夢魔
MIN:作

■ 第3章 浸食(梓)5

 梓は全裸で大きくお尻を突き出した格好で、オ○ンコとアナルを晒したまま、稔を見詰める。
 一瞥で自分の娘達と、年齢の変わらない稔の言葉に、梓はわなわなと震える。
(この人達は間違い無く、私の求める世界の住人…でも…)
 しかし、梓は稔の年齢に躊躇する。
 稔は梓の躊躇う姿を見て、踵を返して立ち去ろうとした。
 梓は慌てて、稔に声を掛ける。
「ま、待って! 待って下さい」
 稔の足が止まり、顔だけで振り返り
「僕は、質問に躊躇ような奴隷を、飼うつもりは有りません…」
 梓の身体は、稔の斬り捨てるような言葉に、無意識に反応して居た。
 身を翻して、床に正座すると、深々と頭を下げて
「私も連れて行って下さい!」
 必死な声で稔に哀願した。

 梓自身、自分の行動に驚いたが、それは梓の心からの行動だった。
 稔は梓に向き直ると
「立ってご覧なさい…」
 静かに指示する
 梓は稔の指示に、跳ねるように立ち上がった。
 稔は、梓の顎の下に手を差し込むと、梓の顔を上に向かせて、正面から顔を覗き込んだ。
「へぇ…美人じゃないですか…お姉さん…いや…おばさんですか…。首輪は?」
 稔の質問に梓は、首を左右に振って
「持って、いません」
 小さく答える。

 梓の答えを聞いて、稔は床からコートと鞄を拾い上げ、コートを弥生に手渡し、鞄の中を探り始める。
「何だ…持ってるじゃ無いですか。首輪…」
 稔の言葉に梓は驚く。
(そんな…、有るはず無い…あれは、夢の中の…。でも、ディルドーもアナルバイブも、鞄に入ってた…首輪が有ってもおかしく無いわ…)
 梓は俯きながら、結論を出し
「申し訳有りません。中身をを良く確認して居ませんでした」
 頭を下げて、稔に詫びた。

 稔は梓の詫びを無視して、首輪を喉に巻き付ける。
 弥生から、コートを受け取ると梓に着せて、ベルトを抜き取る。
 抜き取ったベルトを、今嵌めた首輪に通して、弥生と同じように、ボタンの間から先端を出させた。
 稔は無言で弥生と梓のリードを引いて、歩き出した。
 弥生は直ぐに背中に手を回して両手を組むと、稔に付き従う。
 梓も弥生を見習って、両手を組んで後を追う。
(何処に連れて行かれるんだろ…私、こんな格好で…)
 梓は追従を申し出たものの、不安が込み上げて来た。

 梓の不安は、リードを伝わって稔には、手に取るように伝わっている。
(どうやら不安でいっぱいのようですね…まぁ、この格好で今の時間帯歩き回るのは、自殺行為ですからね…)
 稔は梓の心理状態を分析しながら、正面を向いて黙々と歩いて行く。
 梓は自分の素性も名前すら聞かず、どんどん大通りに向かって歩く稔に、不安を膨らませる。
(ど、どうしょう…このまま…付いて行くと…大通りに、出ちゃうわ…)
 梓は名前も知らない少年に、首輪を着けられたまま、大通りを歩く自分を想像し、恐怖とそれと同量の興奮を感じた。
「ご、ご主人様…このままですと、大通りに出てしまいますが…」
 弥生の一言に、梓の狼狽が大きく成る。
 すると稔は大通りとの分岐点で、住宅街の方に曲がり弥生の自宅に向かった。
 弥生が安堵の息を吐いたため、梓にもその雰囲気が伝わり、緊張を緩めた。
(弥生…馬鹿…もう少し緊張を、保たせて下さい…。せっかく緊張感を、煽っていたのに…)
 稔は弥生の、浅はかな行動に、小さく舌打ちをする。

 弥生の自宅のリビングに着いても、稔は梓に質問どころか、話し掛けもしなかった。
 梓はリビングの真ん中に正座をして、俯きながらもじもじとしている。
 稔はチラリと時計を見て、弥生を手招きする。
 稔の側に弥生が走り寄ると、梓と向き合わせ首輪どうしを、弥生のリードで繋いだ。
 弥生と梓は、お互いの顔が5センチ程の位置で、固定された。
「これから、貴女達二人は、お互い同じ立場に成るんです…今から、親睦を深めて下さい…お互いで、慰めあってね…」
 そう言うと稔は弥生の手を、梓の乳房と股間に、梓の手を弥生の乳房と股間に導いた。
 二人はお互い、顔を赤らめ、視線を逸らせたが、稔に頭を掴まれ、顔を向き合わさせられ、強制的に唇を合わせられた後、耳元に低く囁かれた。
「やらないなら、それでも構いません…僕には奴隷が、貴女達じゃなきいけない特別な理由は、何も無いんです…」
 その言葉を聞いて弥生が、手を動かし始める。
 弥生の動きに釣られ、梓も手を動かし出す。
「ちゃんと、舌を絡ませてキスするんです…」
 稔の指示に、弥生と梓が舌を絡ませ始める。
 徐々に、二人の身体が興奮でピンクに染まり始めると、稔は一歩下がってズボンからベルトを抜き取る。

 抜き取ったベルトを、目の前で抱き合う二人に、打ち付ける。
「何度も同じ事を、言わせ無いで下さい! 貴女達は、自ら望んで僕の奴隷に成ったんですよ! ならば、主人の命令には、即座に従いなさい! 返事は!」
 稔の叱責とベルト鞭の雨が、二人の被虐心を煽り
「はい! 申し訳御座いません、ご主人様! 次からは必ず、従います。お許し下さい!」
 声を合わせて、叫んでお互いの愛撫を激しくして行った。
 稔は横から、二人の尻タブを掴むと
「どっちが、何回イッたか報告して下さい…負けた方には罰、勝った方には褒美を上げます…精々励んで下さい…」
 そう言って、アナルに指を滑り込ませて、激しく嬲り引き抜いた。
 二人はキスしながら、お互いの口の中に、甘い悲鳴を送った
 稔が二人から離れても、二人の動きは止まら無いどころか、むしろ激しさを増して行った。
 そして、弥生の攻撃に梓が屈伏し、先に絶頂を迎える。
 梓の膝が折れ、尻餅を付くと弥生の身体が、梓に覆い被さる。
 上に成った弥生が、主導権を握り、梓を責めたてる。
 しかし、梓も負けておらず、弥生のオ○ンコに責めを集中する。
 激しく、お互いの身体に快感を送り込む二人だが、そんな二人の戦いを見守る者は、誰もいなかった。
 稔はいつの間にか、リビングから姿を消して居て、弥生と梓の声だけが虚しく響いて居た。

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