夢魔
MIN:作

■ 第11章 計画11

 居間に移動した4匹の奴隷は、主人の準備を並んで、正座しながら見守っていた。
(稔様…余り酷い事は、お許しになって下さい…お願いいたします)
 梓は稔の背中に、気持ちを込めて、懇願の表情で見詰める。
(稔様…私が間違っておりました。どうか罰をお与え下さい)
 美香が稔の背中を、覚悟を固め見詰める。
(稔様…ごめんなさい、ごめんなさい、許して下さい)
 美紀が涙をポロポロ流しながら、稔の背中を見詰める。
(お仕置きって…どんなのかな? 痛いのかな…恐いのかな…)
 沙希が何処かワクワクしながら、稔の背中を見詰める。
 4者4様の視線を受けながら、稔は黙々と準備を進めた。

 稔が梁にロープを掛け、その先に女性を示す記号の形の金具をぶら下げる。
 そして、その下の床には、大きな燭台のような物が置かれ、準備が終わった。
 稔が美香と美紀を呼び寄せると、2人は立ち上がり歩き出そうとする。
「美香、美紀…奴隷は、基本的に2足歩行は禁止です」
 稔が冷たい声で、2人に命じると、2人は直ぐさま床に這い蹲り、這い進む。
「止まれ…戻りなさい。梓、手本をお見せなさい」
 稔が指示を出すと、美香と美紀は、ビクリと震えスゴスゴと、ビデオの逆回転のように元の位置に戻る。
 美香と美紀が正座に戻ると、梓がスッと腰を上げ、膝を付かない四つん這いで、お尻を振りながら前に進み出て、稔の足下で止まる。
 稔が指示を出すまで、梓は背中を反らし、お尻を高く上げ、稔を見詰めた、犬で言うところの[待て]の状態。
 稔は梓に手を伸ばし頬に触れると、梓は膝を付いて、稔の手の動きに併せ、にじり寄りながら、上体を持ち上げる。
 梓が完全に上体を持ち上げた時、梓の膝の位置は、稔の足下に揃っていた。
 稔の前で膝立ちになった梓に、稔が上体を屈め、ソッと唇を重ねニッコリと微笑む。
「梓の礼儀は、私好みですよ…これからも、示して下さい」
 梓は子供達の前ながら、ウットリと成り股間をしとどに濡らした。
 稔が梓の頬から手を離すして、上体を持ち上げる。
 それに併せるように、梓も四つん這いの[待て]の姿勢に戻った。
 稔が肩を優しく押すと、梓はクルリと回転して、来た時と同じようにお尻を振りながら、元の位置に戻り、正座する。
 その一連の動きは、まるで決められた儀式のように、滑らかで澱みがなかった。
 稔の意志を梓は完全に読み取り、それに併せて自分の身体を準備し、動かせる。
 それが呼吸をするように、自然に行えるように、梓はなっていた。

