夢魔
MIN:作

■ 第5章 浸食(沙希)1

 庵のあまりにショッキングな、持ち物を見せられ、それで処女を奪われるかも知れない事を、選んでしまった沙希は絶望で失神した。
(うーん…流石に気が強くても、女の子ですね…この程度の事で失神するなんて…)
 稔が腕組みして、沙希を見下ろしていると、バイブを外した庵が
「人の物を見て、失神するなんて…失礼な奴だ…」
 そう言って、沙希を踏みつけようとする。
 その庵を制し、稔が狂に向かって
「これから、大切なところだから、邪魔は止めて呉れよ…2度の失敗は、命取りになる」
 厳しい目線で、釘を刺す。
「へい、へい…解りましたよリーダー様、俺はビデオ係で満足するさ…」
 皮肉を入れながら、戯けて稔に返事を返した。
 3人は制服を身に着け、沙希の荷物をまとめた。
 庵がビデオをワンセットと沙希の荷物を持って、校舎に消えると数分で、戻ってくる。
「相も変わらず、馬鹿みたいな運動能力だよな…どうやったって、俺なら往復10分かかるぜ…」
 戻って来た庵に、狂が声を掛ける。
「はは、3階の窓まで来れば、飛べば良いんですよ。壁を蹴って降りれば怪我も無い、そうすれば、5分は早くなりますよ…」
 庵は微笑みながら、狂に答えた。
(こいつ…やっぱり解ってねえ…それが出来ねえから、言ってるんだろ…)
 狂は憮然とした表情を浮かべ、そっぽを向いた。

 庵は稔に向かって、近付くとウエストバッグと乗馬鞭を3本差し出した。
 稔は黙ってそれを受け取り腰に巻くと、沙希に向きを変え見下ろす。
 沙希はクレーコートの上で、殆ど大の字に近い格好で、失神している。
 稔が頷くと、庵が前に進み出て、沙希の乳房に足をかけ、体重を載せて乳房を踏みにじる。
「い、痛い、痛い…いやー」
 沙希はその苦痛に、顔を歪め失神から目覚める。
 庵が足を乳房から降ろすと、沙希は上体を起こして横座りになり、全裸の乳房と股間を手で隠した
 稔はそんな沙希の前に、しゃがみ込むと
「始める前に、少し飾り付けをして上げましょう…」
 ウエストバッグから、クリップの付いた鈴を3つと、犬の尻尾の飾りが付いたアナル栓を取り出した。
 それを見た時の沙希の表情は、驚き以外の何物でもなかった。
(な、何で…こいつがこれを持ってるの…夢の中で、いつも私が着けてる物を…どうして、持ってるの…)
 動きの固まった沙希に、稔が手を伸ばし乳首に鈴を着ける。
 チリリーンと澄んだ音を立て、乳首の先端で鈴が揺れる。
(ああぁ〜…だめ…そんなの…着けないで…じゃないと…私…私おかしく成っちゃう…)
 沙希は乳房を隠していた手が、自然に下がって行くのを、夢心地で感じていた。

 稔がもう一つの乳首に、鈴を取り付けると
「次は何処ですか…着けやすいようにしなさい…」
 沙希に囁いた。
 沙希は横座りで閉じていた、足を開いて、腰を突き出しクリトリスを晒した。
 稔は差し出された、クリトリスにもクリップを着け、一度軽く引っ張った。
「はう〜ん…はん、あは〜ん…」
 沙希は口を半開きにして、ウットリとした表情で、甘い声を漏らした。
「さあ、これはどうするんですか…」
 沙希に向かって、アナル栓を見せると、沙希は口を大きく開け、舌を伸ばしてアナル栓に這わせ始める。
(だめよ…だめ〜っ…これは、夢じゃない…そんなのを着けさせちゃ…だめなのに…。身体が…止まらない…)
 稔は沙希の口の中に、アナル栓を差し込むと、チュバチュバと涎をまぶし、ベトベトにする。
(んくふぅ〜…あはぁ〜ん…だめよ…止めないと…。お願い…止まって…)
 口からアナル栓を取り出すと、クルリと回転し四つん這いになり、お尻を突き出し両手で尻タブを開いてアナルを晒す。
(いや〜…お願い…入れないで…。あふ〜ん…早く欲しい〜…。お願い…我慢できなくなる…。お願い…我慢できない…)
 沙希の身体の中で、意識と欲望が激しくぶつかり合う。

 稔はアナルに押し当て、そのまま力を込めると、沙希のアナルは涎まみれのその異物を、何の苦もなく飲み込んで行った。
(あはぁ〜はぁ〜…お尻…おしり、きもちいい…おっきくて…いっぱい〜…)
 沙希は四つん這いのまま、プルプルとお尻を振るわせて、アナルの快感に身を任せた。
(だ・め…かんじちゃ…だめよ…マゾに…されちゃう…だ・か・ら…)
 稔はそのお尻に、掌を打ち付けると、沙希の背中がグッと反り上がり、顔を上に向け喉を反らせる。
(あひゃ〜っ…き、きもち…いい…おしり…ぶたれるの…すき…)
 沙希は上体を起こしクルリと回転して、稔の方を向くと、足を開いたまま、太ももの内側に腕を下ろして地面に着き、犬の待てのポーズを取った。
(こんなんじゃ…だめ…しっかり…しなきゃ…沙希…頑張るのよ…)
 沙希は意識を奮起させ、身体が快感を感じ始めるのを、我慢しようと必死だった。
 しかしそれも、沙希の目の前に、稔が緑色の首輪を差し出すと、無意味に終わる。
 沙希の抵抗していた顔が、ウットリと目を蕩かせ夢見心地に成っていき、稔を見ると瞼を閉じて、細い喉を伸ばして首輪を待った。

 ビデオ撮影している狂が、稔に近付き
「なぁ…この時点で、既にマゾ犬なんだけど…続けるのか?」
 稔の耳にコソコソと小声で話す。
「ええ、まだ意識が心の中で、葛藤してます。だから、それが有るまでは、これを続けます。本人は今の状態が、こんな風に成っているとは、思っても居ませんからね…まだ我慢している積もりなんです…」
 稔も狂に説明する。
 狂は肩を竦めて、持ち場に戻りカメラを回す。
 狂がカメラを回すのを確認すると、稔が沙希に近付き、首輪を嵌めた。
 カチャカチャと音を立て稔が金具を止めると、沙希はもう止まれなかった。
(あふぅ〜…これで…いぬ…、さきは…いぬなの…。さんぽ…さんぽにいくの…)
 淫夢により付けられた道筋は、沙希を易々とその懐に取り込み、沙希はもうそれに抗う事が、出来なくなっていた。
 後はもう、稔達の思うがままだった。

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