夢魔
MIN:作

■ 第11章 計画12

 ロープを固定すると、稔は2人から離れ1m程の位置に陣取り、右側に梓・左側に沙希を呼び寄せた。
 梓と沙希は、美香と美紀がどう成るか心配で気が気で無かったが、稔を問い詰める訳にもいかず、オロオロとしている。
 稔は大きなクッションを引き寄せ、それにもたれてリラックスすると
「負けた方は、仲間外れです。今日一日僕に触れる事を許しませんから」
 美香と美紀に言い放ち、梓と沙希を引き寄せて
「さあ、奉仕して下さい。貴女達の思う事を、思った通りに…」
 梓と沙希に告げた。
 稔の言葉を聞いた4人は、大きく目を見張った。
 稔の身体に対して、自分の思い描く、どんな奉仕をしても構わない。
 それは、言ってみれば、奴隷にとって解禁状態だった。
 稔の言葉を聞いて、沙希が思わず問い掛ける。
「あ、あの私の唇で、稔様の唇に、ご奉仕しても構いませんか?」
 稔は事もなく頷くと
「沙希は僕に、キスのご奉仕をしたいんだね?」
 問い掛けると、沙希が頬を染めコクリと頷く。
 稔はスッと手を伸ばし、沙希の頭を掴むと、引き寄せ唇を与えた。
 それを見ていた梓が、稔の身体にしだれがかり、大きな乳房を擦りつけながら、腹に舌を這わせ始める。
 梓と沙希の奉仕が始まると、稔はベルトを外しズボンとパンツを脱いで、全裸になった。
 梓と沙希は稔が全裸になると、歯止めが効かなくなり、その奉仕にドンドン熱が入り始める。
「僕はいつまでも見ていませんし、この輪に入りたいなら、そんなに時間的猶予は有りませんよ」
 稔がそう言うと、美香と美紀は必死になった。

 美紀は美香に向き直ると
「お、お姉ちゃん早く! 早くしなくちゃ!」
 目を大きく見開いて、大きな声で美香をせかす。
「は、早くって…そんな事言っても、どうするの…」
 美香も少し焦りながら、美紀に問い掛けると
「分かんない…分かんないけど、何とかしなきゃ…あ〜ん…どうするの〜」
 美紀は気持ちだけが空回りして、地団駄を踏んだ。
 すると、3っつの肉豆のキャップが反応し、それぞれに振動を与える。
「きゃふ〜ん」
「ひゃ〜ん」
 2人は突然与えられた、敏感な部分の振動に、悩ましい声を上げる。
「こ、これよ…これを使ってイッたら、バイブが動き出すわ」
 美香がそう言うと
「そ、そうね…じゃぁ、もっと動かなくちゃ…」
 美紀が同意して、身体を揺さぶった。
 途端に振動は強く激しくなり、2人の敏感な肉豆を刺激する。
「こ、これ凄い〜…お姉ちゃん…どう…?」
「う、うん…美紀…気持ちいいわ…でも、まだ駄目…イケそうにない…」
「はやく〜…早くして〜…美紀もうイキそうよ…」
 美紀の訴えに焦った美香は、身体を左右にくねらせ、女性のシンボルに擦りつける。
「きゃは〜…お、お姉ちゃん駄目〜〜〜っ…そんなにされたら…美紀我慢できない〜っ…いや〜〜〜ん」
 早々に昂ぶっていた美紀は、1回目の絶頂を向かえた。
 これから2人は、この責め具の本当の恐ろしさを、知ることになる。
 嫌と言うほど。

 美紀がイッた事により、美香のオ○ンコのバイブが始動を始める。
 ヴ〜ンとごく弱い振動だが、昇り詰めかけていた美香にとっては、それで充分だった。
 膣壁に加えられた振動により、美香の快楽の引き金が、絞られる。
「きゃふ〜ん、はぁ〜〜〜〜ん」
 美香が頬を赤く染め、絶頂に達すると、次は美紀のオ○ンコのバイブが、動き出す。
「く〜ん…あ、ああ、いい〜っいいの〜っ…」
 美紀がウットリと、快感を訴えた。
「始まりましたね…。この責めはスロースタートですが、後に成る程辛いですよ…。有る事に気付けば、直ぐに終わるんですがね…まぁ、あの調子なら、1時間コースのリタイアかな…」
 稔がポツリと呟いた言葉を、梓は聞き逃さなかった。
(何…あの2人の何がいけないの…快感を2人で併せるなんて、出来る筈がない…)
 稔の顔を見詰めて、考えていた梓が、美紀の絶頂の声を聞き、そちらを向いた。
「うく〜〜〜ん…お、おねえちゃん…あわ、あわせて…よ〜」
「むり…いわないで…うはん…み、きが…はやすぎる〜〜〜」
 美香が会話の最中に、2度目の絶頂を向かえる。
 すると、オ○ンコのバイブは、振動に加え、中に仕込まれた、ビーズが回転し始める。
 美香と美紀は新たな刺激に、否応なく翻弄され、交互に絶頂を向かえた。
 その結果オ○ンコのバイブに、第3の動き蠕動が加わり、2人に快感を刻み始める。

 息も絶え絶えになりながら、4回目の絶頂を向かえると、4ッつめの仕掛けバイブレータの先端に付いた、ソフトゴムのブラシがグルグルと回り膣内を刺激した。
「ひ、ひゃ〜〜〜なに…なに、これ〜〜っ…いや、いや、いや〜〜〜…また、また来ちゃう…らめ〜〜」
「あ、あ、あ、あ、あぁ〜〜〜〜っ…あはーーー…くる…くる…みき、いっしょ、いっしょよ…イクのはいっしょ〜〜〜」
 美紀が絶頂を一瞬早く迎え、膝が折れたしまった。
 その時、絶頂を迎えかけた、美香に変化が起きる。
「ぎひ〜〜〜…いたい、いたい、いたい〜〜〜〜っ」
 美香は突然襲った痛みのために、冷水を浴びせられたように、絶頂から引き戻される。
「あひょ〜〜っ…くふん、は〜ん」
 逆に美紀は鼻に掛かった、快楽を訴えた。
 美紀が膝を折り、天秤の水平が崩れて、アナルバイブが作動し、美香に苦痛を美紀に快感を与えたのだ。
 それを見た梓は、稔の言葉に気が付いた。
(確かに、今のままでは、偶然が重ならない限り、同じタイミングでイクのは無理…でも、この方法なら直ぐ…)
 梓はその答えに気付いたが、その答えを娘達に告げる権利はなかった。
 全ては、主人の心のまま、主人の許し無しに、発言することも出来ない、それが奴隷の奴隷たるゆえんである。
 梓は答えを見つけてしまったために、母親と奴隷の間で、心を焼かれる事になってしまった。

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