夢魔
MIN:作

■ 第3章 浸食(梓)10

 カンコロンと乾いた音を立てて、ボールが床を転がる。
 梓はそのボールの行方を目で追い、身体を回して這い進む。
 ボールは低い唸りを上げて、スルスルと部屋の奥に向かって、転がって行く。
 振動のため摩擦が軽減され、思った以上にボールの転がる速度は速かった。
 梓は四つん這いで、必死に追いかけるが、稔から離れだして直ぐに、アナルバイブが存在を主張し始めた。
 グゥオングゥオンと不気味な音と、ジーッと言う甲高い音を立てながら、アナルがメリメリと拡げられる。
 梓は余りの感触と苦痛に、思わず立ち止まってしまうが、無情にもボールの進みは止まらない。
 やっとの思いで、ボールに追いつく梓だが、上手くボールをオ○ンコに入れられないで苦戦する。
 梓のアナルは、主人から離れたため、急速に拡張され、振動が激しくなっている。

 梓はアナルの痛みに耐え、やっとの思いでオ○ンコにボールを納め、帰路に着く。
 しかし、今度はオ○ンコの中のボールが、激しく震えだし始める。
 ジーンッと高い音を立ててオ○ンコの中で暴れるボールを、梓は取り落としてしまう。
 コトンとオ○ンコから落ちたボールは、床の上でカッカッカッと激しく振動し、一所に居ない。
 梓はそれをオ○ンコに納めようとするが、上手く行かず方法を考える。
(そ、そうよ…ご主人様から離れれば…振動が収まるはず…)
 梓はそれを思いだし、ボールを稔から離す。
 ボールを稔から離し、オ○ンコに飲み込む事に成功した梓だが、アナルを拡張される痛みに、歯を食いしばる。
 梓はやっとの思いで、ボールを稔の元まで運ぶ事に成功した。
 足をM字に開いてオ○ンコを晒した瞬間、ボールは梓のオ○ンコから溢れ落ちた。

 稔は手を差し出した姿勢のまま、それを黙って見詰める。
 梓は目の前に落ちた金属球に、一向に手を伸ばさない稔を見て
(あああっ…掌に乗せなければ…認めてくれないんですね…)
 絶望に打ちひしがれる。
 梓はまた、稔からボールを離し、這い寄ってオ○ンコに納め、主人の下へ帰る。
 やっとの思いで、梓は稔の掌にボールを乗せると、その瞬間内股に稔の鞭が走る。
「鳴き声もなかったし、お尻の振りも小さい…決まりは、しっかり守って下さい…」
 酷薄な稔の言葉に、梓は[ブー]と鳴く。
 梓の躾は始まったばかり、稔の横にはまだ2個のボールが、甲高い音を立てて、出番を待っていた。

 梓の躾が始まって2時間が過ぎた。
 ボールの数も2個に増え、場所もリビングから裏庭に変わっていた。
 梓は稔の[獣に我慢は要らない、好きなだけイケ…]と言う言葉で、イク事を許可されていたが、一度絶頂を迎え快感を開放した身体は、際限なく梓に絶頂を与える。
 その結果梓は既に数えられない、大小の絶頂を迎え、オ○ンコから溢れる愛液は、梓の下半身をベトベトに汚していた。
 それだけではなく、梓の内股は愛液が滴れたまま、土の上に押しつけボールをオ○ンコにくわえ込むため、泥だらけに成っていて、そこを新しい愛液が流れ落とし、斑に白い裸身を汚している。
 梓の瞳はもうボールと、主人しか見ていない。
 その場所が屋外で、壁一つ隔てて他人の声が聞こえる羞恥も、女の最も敏感な部分を、自らの動きで泥にまみれさせられる恥辱も、今の梓には何の苦にも成って居なかった。
 その端正な顔は、涙と涎と鼻水でグショグショになり、知性に満ちた瞳は見る影もなく、行為に酔っていた。
 稔の与える、拷問のような嗜虐に、梓はその身体の奥底まで侵されていた。
 稔が気まぐれに与える、乳房やオ○ンコに対する刺激で、梓は歓喜の声を上げ絶頂に向かい、陶酔して行く。
 そして、そんな梓の躾けも、終わりを迎える時間が来た。
 梓がフラフラと、稔に近づいてきて、パタリと力尽き倒れ込んだ。
 梓の身体は俯せに倒れたため、膝パッドを地面に着き電撃を受けているが、ビクビクと筋肉の反射で震えるだけで、一向に目を覚まさなかった。

