、それじゃ…ご主人様…ご主人様は何処…)
 そして、弥生は机の上に残された、小さなメモを見つけた。
 弥生はそのメモに飛び付き、内容を確認する。
[弥生へ。僕はする事が出来たので、学校に行きます。上郷先生は、昨日の格好で出勤して来て下さい。僕は、保健室で眠るから、出勤したら起こして下さい。時間が有れば、遊びましょう。柳井]
 弥生は時計を直ぐに確認する。
 時間は5時10分、弥生は直ぐに行動を始めた。
(昨日の格好…どっち…ブラウスとタイトスカート? それとも…。ああ…どっちでも良い…装具を付けて、洋服を持って行けば…)
 弥生は着ている物を、全て脱ぎ捨て、装具を素早く付ける。
 鞄に洋服を詰め、白衣を羽織り、姿見の前で服装をチェックして、寝癖を見つけブツブツ怒りながら、ブラシを通す。
 用意を整え、弥生は主人の待つ、保健室に走った。
 弥生の顔はどこか清々しく、穏やかで有った。
 それは、自分の全てを預けられる、相手を見つけたからだった。

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