 梓の行動を見詰め、美香と美紀の目が、大きく見開かれる。
(ママ凄い…稔様の意志を完璧に、読み取ってる…。稔様の一部みたい…)
(ママ…エッチだわ…、あんなお尻振って…稔様に媚び売るなんて…不潔よ…)
 2人の娘は同じ物を目にしながら、全く違う事を感じていた。
 そして、2人の主人は、その表情の違いを見逃す程、甘くはなかった。
(う〜ん…どうも、美紀は甘さが、抜けませんね…この後、みっちり躾ける必要が有りそうです…)
 稔は美紀を見詰めながら、一人物騒なことを考え、二人を呼びつける。
 美香と美紀は、梓の真似をして四つん這いで這い進み、稔の足下で止まった。
[待て]の姿勢で、動かない美少女2人を、稔は無表情で見下ろす。
 稔は2人の首輪に、手を伸ばし引き上げると、美香はスムーズに意を汲んで立ち上がるが、美紀にはそれが出来なかった。
 ギクシャクと、半ば稔に引き上げられる形で、立ち上がると苦痛に顔を歪めている。
 稔は2人を立たせると、台の上に乗るよう命じて、2人を台の上に乗せ、両手を後ろ手に縛り上げた。
 美紀の方が若干背が低いので、美紀寄りに有るペダルを踏み、美紀の立った台を上げる。
 股間の位置が、均等になると、稔はペダルを踏むのを止め、女性のシンボルマークを、2人の間に挟んだ。
 稔はそのシンボルマークの円の接合部に付いてある、カラビナ環に2人の首輪を固定すると、クロスに成っている部分の先端に付いているキャップを、調整し乳首とクリトリスを固定する。
 2人の身体は、向き合った状態で、金具一枚挟んで、乳首とクリトリスを貼り付けにされた。
 稔は2人の腰の位置に、何かの機械を巻き付け、固定する。
 上から吊り下げられた金具に、敏感な肉球を固定された2人の股の間に、天秤のような棒を立てる。
 その天秤の板は湾曲して、股間をしっかり覆うような形をし、それぞれ2本のバイブが生えていた。
 その板は、支柱に付いている歯車を回すとせり上がり、2人のオ○ンコとアナルに、バイブをそれぞれ納めさせた。
 2人の美少女は、後ろ手に腕を縛られ、向き合って、殆ど接触した状態で、両乳首とクリトリスを金具に固定され、下からそれぞれ2本のバイブで繋ぎ止められた。

 2人はこの異常な状態で、自分達がどう成るのか解らず、ガタガタと震えている。
 稔はセットの状態を、確認すると責め具の説明を始めた。
「良いかい、この金具は見ての通り、お前達の乳首とクリトリスを、しっかり固定してるね。乳首とクリトリスに付いているクリップは、離れた時と、押した時で違う振動を相手に与える、こうだ」
 稔がそう言うと美香の肩を、グイと押しつける、すると、美紀の乳首に付いていたクリップが、ビーン、ビーンと単発的に振動する。
 美紀が驚いて[キャフーン]と言いながら身体を捻ると、美紀の乳首が金具から離れた。
 すると、美香の乳首のクリップがビーーンと振動を始める。
 稔は2人の背中を押して、数秒制止させると、キャップの振動は収まった。
「今の振動は、引いた時と押した時違った動きをしたね? これは、3カ所全て同じだから、自分達でコントロールするんですよ」
 思わず[何を]と問い返しそうになった2人に、稔はたたみ掛けるように説明を続ける。
「今2人の間に有る天秤棒は、水平状態に成って居る。これが少しでも、崩れると…」
 稔がそう言いながら、美紀の肩を押さえつける。
 美紀は肩を押さえられ、少ししゃがみ込んでしまう、途端に2人のアナルからウィン、ウィンと不気味な機械音が鳴り始める。
「ぎひーーーっ」
「いやぁ〜はぁ〜ん」
 アナルの拡張をされていない、美香の口から悲鳴が漏れ、稔の物さえ飲み込んだ事の有る、美紀の口から淫声が漏れる。

 稔は2人を引き上げ、同じ高さに戻すと
「アナルのバイブが動き始める。バイブの動きは、水平位置に来ないと止まりません」
 美香の涙を浮かべた目と、美紀のトロリと欲情に濡れた目を見て、稔が口を開く。
「良いですか、オ○ンコのバイブはイッた人と逆のバイブが、強くなります。この強さは、下がりませんから、充分に気をつけて下さい。バイブの強さは、100段階有りますが70を越えたら、手でも押さえ込む事も出来ません…2人のオ○ンコだとせいぜい、20位が限度でしょう」
 稔の言葉に、美香と美紀の顔が青くなる。
 稔は2人を見詰め、理解した事を確認すると
「ここからが本番です、貴女達2人はお互い同時に絶頂に上り詰めなければいけません。仲良くね…5回同時にイケれば、機械は止まります。2人のタイムラグは、1秒以内の設定です」
 お仕置きの詳細部分を説明した。
「但し、2人の位置が水平でないと、1回とは計測されません。つまり、アナルバイブが動いている間は、イッてはいけません。無駄にイッたのが多い方には、ペナルティーを与えます、解りましたね」
 稔はそう言うと、2人の繋がっている金具のロープを、つま先立ちになるまで引き上げる。

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