 稔は倒れ込んだ梓に近寄ると、身体を仰向けにし呼吸と脈拍を見る。
 どちらも正常より少し速めなだけで、異常が無い事を確認すると、稔は梓から首輪と鼻枷以外の装具を外す。
 アナルは所々裂け、血が滲み、オ○ンコからは泥を含んだ茶色い愛液が溢れている。
 地面に落ちた金属球が、愛液と混ざり土を泥に変え、その泥にまみれたボールを何度も、オ○ンコに咥え込んだためだった。
 稔は梓を抱え上げると、リビングを抜け浴室に向かう。
 浴室に入り梓を洗い場に寝かせると、シャワーヘッドを手に取り、梓の頭から水を掛けて目を覚まさせる。
 梓は突然降り注いだ水に驚き、パニックになりながら目を覚まし、稔の姿を見て落ち着きを取り戻す。
(私気絶してたの…ご主人様に…ここまで、運んで貰ったんだ…でも、頭から水を掛けるなんて…酷い…)
 梓は疲れ果てた表情で、稔をチラリと見上げ、すぐに項垂れた。
「牝豚…洗ってあげるから、お尻を突き出しなさい…」
 稔が優しい声で、話し掛けると梓は直ぐに四つん這いに成り、顔と乳房を床に着け、膝を伸ばしてお尻を突き出した。
 稔は梓にシャワーの水を丁寧に掛け、梓の汚れを落としながら、身体の状態を調べる。
(思ったより傷が少ないですね…鞭の跡もそれ程深く残ってない…年齢の割に頑丈だ…)
 稔は梓の身体を、隅々まで調べると、シャワーヘッドを外しホースをオ○ンコに突っ込む。
 梓は突然の刺激に[ブーブー]と鳴き、お尻を震わせる。
 梓のオ○ンコから、大量の泥と砂利が流れ出し、それも直ぐに綺麗な水に変わった。
 そして稔はオ○ンコからホースを抜くと、その先端を開きっぱなしの、梓のアナルに向けた。
 梓は自分のお腹の中に、直に水流を感じ、驚いて鳴き声を上げるが
「身体は動かさないで…。水が嫌ならアナルを閉じるんです…」
 稔は梓に静かに言い放つ。

 しかし、皮膚が裂ける程、バイブによって拡張され、長時間強い振動を与え続けられたアナルは、痺れ切っていて梓の意志を中々伝えてくれず、その穴を閉じなかった。
 水流はドンドン梓の腸内に流れ込んで、梓の腹は見る見る膨れ上がり、顔面が蒼白になる。
 次第に腸内を満たした水が、梓の腹に溜まったウンコと共に溢れ始める。
 梓は這い蹲った姿勢のまま、ウンコを垂れ流し、腸内を洗浄される。
 梓の口から[ブーブー]と豚の鳴き声が小さく漏れ、眼からは止め処なく涙が溢れる。
(惨めだわ…こんな格好で…直腸を洗われるなんて…こ、こんな扱いを…されるなんて…)
 梓の理性が、今の境遇を憐れ悲しんだ。
 だが、梓の身体は稔の命令通り、微動だに動かない。
(止めたい…でも…止められない…私はここでは、牝豚…好きなだけ感じて…好きなだけイケる…。獣だから…ここでは何の遠慮も、躊躇いも要らない…名前も無い…只の家畜だから…)
 梓は自分の名前を奪われ、牝豚にされた事で逆に自分を解放していた。
 今まで自分を縛り付けていた、[森川梓]から解放され、[牝豚]に成る事で、何の戸惑いも無く快楽に浸れたのだった。

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