夢魔
MIN:作

■ 第8章 隷属(美紀)8

 時は少し戻って、部屋を出て行った主人の稔は、リビングに降り立った。
 リビングに降りて来た、稔の姿を認めた梓は
「如何されました? 何か不手際でも、御座いましたでしょうか?」
 急いで床に平伏し、稔に問いかけた。
 稔は平伏する梓の横を無言ですり抜け、ソファーに腰を掛けると
「梓こっちへ来て下さい…」
 静かに、命令を下す。
 梓は弾かれたように、四つん這いになるとお尻を左右に振り、稔の元へ這い寄る。
 稔の前に着いた梓が、再び平伏しようとした時、稔の手が梓の顎に伸び、顔を上向かせた。
 梓は潤んだ瞳を稔に向けて、腰を下ろし掛けた中途半端な姿勢で、動きを止める。
 稔は片手を梓の脇の下を抱えるように持つと、優しく梓の身体を引き寄せる。
 梓は誘われるまま、その身体を持ち上げ、主のなすがまま身を預けた。
 稔は梓の顔を引き寄せ、その唇に自分の唇を合わせ、舌を滑り込ませる。
 梓は自分の口腔に進入して来た稔の舌に、怖ず怖ずと自らの舌を差し出すと、主人の求めるままに絡め始めた。
 稔の激しい口吻に、梓は瞳を蕩かせ、頬を上気させ、口吻の隙間から熱い吐息を漏らす。

 稔が唇を離すと、梓は口を半開きにさせ、陶然と蕩けた表情で、主を見詰める。
「今朝の報告を行って下さい…」
 稔が梓に命じると、梓はウットリとしたまま、報告を始めた。
「はい、ご主人様…梓は本日ご主人様の御命令により、元不倫相手の柏木慶一郎様に、この身体を使って頂きました。柏木様には梓の上の穴で1度、前の穴で2度精を放たれ、ご満足頂きました」
 梓は自分の身体を物のように表現し、疎ましく感じた元不倫相手を、敬称で呼んだ。
「そう、梓はその人を相手にして、どう感じました?」
 稔の質問に、梓は艶然と微笑むと
「はい、私は柏木様が行われるSEXに、微塵も感じる事が出来ませんでした。今思えば、柏木様に心を奪われていた事が、とても恥ずかしく、愚かな事だったと感じました」
 ハッキリと柏木の行為を馬鹿にし、自分の過去を本気で恥じていた。
「私には、ご主人様の命令に従い、それを実行するという事が、本当に素晴らしく、これほど幸せを感じると言う事を、痛感いたしました。どうかこれからも、梓に何なりとご命令下さいませ、梓はどのような事にも従います」
 稔に向けた瞳を、服従と尊敬で満たし、感想を伝えた。

 稔はコクリと頷くと、梓を引き寄せていた手を離し
「それじゃー、もう一つの命令の結果を、見せて下さい。この後、上で対面して貰いますから、本来の姿に成って下さい」
 稔が告げると、梓は正座をしたまま、ブラウスとスカートを脱ぎ捨てる。
 梓は洋服の下には、何も着けて居らず、直ぐに全裸になった。
 いや、厳密に言うと只一つ身に付けた物が有った。
 それは左の太股の膝寄りの部分に梓の首輪が、締められていた。
「それは…」
 稔が首輪に気付いて、指さしながら問い掛けると
「はい、ここなら人目にも付かず、いつでもご主人様の来訪時に、直ぐにお渡し出来ると思い、着ける事に致しました」
 梓は稔の質問に、即座に返事を返す。
 しかし、稔の答えは梓にとって冷たかった。
「そんな所に着けるために、僕は首輪を渡している訳では有りません」
 稔の答えに、梓は縮こまり、平伏して詫びる。
「申し訳御座いません! ご主人様…私の勝手な判断で、ご不快にさせた事を、心からお詫びいたします」
 ブルブルと震えながら、梓は必死に頭を下げた。

 稔はソファーを降りると、梓の前にしゃがみ込み、梓の両頬を両手で支え持つと、ユックリ顔を上げさせ
「それに、そんな所を首輪できつく締めたら、梓の綺麗な身体のバランスが、崩れてしまいます…。そんな事に成ったら、僕は残念に思います…だから、止めて下さい…」
 静かに梓に告げて、軽くついばむような口吻を、梓の唇に与える。
 梓の稔を見詰める両目から、ブワッと勢いよく涙が溢れ
「あ、あ、有り難う…御座います…。梓は、梓は…嬉しくて、死んでしまいそうです…」
 ワナワナと震え、稔に感謝する。
 稔は梓の涙を、啜り舐め上げて、綺麗にし
「さあ、梓成果を見せて下さい…」
 静かに指示を出した。
「はい、ご主人様…これが、成果になります」
 梓はそう言うと後ろに手を突いて、膝を立てると仰向けの四つん這いに成り、膝を出来るだけ開いて、無毛の恥丘とオ○ンコを稔の目の前に晒す。
 その出来映えは素晴らしい物で、陰毛は全て毛根の奥から綺麗に抜けたようで、毛穴に黒い物が一切残って居らず、お腹の肌と同じツルツルに成っている。
 それは、処理をしたオ○ンコの部分も全て同じで、梓の年の割に使い込まれていないオ○ンコと相まって、少女のような雰囲気を作っていた。

 稔はその部分に手を添え、撫で回しながら
「これは、驚きました…素晴らしい物ですね…。梓、とても可愛いオ○ンコに成っていますよ…」
 稔が手放しで褒める。
 しかし、梓は稔の褒め言葉による、幸福感よりも、恥丘を撫でられる稔の物理的な刺激に、必死で耐えていた。
(はあぁ〜〜〜っ…ご主人様〜…気持ちいいです〜…身体が蕩けてしまいます〜…)
 梓は顔をのけぞらせ、稔に見えない位置で、歯を食いしばり真っ赤になりながら、快感を押さえ込んだ。
 稔はそんな梓の努力を、簡単に打ち崩す。
 右手の人差し指と小指で大淫唇を拡げると、中指をオ○ンコに、薬指をクリトリスに、親指をアナルに同時に配置する。
 梓がハッとした時には既に遅く、稔の5指はそれぞれ独立した動きで、梓に快感を叩き込む。
「うきゅ〜〜〜〜ん」
 訳の解らない絶頂の声を上げ、梓の上半身が力を失って、後頭部から床に落下する。

 ゴツンと言う派手な音と同時に、梓の目の前に火花が散った。
「梓ごめんなさい…あんまりにも、可愛くなったんで…つい悪戯してしまいました…。大丈夫ですか?」
 稔の声に後頭部を押さえながら
「は、はい…大丈夫です…」
 梓は両手で後頭部を押さえながら、苦痛に堪えて、主人に告げる。
 稔は満足そうに頷くと
「ここまで、僕の期待に応えてくれた梓に、ご褒美をあげましょう…。元彼にどんな体位でされたんですか?」
 梓に質問をする。
「は、はい…正常位から騎乗位です…最後は私が主導で腰を振り、精を頂きました」
 梓は稔に素直に答え、稔は梓に
「そうですか、じゃぁそのパターンで行きましょう。梓挨拶して下さい」
 そう言ってソファーに腰を掛けた。
 梓はガバリと身体を起こすと、その目は潤み、満面に恐ろしい程の艶を纏い、主に笑いかけ
「失礼します、ご主人様…」
 ズボンのジッパーを下ろし、器用に口だけで稔のチ○ポを引きずり出し、亀頭に口吻をする。
 その行為だけで、梓のオ○ンコからは、大量の愛液が溢れ出していた。

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