夢魔
MIN:作

■ 第7章 隷属(弥生・梓・沙希)6

「良いですよ…解りました。沙希のその恥ずかしそうな表情は、いつまでも忘れてはいけませんよ…」
 稔はそう言うと、沙希の大きな乳房に、右手を伸ばし
「沙希は痛いのが、好きでしたね…」
 そう言うと、親指と人差し指で乳首を摘むと、軽く爪を立て捻った。
「くひぃ〜っ…あ、かはっ…うう〜んふぅ〜っ…」
 乳首を襲う電流の様な痛みの後に、ジワジワと拡がる官能が、沙希の口から快感の声を溢れさせる。
 稔のもう一つの手は、沙希の股間に伸びて行き、まだ濡れていないオ○ンコに、こじ開ける様に侵入し、深々と奥に差し込む。
「ぐぅう〜ぅ…が、くぅ…くふぅ〜…ああぁ〜ん…ひぃ〜っ」
 沙希は痛みと快感の両方を感じながら、腰を前に突き出して悶える。
 稔の唇が、沙希の首筋に這うと、徐々に肩まで降りて行き、肩先に着いた時、稔は沙希の肩の肉に歯を立て、噛みついた。
「いっ…あん…あああああ〜ぁ…もっと…もっと噛んで下さい…ご主人様…沙希を食べて〜」
 沙希は頭を振り乱し、初めての感覚に陶然とする。
 稔は肩先から口を離すと、沙希の唇に重ね、舌を絡め、沙希の舌を自分の口腔に誘導すると、伸びきった沙希の舌に歯を立てる。
 甘く強く小刻みに、変化を付けて、沙希の舌に歯を立て、右手はオ○ンコを抉り、左手は乳房を握りつぶす。
 沙希は暴風の様な稔の愛撫に、我を忘れ感じていた。

 ビクビクと小刻みに沙希の身体が震え始めると、稔はスッと一切の愛撫を止め、沙希の身体から身を離し
「さあ、ここから先は自分でするんですよ…」
 沙希を見下ろし、静かに告げた。
 沙希は全身をピンクに染め、オ○ンコから大量の愛液を垂らし、ハァハァと涙目で荒い息を吐く。
 僅か数分であっという間に、絶頂付近まで追いつめられた沙希は、稔を見上げて
「は、はひ…ごしゅじんさま…わかりました…」
 息も絶え絶えで稔に答え、手に持ったバイブをオ○ンコに突き立てた。
「あひゅ〜〜〜〜っ…ひぃ〜〜〜〜っ」
 その途端沙希は、高い笛の様な声を上げ、絶頂を向かえる。
 そして、沙希はその後も、貪る様にバイブを動かそうとすると、稔が制止し
「沙希、駄目だよ…あのカメラの、ランプが赤に成ってから始めるんだ…、じゃないと、いつまで経っても終わらないよ。一旦数値が下がらないと、何度イッても1回と数えられてしまうんだ」
 稔が注意する。
 沙希は快楽に溺れた、虚ろな視線を稔に向け、
「はい…ありがとうございます〜…あかになってから、はじめます〜」
 官能に蕩けた甘えた声で、稔に感謝する。
 稔は沙希の頭を、ポンポンと軽く叩いて
「じゃあ、頑張るんだよ」
 静かに告げると、扉を開けて個室を出て行く。
 稔の背中に、沙希の上擦った返事が返って来たが、稔は振り向く事無くトイレを後にした。

 稔の出て行ったトイレの中で、沙希は稔に言われた通り、カメラのランプが赤になると、バイブを出し入れする。
 途端に快感が押し寄せ、沙希は絶頂を向かえる。
 ハァハァと荒い息を吐きながら、目の前のランプが赤になるのを待つと、又バイブを出し入れする。
 今の沙希の頭の中には、只稔の指示に従い、絶頂を刻む事しかなかった。
 唇の端から涎を垂らし、虚ろな目線で薄笑いを浮かべ、激しく乳房を掴みこねくり回しながら、オ○ンコにバイブを出し入れする。
 快感が押し寄せると、荒い呼吸になり、そこが何処かなど関係なく、笛のような悲鳴を上げ絶頂を向かえる。
 只主の命ずるまま、快感を貪りそれを、己が身の内に刻んでゆく。
(はひゅ〜…きもちいい…きもちいいよ〜…ごしゅじんさま〜…沙希はがんばります〜…)
 沙希の微笑みは、カメラの向こうの稔の姿を追い、その心と体を従属させていく。
 稔は図らずしも、沙希の心を虜にしていた。

 一方トイレを後にした主の稔は、旧生徒会室に戻ると別のモニターを見詰めながら、残った食料を頬張っていた。
 そこには幾つかのグラフに分かれた、数値が記されその隅に、No.2とNo.4の番号が振られている。
(No.2はもうOKですね…ソロソロ詰めに入っても良いでしょう。しかし、No.4は…やはり直接的な刺激が必要そうですね)
 お茶を飲みながら、稔は暫く考え込み
(まあ、それも時間の問題でしょう…キーパーソンは押さえましたし、[アレ]も夕方に成ればその役割に気付くでしょ…)
 おにぎりの最後の一つを食べ終え、稔はペットボトルのお茶を飲み干す。
 モニターを見詰める稔の表情は、相も変わらず仮面のように、何の感情も浮かべては居なかった。
 それは、今しがた愛撫を加えた、沙希の映るモニターに、目線を映しても何ら変わる事がない。
 稔は毛布にくるまり眠る、純を見詰め首を振ると、抱え上げて部屋を出る。
 階段を下りて、玄関前の廊下を突っ切ると、真っ直ぐ保健室に向かう。
 保健室の鍵を開けて中に入ると、純をベッドの一つに降ろして、踵を返す。

 保健室から戻った稔は、部屋の隅にある鉄パイプに捕まり、懸垂を始める。
 いつもと何ら変わりの無いペースで、稔はモニターを見詰めながら、黙々と身体を上下させる。
 稔の異常な食欲によって補給されたエネルギーは、それを調整するための運動が必要不可欠だったが、この学校に来た稔は、表立って目立つような行動は極力控えていたため、エネルギーの消費も筋トレだけで終わらせていた。
(まったく…単調な運動は…苦手なのに…何とか…したいモンです…)
 稔は黙々と考えながら、軽々と上体を持ち上げ、鉄棒の上に身体を差し上げる。
 懸垂の数が30回に達すると、稔は両肘を直角に曲げたまま、足をピンと伸ばしてユックリと前後に上げ始める。
 黙々と身体を動かして、全身の筋肉を酷使して行く。

 小1時間身体を動かすと、稔の身体はうっすらと汗を纏い、オナニーをしている沙希の回数は8回を記録している。
 モニターを見詰めて、時計を確認した稔は
(この分だと、終わるのは1時限目に入ってしまいますね…手を打っておかなければ、いけませんか…)
 沙希の遅刻の理由を考え、真と弥生にメールを打つ。
 稔は椅子に座りながら、メガネを外し瞼を揉みながら
(流石に…二日間の睡眠時間が、6時間を割ると堪えますね…)
 この二日間の多忙さに、疲労が隠せないで居た。
 頭を押さえ、稔が睡魔に引き摺り込まれそうになった時、携帯が鳴りメールの着信を知らせる。
(この時間に…もう起きていたんですか…いや、寝ていませんでしたね…2人とも…)
 稔はサブディスプレイに映った、[真]の名前と着信時間を見詰め、真と弥生の行動を推測した。
 メールの着信時間は05:11、普通なら完全に眠っている時間だった。

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