夢魔
MIN:作

■ 第8章 隷属(美紀)10

「えっ!? 美紀…処女よね…? それで、そんなに感じるの…?」
 沙希が驚いて、美紀に問いかけると、美紀は更に頬を染め
「う、うん…お尻の穴…」
 小さく成って、沙希に答えた。
 今度は沙希が呆気にとられ、呆然と見詰める。
 数瞬の沈黙の後、2人はお互いの目線を合わせ、どちらからともなく笑い始め、最後はお腹を抱えて笑い合った。
「二人共…変な趣味が有ったのね…」
 沙希が目に浮いた涙を、人差し指の背で掬い上げると
「本当…他の人には言えないけどね…」
 美紀は、軽く握った手を口元に当て、上目遣いで続けた。
 そうして、お互い見つめ合うと、またくすくすと笑い始める。

 2人が笑い合っていると、扉が開いて稔が入ってくる。
「楽しそうですね、二人共。お互い状況は解りましたか?」
 稔の質問に、2人は正座して姿勢を正し、声を揃えて答えた。
「そうですか、じゃあ始めましょうか。その前に、もう1人奴隷を参加させましょう、沙希は先程合いましたね」
 稔の言葉に、沙希はギクリと顔を引きつらせる。
(言うの忘れてた〜…。美紀、絶対驚く…)
 美紀が沙希の表情の変化に、首をかしげると
「入って来て下さい」
 稔が扉を開けて、招き入れた。
「マ、ママ!」
 美紀の表情は驚きに染まり、全裸に首輪姿で這い進んで来る、自分の母親に釘付けに成る。

 梓は稔の横まで来ると、正座をして深々と頭を下げ
「稔様達に、飼って頂いて居ります梓です。立場は最下層の奴隷ですので、皆様達の下僕としてお仕えします、何なりとお命じ下さいませ」
 沙希に言った挨拶を、美紀にもした。
 美紀の表情は驚きのまま固まり、言葉を返す事も出来なかった。
「美紀…挨拶も出来ないんですか? 奴隷失格ですよ」
 稔の言葉にビクリと震え、ユックリと主人に顔を向ける。
 稔が美紀の顔を見詰め、ユックリと顎を引いて頷くと
「新しく奴隷に加わりました、美紀です。よろしくお願いします…」
 怖ず怖ずと頭を下げて、挨拶を返した。
 稔は頷くと
「美紀の処女と沙希の後ろの処女を、今から受け取ります。梓も手伝って下さい」
 梓に目を向ける事もせず、命じる。
「はい、ご主人様。かしこまりました」
 梓も何の躊躇いもなく、稔に返事を返した。
 そのやり取りを見て、呆気にとられる2人。

「美紀、沙希。梓は最下層の奴隷だけど、礼儀や技術は、貴女達より数段上です。手本にして下さい」
 稔がそう言いながら美紀のベッドに腰を掛ける。
「先ずはSEX前の礼儀からです。梓、示して下さい」
 稔が梓に指示を出すと、梓は平伏した身体を持ち上げ、お尻を左右に振り這い進んで、稔の足下に伏せた。
「ご主人様、梓の穴を、お使い頂く準備を、させて頂きます」
 稔が許可を出すと、梓は上体を上げズボンのチャックを歯でくわえると、器用に下ろし舌と歯で下着の中から、チ○ポを取りだす。
 力なく項垂れるチ○ポを舌で掬い取り、口の中に引き込むと、唇と舌と口腔全体を使い、奉仕を始める。
 やがて稔のチ○ポが力を漲らせると、唇で涎を拭いながら吐き出し、亀頭に口吻をして
「用意が調いました。存分にお使い下さい」
 後ろに少し下がって、平伏し報告をする。
 ここまで、一連の流れるような動作が、梓の奴隷としての完成度を示していたが、2人には図り知る事が出来なかった。
 一部始終を見ていた2人は、唖然とするばかりで、自分達が如何に何も知らなかったかを恥じる。

「挨拶の言葉に決まりは有りません。使って頂く方に対する尊敬と、使って頂く事に対する感謝が含まれていれば、良いんですよ」
 稔が2人に説明した。
 2人はブンブンと頭を縦に振りながら
「は、はい、ご主人様…解りました」
 稔の説明に、興奮に掠れた声で、返事を返す2人。
 稔が2人の返事を聞き、目を閉じて深呼吸を始めると、見る見る稔のチ○ポが力を失い、項垂れた。
 稔はそれを手早くズボンの中にしまい込み、チャックを上げる。
 梓の模範が始まる前と全く同じ状態に稔が戻すと、梓は稔の前をそそくさと開け、背筋を伸ばして開脚正座の姿勢に成った。
 すると、沙希と美紀は、その事に初めて気付いた。
 そう、梓の陰毛が綺麗に処理され、ツルツルの恥丘を晒して居る事に。

 稔は2人の視線に気付き、
「ああ、梓の陰毛は今朝、永久脱毛したんです。梓見せて上げて下さい」
 稔の言葉に、梓は返事を返すと、稔に見せた時と同じように、仰向けの四つん這いになり、膝を開いて全てを晒す。
 沙希と美紀は梓ににじり寄り、頬を真っ赤に染め、マジマジと見詰める。
「ね、ねぇ…ママ…触っても…良い?」
「ご主人様の許可がお有りであれば、どのようにでもお触り下さい」
 美紀の質問に梓が答えると、美紀は稔の方に振り返った。
 稔が無言で頷くと
「ママ! ご主人様良いって」
 興味津々の顔で、恥丘を撫で回す。
「スゴーイ…綺麗…お腹みたい…。ママ、これする時痛かった? 大変だった?」
 美紀は、矢継ぎ早に梓に質問を投げ掛ける。
 すると、梓が答えるより先に、稔が美紀達に言った。
「気に入ったなら、2人共して貰ったら良いじゃないですか。ねえ、梓大丈夫でしょ?」
 稔が訪ねると
「ご主人様のお心の儘に…。明日の夜はまた夜勤ですので、お2人共病院の方へお越し下さい」
 梓は2人に即答する。
 美紀は母親の股間の前で、親友と全裸で手を取り合い、キャァキャァと騒ぎながら、陰毛を永久に無くす事を喜びあった。

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