夢魔
MIN:作

■ 第8章 隷属(美紀)9

 梓は口の中に大量の唾液を溜めると、舌を差し出し先を細くする。
 唇を緩ませると、舌を伝って口腔に溜まった唾液が、流れ始めた。
 舌先から真っ直ぐ舌に位置する、稔の亀頭に唾液が絡み始めると、唇を更に開いて大量の唾液を流す。
 稔のチ○ポから唾液がこぼれ落ちる前に、大きく開いた梓の唇が、根本まで一気に稔のチ○ポを飲み込む。
 喉奥の気管まで押し広げ、稔のチ○ポを飲み込んだ梓は、激しい嘔吐感に襲われながらも、舌を絡めて唾液を全体に塗す。
 何度か竿の部分を、根本から先まで唇を移動させて、余分な涎を取り去り、湿らせると唇を離し、亀頭にキスをして
「ご主人様、ご用意が整いました。梓の穴をお使い下さい…」
 淫蕩な笑みを浮かべ、稔に報告する。
 稔は頷くと、梓の肩を軽く押す。
 梓はその動きで、ユックリと仰向けに倒れて、膝を立て足を開いてオ○ンコを晒した。
「僕を楽しませて下さい…」
 稔が梓の上に覆い被さり、正常位で梓を貫く。
 一気に奥まで貫かれた梓は、それだけで最初の絶頂を迎えかける。

「くふぅ〜〜〜〜っ…ご、ご主人様…申し訳…御座いません…梓は…今、イッてしまいました…」
 稔の侵入に、梓が正直に答える。
「今は構いませんよ…。僕に断らなくても、イッて良いです。好きなだけおイキなさい…」
 稔の許可が下りた瞬間、梓の膣壁が蠕動を始め、激しく収縮を繰り返す。
「あ、あぐぅ〜〜っ…くっ、ひぃ〜〜〜〜っ…かは〜〜〜っ…はぁ〜〜〜ん…」
 梓は驚いた事に稔が動き出す前に、連続で絶頂を迎え、ビクビクと身体を震わせる。
 稔は梓のそんな反応は、一切無視しながら抽出を始め出す。
 梓の身体は、電流に晒されているような、痙攣と弛緩を繰り返し、数え切れない絶頂を向かえる。
 梓の呼吸が怪しくなった時、稔が初めて声を掛けた。
「梓…少し我慢して下さい…このままでは、死んでしまいますよ…」
 稔の言葉に
「かっはっ、かっはっ、かっ、かっ」
 過呼吸に近い喉音を立てて、梓が何か語ろうとしている。

 稔は上から梓に覆い被さり、両手で口と鼻を覆い、吐息を送り込む
「我慢しなさい…呼吸を整えるんです…そう、1・2・3…ユックリ吐いて…小刻みに吸う、1・2・3長〜く吐く…そう、そのまま…」
 稔に呼吸法を指導されて、梓の呼吸が戻り始める。
 梓の顔色が、茹で蛸のような赤から、桜のような淡いピンクに変わり、泣きそうな表情で稔を見詰めた。
「ご、ごしゅじんさま…あずさは…みじゅくなどれいです…かんじるすがたを…おみせするまえに…じぶんが…わからなく…なってしまいました…おゆるしください…」
 死に掛けた梓の口から溢れた言葉は、稔に対する謝罪だった。
 稔は梓をジッと見詰め
(梓は思ったより早く、奴隷として完成しましたね…これからは、自由を与えると、命に関わってしまいそうです…少しの命令は、残るようにしなくては、いけませんね…)
 その危うさを認識した。
 稔は注意深く、梓に与える命令と自発行動のバランスを考えながら、梓に絶頂を与える。
 同時にこの反応が、自分だけの物なのか、若しくは[ご主人様]と言う立場の者に、同じように向く物なのかを考えた。
(僕限定なら、僕が気をつければ良いけど…狂が相手だと…間違い無く、壊してしまう…)
 稔は梓の完成に、一抹の不安を抱えた。

 その頃2階では、沙希が今朝の男子トイレでの出来事を、話し終えていた。
 そこまで、黙って聞いていた美紀が
「えっと…ちょっと待って…。そ、それじゃ、ご主人様は4人居るって事なの? 柳井君の他に源先生、工藤君、垣内君…」
 指を折って数えると、沙希がコクリと頷き
「その内の、工藤君は露出が大好きだし、垣内君は…ハッキリ言って恐いわ…」
 沙希は昨夜の恐怖が甦り、ブルリと震える。
 美紀は沙希の震える姿を見て、両手で抱きつき頬を寄せ、ギュッと抱きしめた。
 沙希はビックリした顔で、美紀を見詰めるが、抱擁の優しさに身体の力を抜いて、美紀にもたれ掛かる。
「沙希ちゃんは1日で凄い調教をされたんだ…私は1ヶ月程だったけど…最後の夜にお尻の穴に頂いただけだった…」
 美紀は沙希にポツリと言った。
「えっ! じゃぁ、美紀は…稔様とお風呂に入った事は無いの?」
 沙希が驚いて、美紀に問い掛けると、美紀は大きく目を見開いて
「な、何…それ…。無い…そんな事…一度も無いわよ…」
 呆然とした表情で、沙希に問い返す。

「へ、へ〜ん…凄いんだよ! 稔様の手…。私、洗われてるだけで2回イッて、湯船で撫でられて1回イッちゃった」
 沙希の告白に、美紀は息を飲んで驚き
「その後、稔様の横で抱き枕に成って、一緒のベッドに寝たんだ〜っ…スッゴク気持ち良かった…」
 思い出しながら、目尻を下げてだらしなく笑う沙希に
「ずるい…ずるい、ずるい、沙希ちゃんずるい!」
 子供のように、ポカポカと沙希の肩口を、美紀が泣きながら打つ。
「ち、ちょ、ちょっと待ってよ、美紀…わ、私が悪い訳じゃ無いじゃない」
 沙希は慌てて美紀の手を掴み、落ち着かせようとする。
「だって〜っ、沙希ちゃん、ぜ〜っ対意地悪で言ったモン…そんな言い方だったモン…」
 美紀はションボリと肩を落とし、床を見詰めて呟く。
 そんな美紀を見て、今度は沙希が、優しく抱き締めて
「今度稔様に、おねだりしましょ…みんなでお風呂に入りたいって…」
 沙希が囁くと、美紀が子供のように頷いた。

 美紀は沙希に抱かれたまま、目の前に有る、傷だらけの乳房に手を伸ばし
「こんな風に成るまで、責められたのね…可哀想な沙希ちゃん…」
 傷口に触れないように、指先でソッと撫でる。
 沙希はどう説明して良いか解らず、有りの儘を話す事にする。
「それ…違うの…。殆ど、私が付けたの…」
 沙希の告白に、美紀は驚いて顔を上げ
「えっ! ど、どうして?」
 1オクターブ、キーの跳ね上がった声で聞いた。
 沙希は恥ずかしそうに、目線を宙に彷徨わすと
「私…痛いのが…好きみたいなの…」
 鼻の頭をポリポリと掻きながら、美紀に話した。
 美紀は呆気にとられた表情で、沙希を見詰めた後、自分にも思い当たる事が有り、頬を染め俯いて
「私は…気持ち良いのが…好き…。何回も気絶するまで…されるのが…」
 沙希に告白する。

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