夢魔
MIN:作

■ 第3章 浸食(梓)3

 弥生は、稔の指示通りの格好で、出勤をした。
 朝の日差しが、夜の闇を追いやろうとする時間帯の道を、全裸に革のショーツと白衣を羽織って、ピンヒールで急ぐ弥生。
 途中で朝の早いサラリーマンと2度程擦れ違い、その目線を奪ったが、弥生は一向に気にもせず、学校へ向かう。
 誰もいない前庭を横切り、職員用の入り口から校舎に入り、廊下を進む。
(ああぁ…まだ、大丈夫かしら…遊んで頂ける時間は、有るかしら…)
 弥生はドキドキと胸を高鳴らせて、保健室の前にたどり着いた。
 深呼吸を一つした弥生は、保健室の扉をソッと開け、中に素早く入る。
 中に入ると、直ぐにベッドの方に足を向ける。
 ベッドの一つにカーテンが掛かり、その奥から人の寝息が、聞こえてくる。
(あああ…いらっしゃった…本当に…お眠りに成られてる…)
 弥生は自分の両手を、胸の前で組むと、身体を締め付ける。
(ど、どうしよう…起こしても良いのよね…ううん…メモには、起こしてくれって書いて有った…)
 弥生は一歩一歩、音を立て無いように慎重に歩き、カーテンの中に入る。
 カーテンの中では、静かな寝息を立て稔が眠っていた。

 弥生はその寝顔を見て、とても驚いた。
(ご、ご主人様? …メ、メガネを取ったら…こんな…こんなに…綺麗なんだ…)
 稔の顔は弥生が見とれる程、端正な造りをしていた。
 すっきりと伸びた鼻に、切れ長の眼、緩く丸みを帯びながら、滑らかな線を描く頬、薄い唇は朱を塗ったように赤い。
 弥生が稔の顔に見とれていると、稔が軽く眉根にしわを寄せ、身じろぎしてうっすらと目を開ける。
 弥生の姿を確認した稔は、メガネを掛けながら、ニッコリ笑い
「おはよう御座います、上郷先生…今何時ですか?」
 身体を起こしながら、弥生に問い掛けた。
 弥生はカーテンから、急いで顔を出し時計を確認すると、直ぐに振り返った。
 振り返ると目の前に、稔の顔が有り、弥生は驚く。
 弥生の驚いた顔の唇に、稔が唇を合わせ、口の中に
「おはよう御座います…上郷先生…」
 朝の挨拶を送り込んで来た。
 その途端弥生の腰が、カクンと砕け落ちた。

 床に座り込んだ、弥生の頬は真っ赤に染まり、目には霞が掛かる。
 稔はそんな弥生に悪戯っぽく笑い、手を差し伸べる。
 弥生は稔の手に、捕まると予想以上の力で、一気に引き上げられる。
「きゃっ」
 弥生は稔の、余りの唐突さと力の強さに小さな悲鳴を上げ、身体を立たせる。
 そして、引き上げられた弥生の身体は、稔の腕の中に抱き留められた。
 稔は弥生の身体を抱き留めたまま、後ろのベットに倒れ込む。
 すると、その姿はあたかも、弥生が稔をベッドに押し倒しているように見える。
 弥生の形の良い乳房が、稔の胸に押しつけられ、その形を変え、両手は稔の顔の横に肘を着いていた。
 弥生の目の前に、また稔の顔が現れ、微笑んでいる。
(え、何…なに、このシュチュエーション…うそ…夢みたい…)
 弥生は10歳も年下の稔に、完全に翻弄されていた。
「今は何時ですか…上郷先生?」
 稔は下からもう一度、弥生に時刻を聞いた。

 弥生はドギマギしながら、稔に時刻を告げる。
「は、はい…5時20分です…」
 弥生の告げた時刻に、稔は数瞬考え
「じゃぁ、散歩には行けるかな?」
 弥生と体制を入れ替えると、自分の下に組み敷き、乳房に舌を這わせながら、そう言った。
 弥生は満面に笑みを浮かべ、大きく頷いた。
 稔はポケットからリードを取り出すと、弥生の首に繋ぎ軽く引っ張る。
 弥生は鼻に掛かった甘い声を上げ、ベッドから降りると、四つん這いに成った。
 稔がリードをしゃくると、弥生は膝を床から上げ、腰をそらせてお尻を突き上げ、歩き出す。
 弥生が稔の前に来ると、稔はいきなりリードを強く後ろに引いた。
(ぐっ…と、止まれの合図…どうしたのかしら…)
 弥生は既に、夢の中で何度も散歩に出かけ、リードの動きで、自分が何をすれば良いのか、熟知していた。
 しかし、稔が何故合図を知っているか迄は、理解の外だった。

 弥生が稔の前で止まると、稔は弥生の前に仁王立ちになると、ズボンのチャックに手を掛けた。
 弥生は稔が何を求めているか、直ぐに理解し、口を大きく開けて喉を開く。
「上郷先生を、今から僕のトイレにして上げます…昨日の練習の成果を、見せて下さい…」
 弥生は一旦口を閉じて返事をし、又大きく口を開いて、稔の排尿を待った。
 稔はチャックを降ろし、チ○ポを取り出すと、弥生の口の中に目がけて放尿した。
(ああああぁ〜っ…入ってる…ご主人様の…オシッコ…弥生の身体に…ドンドン入ってくる…幸せ〜…)
 弥生は喉を開き、口の中にいっぱいに溜まる稔の小便を、恍惚の表情を浮かべ、一滴も溢す事無く飲み干してゆく。
 放尿が終わった稔は、リードを軽く上に引き上げた。
 弥生は素早く身体を前進させ、目の前にあるチ○ポを咥え、丁寧に舐め清める。
(ああ…ご主人様…弥生…嬉しいです…こんな事…現実に起こるなんて…)
 弥生は稔のチ○ポに、お掃除フェラをしながら、幸せに浸っていた。
 お掃除フェラを終えると、弥生は稔のチ○ポにキスをして、丁寧にズボンの中に納め、チャックを上げる。
 稔のチ○ポを納め終わると、稔に向かって深々と頭を下げ
「有り難う御座いました…や、柳井君…」
 お礼を言った。

 稔はそんな弥生を見下ろし、リードを上に引いて、前に向かってしゃくる。
 弥生は顔を上げると、回転し膝を上げ元の姿勢に戻った。
 稔はリードを縦に波打たせると、弥生はお尻を振りながら、前に進んでゆく。
 扉の前に着くと、稔が手を伸ばし、扉を開いた。
 弥生はそのまま、廊下に出て稔のリードの指示通り、前に進んでゆく。
(あっ…このまま行くと…お外に行くんだ…でも、大丈夫かな…もうそろそろ…人通りが増える…)
 弥生は少し不安になりながらも、稔の指示を忠実にこなし、前庭を横切って行く。
 校門に差し掛かった時、稔が軽くリードを後ろに引き、弥生の進みを止める。
 そしてクンと上にリードを引き上げ、弥生を立たせると
「上郷先生は、知り合いが多いようですし…外は出来るだけ、二足歩行にして上げますよ」
 そう言ってクスリと笑いかける。
 昨日の夜と違い、弥生に対する気遣いを見せる稔に、弥生は驚きと同時に、強く惹かれて行った。
(あ…ご主人様…私をちゃんと…大切に思ってくれてる…私の生活も…守ってくれてる…)
 弥生は稔に、深い感謝を抱いた。

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