夢魔
MIN:作

■ 第3章 浸食(梓)6

 30分程して稔が帰って来ると、二人はうっとりとした表情で、お互いの身体を弄り、口吻を交わして居た。
「弥生…どっちが、何回イキました…報告して下さい…」
 唐突に帰ってきた稔が、リビングの入り口から弥生に質問する。
 弥生は突然聞こえて来た稔の声に、慌ててそちらを向くと、そこには大きなトランクを2つ両手に持ち、背中にも荷物を背負った、稔が立って居た。
 稔は背中の荷物を降ろしながら、弥生に声を掛ける。
「早くして…僕の命令が、聞こえなかったの…」
 稔は弥生に報告の催促をした。
 弥生は慌てて、稔に報告をする。
「は、はい…私が2回…この人は、4回イキました…」
 弥生は梓から唇を離し、稔に報告する。
「30分で2回しかイカ無かったんですか…貴女が悪いのか…その人が悪いのか…」
 稔は二人を冷たい目で見詰め、静かに言った。
 弥生はすくみ上がり、ガタガタと震える。

 弥生が弁解を口にしようとして、思い留まった時、稔が口を開いた。
「ですが、勝者は勝者です…弥生には褒美を上げましょう…」
 稔の言葉に弥生の震えは止まり、安堵の表情が拡がる。
 梓はそのやりとりを、弥生の下からずっと見詰めていた。
(この弥生って女の人…どう見ても20代の真ん中辺りだわ…なのに、こんな高校生の言いなりに成るなんて…。脅されてるの…? だったら…私、とんでも無い所に…)
 梓は急に冷静になり、自分の現状を分析して、恐怖感を募らせ始めた。

 梓の恐怖感が、表情に拡がるのを、稔は見逃さなかった。
 稔は二人を繋ぎ止める、リードを外し弥生をソファーの前まで、連れて行く。
 稔はソファーに座ると、足を開きその間に弥生を導いた。
 弥生は稔の足下に当然のように正座し、頭を下げて平伏する。
 稔はリードを引くと、弥生の顔を上げさせ、前に進ませる。
 弥生は膝でにじり寄り、稔の股間に手を伸ばす。
 チャックを降ろしてズボンの中から、まだ力無い稔のチ○ポを取り出すと、弥生はその亀頭に口吻をする。
 梓はそんな弥生を見詰め、ゴクリと唾を飲み込む。

 ここまでの行動は全て無言で、稔の持つリードの動きだけで、弥生は指示されている。
(ここからじゃ…表情までは見えないけど…あの人は…脅されてる訳じゃなさそう…。ううん…おそらく望んでる…私と同じように…だって、身体がピンク色に…染まってる…)
 梓は弥生の身体が、見る見る興奮でピンクに染まる姿を見て、自分の太ももを摺り合わせ始める。
 弥生は稔のチ○ポに口吻した後、舌を伸ばしてフェラチオを始める。
 リビングには弥生がクチュクチュと口の中で、唾液を絡ませ奉仕する音だけが響く。
 次第に口の中で硬度を増す稔のチ○ポに、弥生の鼻で呼吸をする、甘い息づかいが大きくなる。
「んく〜…ん…んは〜…ピチャ…チャプ…んく…んく…じゅる〜…」
 弥生の頬が赤く染まり、顔が激しく上下を始めると、稔が強くリードを引き弥生の喉奥を、チ○ポで貫き動きを止めさせる。

 弥生が動きを止めると、稔はリードを縦に振り、弥生に方向変換を命じた。
 弥生の口から現れた、稔のチ○ポを見て梓が息を飲む。
(す、凄い…大きいわ…あんなの…見たこと無い…)
 梓は自分の男性経験の少なさは棚に上げ、稔のチ○ポの大きさに驚く。
 弥生の身体が向きを変え、その顔を梓の方に向けると、梓はドキリと胸を打たれる。
(この人…綺麗…顔もそうだけど…表情が…満たされてる…)
 弥生の顔は陶然と蕩け、自分を満たしている至福感に酔っていて、それが弥生の表情を妖しくさせていた。
 稔は自分の方に向いた、弥生のアナルに親指をねじ込むと、クイッと引っ張り上げ手前に引く。
 弥生の身体はその動きに合わせ、お尻を突き出し稔の膝の上に移動させる。

 弥生のオ○ンコが稔のチ○ポの上に来た時、稔は何の躊躇もなく、弥生の身体を沈めさせる。
「ん〜〜〜〜っ…あはーーー…」
 弥生の口から、歓喜の溜息が漏れ、頭を振って快楽の暴走を止める。
 離れた場所で見ている梓は、いつの間にか正座をして、二人の行為を食い入るように見詰めていた。
 稔は弥生を膝の上に乗せると、足にまとわりついていたズボンを脱ぎ捨て、弥生の足を大きく開かせる。
 そして、弥生の右手をアナルに誘導し、左手を口に咥えさせると、梓の鞄を引き寄せディルドーを取り出す。
 稔は帰ってきてから初めて、梓の姿に目を向けると、自分の足下にディルドーを放り投げる。
 梓はその意味が理解できた。
(ソファーの前で…オナニーしろって言うの…二人のSEXを見ながら…それを使えって…そ、そんなの…)
 梓の意識は、その行動を理解し否定しようとしたが、身体は直ぐにフラフラと、四つん這いで進み出していた。

 梓は稔の足下のディルドーを拾うと、底部の吸盤を口に含んで唾液を塗し、フロアーリングの床に押しつける。
 そしてオ○ンコをあてがうと、ユックリと腰を落としてゆく。
 梓は唇をかんで、声を押し殺しながらオ○ンコの中にディルドーを咥え込む。
 腰を下ろしきった梓が、顔を上げ稔を見ると、稔はジッと梓の動きを観察していた。
 梓は稔の視線を見て、ゾクリと身体の奥が反応するのを感じた。
(こ、この人の眼…私を…人として見ていない…。何か…物や動物を見るような…眼…)
 梓は稔の視線に、魅入られ始める。
 次第に梓の身体がピンクに紅潮し、しゃがみ込んだ膝が左右に開いて、下腹部を露出させ、胸を反らせて乳房を突き出し、全てを稔の視線に晒した。

 稔の足が梓の右手を後ろに軽く蹴り、左手を持ち上げさせる。
(アナルとオッパイを嬲るのね…私もこの人と同じように…。こんな高校生に命じられ…痴態を晒すのね…)
 梓の頭の中には、稔に対する反発が起こるが、身体はその意志をまるで無視する。
 梓の手は、指示が与えられると直ぐに、行動に移った。
 アナルに指を差し込み、乳房を揉みながら屈伸運動を始める。
 すると、稔の腕が梓の頭を掴み、弥生の股間に押しつける。
「この人のクリトリスを舐め続けて…僕が許可を出すまで、全ての行動を止め無いで下さい…勿論、許可無くイク事も許しません…」
 梓に対する、稔の初めての命令だった。
 梓はその命令に、行動で答える。

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