夢魔
MIN:作

■ 第7章 隷属(弥生・梓・沙希)11

 稔の前で3度目の絶頂を迎え終えた沙希は、はあはあと荒い息を吐き、快感で瞳を蕩かせ羞恥に頬を染めた顔で稔に告げる。
「ご主人様…20回のオナニー絶頂終わりました…」
 稔は沙希の頬に手を伸ばし
「良くやったね…それじゃ、場所を変えましよう」
 そう言って、ポケットの中からごつい鎖のリードを出し、沙希の目の前に差し出す。
(あ〜っ、あの鎖…私の夢の中のと同じ…どうして…ご主人様が持っているの…)
 沙希は蕩けた目線で、稔の手に有る鎖のリードを見詰めると、顎を上げて首輪を差し出した。
 稔が沙希の首輪にリードを付けると、稔は沙希からバイブを受け取り、それを見詰めて暫く考え
「沙希…さっきのバイブは、アナルに入れていましたね…もうこれぐらいなら、入るんじゃないですか?」
 稔は沙希に問い掛ける
 沙希は俯いて、稔を上目遣いに見詰め
「解りませんが…ご主人様の命令なら…入れてみます…」
 小さな声で、恥ずかしそうに、稔の命令を受け取った。
「いや、僕が入れて上げるから、こっちに来て四つん這いになってご覧」
 稔は沙希に指示すると、沙希は顔を上げ、嬉しそうに歯を見せて笑う。

 便座からピョンと飛び降りると、その勢いのまま稔に抱きつき
「は〜い、ご主人様、お願いしま〜す」
 沙希の持ち前の明るい声で、返事をする。
 稔は沙希を抱き留めると、ポンポンと頭を軽く叩いて、身体をずらせて個室から出る。
 沙希も同じように個室から出ると、直ぐに四つん這いになって、お尻を高く上げプルプルと左右に振る。
(沙希は身体を晒す事は、そんなに恥ずかしくないのか? 確かに、これだけ発達した身体なら、見られても誇らしいだろうけど…。さっきの恥ずかしがったのは、何なんですかね…)
 稔はお尻を晒して、プルプルと振っている沙希を見下ろし、首を捻る。
(本当に人の感情と言うのは、理解するのが難しい…)
 稔は沙希から受け取ったバイブを手に前に進み、自分の指でマッサージするように解すと、アナルに差し込む。
「あひゃん! ご、ご主人様? い、今のって…ご主人様の指ですか?」
 沙希が突然の刺激に驚きの声で、聞いてくる
「え、ああ…そうですよ、まず僕の指で解してからと思ったモノだから…何か変だった?」
 稔が逆に聞き返すと
「い、いえ…ただ、凄く気持ち良かったです…沙希…これ好きです…」
 沙希はお尻をプルプルと震わせ、感じているようだった。

 稔は沙希の態度の変化に、首を傾げながらも
「気に入ったのだったら、ご褒美の一つにして上げますよ」
 静かにアナルの拡張を続ける。
 2本の指を入れて、クニクニと指を回転させると、沙希の口から、鼻に掛かったあえぎ声が漏れ始める。
(アナルが敏感なのか…この程度ならそこまで、感じないはずだけど…)
 沙希の反応を見ながら、稔は充分な大きさに成ったアナルから、指を引き抜き変わりに、バイブを納める。
「はぐ〜…お、お尻の穴…巻き込まれたみたいで…痛いです〜…」
 バイブを入れた時、潤滑剤が着いて居なかったため、肛門の皮が巻き込まれ、痛みを伴ったようだ。
「じゃあ、これでどうですか」
 稔はユックリとバイブを廻し、沙希の巻き込んでいた肛門の皮を、なじませる。
「あふ…はい…直って来ました…今は、そんなに痛くありません」
 沙希は痛みが消えてきた事を報告する。
 沙希の報告を聞いた稔は、バイブの下部にあるスイッチを入れ、蠕動と回転をさせた。
「ひゃはぁ〜ん…ご、ご主人様…ご主人様…それ…凄いんですが…あん…沙希のお尻の穴…壊れちゃいます…」
 沙希はアナルの感触に、戸惑い狼狽え抗議する。

「大丈夫ですよ、これぐらいの事で、人のアナルは壊れません。さあ、行きますよ」
 稔はペシリと沙希のお尻を一つ叩いて、リードを引く。
「あん…はい〜…って、何処まで行くんですか?」
 沙希は重要な事を、聞きそびれていた事に気が付く。
 稔は沙希に振り返ると
「あれ、言ってませんでしたか…保健室です」
 沙希に事も無げに言う。
 沙希は顔を引きつらせ、固まる。
「ご、ご、ご、ご主人様…い、い、今…保健室って言いました? 1階の職員室の奥ですよ…玄関の廊下も通るんですよ…。こ、この格好でわ…」
 沙希はこれ以上は無理と思われるほど、目を見開き稔を見詰めて問い質す。

 稔は沙希の前にしゃがみ込むと
「知っていますよ。ここが3階のトイレでここから保健室に行くには、授業中の教室を二つ越え、階段を下り、玄関の監視カメラをくぐり抜け、校長室と職員室の横を通り、角を曲がって初めて着く事も、全部知っています」
 沙希は稔の目線に貫かれ、何の反論も出来なくなってしまった。
 シュンと項垂れる、沙希の顎の下に稔は指を滑り込ませると、顔を上げさせ
「僕がリードを引いて上げるんだよ…それでも、沙希は散歩するのは嫌なの?」
 静かに囁くように告げる。
 稔にこんな質問のされ方をして、沙希に断れる筈が無かった。
「お願いします…お散歩させてください…」
 沙希は稔に押し切られ、ハァハァと興奮に身を焼き始めながら哀願する。
(ああ〜もうだめ〜…ご主人様に言われると、何も考えられない…。もう良い…私は奴隷なんだから…感じるだけで良いの…)
 沙希は頭の中に霞が掛かって思考回路が働かなくなり、稔の言うがままになる自分を、諦めてしまった。
 稔は沙希をリードを引いて、四つん這いにさせるとクルリと身体を回して、扉に向かう。

 デッキブラシの閂を外すと、そのまま外に出る。
(ご、ご主人様…い、今まわりを一切見なかった…人が居たらどうするの! …えーん…私この姿を見られたら…この学校にいられない…)
 沙希は稔が迷わず外に出て行った事に、驚きと恐怖と絶望を感じながら、稔の後に付き従った。
 稔はそんな沙希の思いなど、一切気にする事無く、授業中の教室の横を通り、階段を下りて1階まで降りて行く。
 沙希は全身に冷や汗を掻きながら、まったく別の感覚が自分の中に拡がっている事に、戸惑っていた。
(な、何…身体が…身体が熱い…私、感じてる…こんな恥ずかしい格好で、みんなが居る、学校を這っているのに…感じてる…)
 沙希はアナルから拡がる快感とは別の、心の奥底から沸き上がってくる、感覚に驚いている。
 チラチラと下から稔を見上げ、その姿を盗み見ると、途端に子宮が収縮して、愛液を溢れさせる。
(あふ〜っ…稔様〜…大好きです〜…ご主人様がいれば…沙希は何処にでも参ります〜…)
 稔の存在が自分の全てになったように感じて、その横顔を見詰めては、内股を濡らす。

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